「Aru Society=共に在る、社会」を目指して

ロフトワークはこれまでの事業形態をさらにパワーアップさせながら、「共に在る、社会」を目指して、新たな都市コモンズの構築にトライする urban commons project『Aru Society』を発足します。都市とは、多様な人々、多様な社会の要素が複合的、重奏的に合わさり、構築されたインターフェースだと捉えると、都市の内側、足もとにこそ、社会の重要な変革の起点を見出すことが出来ると私たちは考えています。都市というフィールドにおいて、あらゆる領域を越境し合いながら変革の起点を見出しながら、何が社会の豊かさになるのかを考え、再定義することを重視しています。

プロジェクトのアウトプットとして、100年先に向けた価値創造物語を編み出しながら、同時に、日本独自のサステナビリティにおけるインパクトの価値や指標のコモンセンスについて多様なステークホルダーのみなさまと共に考え、ジャパンスタンダード・モデルをデザインし、新たな豊かさの価値として再定義し、社会に提言することを目指しています。指標とは、本来、他者の善悪を評価するために存在するのではなく、何が社会にとっての豊かさを示すのか、何を大切したいのか、どのように在りたいのかを自らが考え、提示することで、共感する人々を世界中から集めるために在るものだと、本プロジェクトでは考えています。

Aru Societyとは

都市と社会のインターフェースを構築しながら
より良い未来の社会の在り方を共に考える “都市コモンズ” です。

都市とは、私たち人間が、
自らの営みとして、自ら創造し、進化させ続けてきたものです。
そのように捉え直してみると、
都市を構成する社会、経済の在り方そのものを、人間が自らの意思を持って
より良い状態に変容させることも可能であると言えるのではないでしょうか。

都市をフィールドにしながら
「共に在る、より良い社会を考える」という高い目的に向かい
すべての人々が等しく、互いを理解し合い、
多様な領域を越境し合いながら、それぞれのCREATIVITYを発揮し
新たな豊かさという価値で溢れる社会を創造する。

そして、時には立ち止まって、
すでに足元に在る“見失ってきた大切なもの”を深く見つめ直しながら
創造的に変容していく “未来” という物語を編み直していく。
私たちは、過去と現在を振り返り、繕い直しながらも
未来という可能性を、同時に編み出していくことができるはずです。

100年後の未来に、何を遺したいか?
そのためには、今、どう在るべきか?

Aru Societyとは、
100年後の世界のために描く、未来に向けた価値創造物語でもあるのです

活動について

東京、京都、大阪にて、都市と社会のインターフェースを構築しながら、より良い未来の社会の在り方を共に考える “都市コモンズ” を順次立ち上げ予定です。それぞれの都市を起点にした価値創造ストーリーコンテンツを構築し、Aru Societyサイトにて一般公開していきます。また、各都市の価値創造ストーリーを体感する、Aru Sustainable Study Tourも展開。ツアーメンバーによる、100年後を起点にした未来の都市事業構想の構築を目指します。

Urban Commons 『Aru Society Kyoto』立ち上げについて

Urban Commons  Project『Aru Society』では、都市コモンズの第一弾として、森を起点に都市のインターフェースを創造するUrban Commons 『Aru Society Kyoto』を発足いたします。

昨年度、京都市と弊社の共同プロジェクトとして「持続する都市構想」*に取り組ませていただいたことを契機とし、今回はそのスピンオフとしての都市コモンズの発足やツアーの企画に至りました。
京都の文化価値を持続することを意義として、価値の背景にある森と水といった自然資本を時代に合わせながら進化させ持続することを目指し、京都地域コミュニティの方々とも、これまで繰り返し協議を行ってまいりました。

地域、企業、自治体、有識者、クリエイター、起業家、学生、金融機関等を接続しながら、それぞれの領域を越境し合い、特に、企業の無形資産を活かした新たな技術開発等のイノベーションに接続する、起業家やクリエイターのクリエイティビティを自然や文化と結合し、多様な創造性を循環させることで、保全等の現状維持に留めない進化という都市の変革を促していきたいと考え、Urban Commons 『Aru Society Kyoto』の発足に至りました。

発起人

株式会社ロフトワーク 代表取締役 諏訪光洋
Aru Society アートディレクター 小川 敦子

「共に在る社会」について、共に学び合う体験型ツアー

プロジェクトの始動にあたり、「Aru Society=共に在る社会」について、共に学び合い、語り合う、特別な方々が集うツアー『Aru Sustainable Study Tour vol.1 KYOTO』を開催します。本ツアーは、2024年11月20日〜11月21日に京都府嵐山・嵯峨野エリアにて開催します。

京都の文化の土台となり、1200年の長きに渡り、営みを支えてきた、都市を囲む里山や森といった自然が急激に荒廃している実態に対して、前向きに捉え、挑戦し、実践し続けている方々をゲストにお迎えし、地の肉声に触れることで、共に次の百年を見据えた「豊かさの再定義」について共に学び、解決を超えた新たな価値に転換していくことについて共に考えます。

訪問するのは嵐山一体の幽玄的な文化を構築してきた北嵯峨野内竹林保全地区や 小倉山山頂景観保全地区です。歴史、文化的価値の観点からも非常に価値のある京都の森に実際に足を踏み入れ、また森の中での時間をゆったりと過ごし、思考する、贅沢な時間を味わっていただきたいと思います。自然や文化資本が抱えている課題や価値に触れながら次の百年を見据えた「豊かさの再定義」について共に学び、解決を超えた新たな価値に転換していくことについて共に考える機会となれば幸いです。

ツアー詳細について

京都市が指定する景観保全地区の一つ北嵯峨野にある再生された竹林の風景。ランドスケープデザイナーでもある(株)アドプランツコーポレーション 代表取締役 増永滋生さんが数年かけて土壌の再生から手がけられた。

何百年もかけて京都の人々が大切な森として共に生きて育ててきた東山大文字の森の風景。森と常に一体としてあるのが京都の日常。

原風景が残る北嵯峨野は、御寺や住民が千二百年という時を越えて、共に育ててきた。

京都の5つの山で行われる送り火は東山大文字から点火が始まる。麦藁は農家の方々が大切に育てられたもの。弔いであると共に、五穀豊穣の祈りの火でもある証。

「絶対に火を絶やさない」京都五山送り火連合会の長谷川英文さんは、何百年も続く火を継承し続けるために、心を込めて木を育て、森を育ててきた。

ゲスト

  • 占部 まりさん(宇沢国際学館 代表取締役/医師)

  • 近藤 尚己さん(京都大学医学研究科 社会健康医学系専攻国際保健学講座社会疫学 教授)

  • 若杉 浩一さん(武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所 所長・造形構想学部クリエイティブイノベーション学科 教授)

  • 増永 滋生さん(株式会社アドプランツコーポレーション 代表取締役)

  • 奥村 文絵さん(冬夏株式会社 代表取締役)

  • 長谷川 英文さん(京都五山送り火連合会 会長・NPO法人大文字保存会 会長)

開催概要

開催日
day1:2024年11月20日(水)10:00〜16:30
day2:2024年11月21日(木)8:00〜15:00
※2日間のプログラムになりますが、1日のみでのご参加も可能です。
場所
day1:JR山崎駅集合、北嵯峨野内竹林保全地区(京都市)
day2:JR嵯峨嵐山駅集合、小倉山山頂景観保全地区
企画・運営
株式会社ロフトワーク

【詳細・お申し込み】
https://www.aru.org/tour

【お問い合わせ】
株式会社ロフトワーク Aru Society 運営事務局(担当:小川)
mail:aru.society@loftwork.com

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