サーキュラーエコノミー時代の事業戦略とは?
ーライオン・ブリヂストン・バンドー化学に学ぶ実践事例
Finished イベント終了
- Date
- 2021-02-19 (Fri)
- Time
- 14:00-16:30
- Place
- オンライン
- Capacity
- 200名
- fee
- 無料
Finished
About
サーキュラーエコノミー実装社会に向けて、メーカーは事業戦略をどう描くのか?
環境配慮を考える上でのキーワードとして、近年欧州を中心に盛り上がりを見せている「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」。持続可能な社会をつくるために、消費していく一方通行の経済ではなく、資源を循環させる経済へのシフトが求められています。
今後グローバルにサーキュラーエコノミー政策が実装されることを想定し、日本の製造業においても今サーキュラーエコノミーに取り組むことは、経済競争力を高めることにつながります。環境配慮だけでなく、事業の変革や経営戦略に結びつけていくために、国内メーカーは今どのようなアクションができるのでしょうか?
ゲスト:東京大学大学院工学系研究科 教授 梅田 靖氏
本イベントでは、キーノートスピーチにライフサイクル工学を専門に研究されている東京大学 教授 梅田 靖氏をお招きし、サーキュラーエコノミーのビジネスの可能性についてお話しいただきます。また、事業戦略にサーキュラーエコノミーに着目し事業開発に踏み出しているメーカー 3社の事例を紹介しながら、これからの事業戦略に必要な視点を考えます。
参考文献・レポート
サーキュラーエコノミー: 循環経済がビジネスを変える(梅田 靖)(2021/1/22発売)
シンポジウム「CEが目指すもの~Circular Economyがビジネスを変える~」
イベント参加前に読んでいただくとより理解が深まります。
【バンドー化学】サーキュラーエコノミーを軸とした事業開発の実践
サーキュラーエコノミーに着目した事業開発をスタートしたバンドー化学。サーキュラーエコノミーを事業戦略に取り込むため、リサーチを通して製造業におけるサーキュラーエコノミーの全体像を構造化。サーキュラーエコノミー実装社会において、現在開発中の新技術がどのように機能するかを明らかにしながら事業化に向けて活動を進めています。どのように、開発にサーキュラーエコノミーを取り入れていったのかそのプロセスを紹介します。
参考記事:
サーキュラーエコノミー社会を見据えた新規事業開発
バンドー化学 新技術の用途開発プロジェクト
【ライオン】ライフサイクル全体の環境負荷低減へ。「資源循環型社会」の実現に向けた挑戦
「脱炭素社会」 と「資源循環型社会」の実現を目指し、脱炭素、プラスチック、水資源の課題解決に向けた取り組みを行っているライオン。自治体のごみ回収事業と連携したハブラシリサイクル活動や、2020年9月にはプラスチックの資源循環の実装をめざし、フィルム容器のリサイクルにおいて、花王との協業も発表され実証実験がスタートしています。ライオンが目指す社会とサスティナブル戦略についてご紹介いただきます。
参考記事:LION 資源循環の取り組み
【ブリヂストン】サーキュラーエコノミーの実現へ向けて
2050年を見据えた環境長期目標において「100%サステナブルマテリアル化」を掲げ、サーキュラーエコノミーの実現へ向けた取り組みを加速しているブリヂストン。再生資源や再生可能資源由来の原材料の使用、使用済みタイヤの有効利用など、さまざまな取り組みを加速しています。その中のひとつ、摩耗したトレッド部分を貼り替え再利用する「リトレッドタイヤ」は、資源生産性の向上やCO 2 排出の削減に貢献しています。ブリヂストンが考える、持続可能な社会の実現に貢献する独自の技術・ビジネスモデルについてご紹介いただきます。
こんな方におすすめです
- サーキュラーエコノミーを事業戦略に取り入れたいメーカー経営戦略部、リーダー層
- ESG経営を取り入れたい経営層の方
- 事業開発の機会領域を検討している企業担当者
Program
- 14:00-14:05
- オープニング:
ロフトワーク クリエイティブディレクター 服部 木綿子
ロフトワーク プロデューサー 小島 和人
- 14:05-14:35
-
キーノートスピーチ:
先進事例に見る、「サーキュラーエコノミー」ビジネスの可能性とは?
東京大学 大学院工学系研究科 教授 梅田 靖
- 14:35-14:50
-
バンドー化学|サーキュラーエコノミー実装社会を見据えた新規事業開発のプロセス
バンドー化学株式会社 経営企画部 新規事業企画担当リーダー 及川 征大 - 14:50-15:05
- ライオン|ライフサイクル全体の環境負荷低減へ。「資源循環型社会」の実現に向けた挑戦
ライオン株式会社 サステナビリティ推進部 池西 岳樹 - 15:05-15:20
- ブリヂストン|サーキュラーエコノミーの実現へ向けて
株式会社ブリヂストン Gサステナビリティ推進部 部長 稲継 明宏 - 15:20-15:30
- 休憩
- 15:30-16:20
- クロストーク
「サーキュラーエコノミー実装社会に向けて、メーカーは事業戦略をどう描くのか?」
東京大学 大学院工学系研究科 教授 梅田 靖
バンドー化学株式会社 経営企画部 新規事業企画担当リーダー 及川 征大
ライオン株式会社 サステナビリティ推進部 池西 岳樹
株式会社ブリヂストン Gサステナビリティ推進部 部長 稲継 明宏
ロフトワーク クリエイティブディレクター 上ノ薗 正人(モデレーター) - 16:20-16:30
- クロージング
ロフトワーク プロデューサー 小島 和人
Outline
- 開催日
- 2021年2月19日(金曜日)14:00-16:30
- 定員
- 200名(※人数多数の場合抽選となります。ご了承ください。)
- 参加費
- 無料
- 配信
- Zoom
- 対象
- ・サーキュラーエコノミーを事業戦略に取り入れたいメーカー経営者・リーダー層の方
・新規事業創出の機会領域を検討している企業担当者 - 主催
- 株式会社ロフトワーク
- ご注意
-
・申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
・参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comに掲載する場合があります。
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
Speaker
東京大学大学院, 工学系研究科教授
梅田 靖
1992年3月、東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻博士課程修了。博士(工学)。同大工学部助手、講師を経て、1999年4月から東京都立大学大学院工学研究科機械工学専攻助教授、2005月2月に大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授、2014年1月に東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻教授。2019年4月より東京大学工学系研究科人工物工学研究センター教授。
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1992年3月、東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻博士課程修了。博士(工学)。同大工学部助手、講師を経て、1999年4月から東京都立大学大学院工学研究科機械工学専攻助教授、2005月2月に大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授、2014年1月に東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻教授。2019年4月より東京大学工学系研究科人工物工学研究センター教授。ライオン株式会社, サステナビリティ推進部
池西 岳樹
1986年にライオン株式会社入社。
入社以来、R&D部門で製品の香りや味を創る調香師として従事。その後、香料技術研究所長、ビューティケア研究所長を経て、2020年よりサステナビリティ推進部で「人と地球の健やかな未来」に向けた取り組みを推進。
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1986年にライオン株式会社入社。入社以来、R&D部門で製品の香りや味を創る調香師として従事。その後、香料技術研究所長、ビューティケア研究所長を経て、2020年よりサステナビリティ推進部で「人と地球の健やかな未来」に向けた取り組みを推進。
株式会社ブリヂストン, Gサステナビリティ推進部 部長
稲継 明宏
2004年、(株)ブリヂストン入社。環境管理部門にて環境改善技術の開発及び展開に従事。国内のみならずアジア各国、欧州、米州の生産拠点の環境改善をサポート。2010年からは、環境戦略企画機能を立ち上げ、カーボンマネジメントの推進、環境宣言のリファイン、環境長期目標の策定など、グループ・グローバルの環境戦略策定に従事。その後、2012年より米国サウスカロライナ州に新設した建設・鉱山車両用大型・超大型ラジアルタイヤの新工場の建設及び立上げ業務に携わる。2015年に帰任後は、CSR統括業務に従事。グローバルCSR推進体制の構築やグローバルCSR体系「Our Way to Serve」の企画、立上げ、サステナビリティレポートの発行など、グローバル全体のCSR戦略企画を推進した。2018年からは経営企画部長としてグローバル本社の経営企画業務に従事した後、2019年より現職。現在は、サステナビリティ課題のグローバルでの取り組み強化に向けて、サステナビリティ戦略の企画・推進に取り組んでいる。
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2004年、(株)ブリヂストン入社。環境管理部門にて環境改善技術の開発及び展開に従事。国内のみならずアジア各国、欧州、米州の生産拠点の環境改善をサポート。2010年からは、環境戦略企画機能を立ち上げ、カーボンマネジメントの推進、環境宣言のリファイン、環境長期目標の策定など、グループ・グローバルの環境戦略策定に従事。その後、2012年より米国サウスカロライナ州に新設した建設・鉱山車両用大型・超大型ラジアルタイヤの新工場の建設及び立上げ業務に携わる。2015年に帰任後は、CSR統括業務に従事。グローバルCSR推進体制の構築やグローバルCSR体系「Our Way to Serve」の企画、立上げ、サステナビリティレポートの発行など、グローバル全体のCSR戦略企画を推進した。2018年からは経営企画部長としてグローバル本社の経営企画業務に従事した後、2019年より現職。現在は、サステナビリティ課題のグローバルでの取り組み強化に向けて、サステナビリティ戦略の企画・推進に取り組んでいる。バンドー化学株式会社, 新規事業企画担当 リーダー
及川 征大
2006年にバンドー化学株式会社入社。
自動車部品事業部の営業に従事した後、インド現地法人への出向や、販売会社への出向を経験し現職務に至る。現在は新規事業として事業化を進める「医療・ヘルスケア機器事業」、「電子資材事業」以外の事業を、様々なアプローチを取り入れながらOn The Run(現在進行系)で探索中。
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2006年にバンドー化学株式会社入社。自動車部品事業部の営業に従事した後、インド現地法人への出向や、販売会社への出向を経験し現職務に至る。現在は新規事業として事業化を進める「医療・ヘルスケア機器事業」、「電子資材事業」以外の事業を、様々なアプローチを取り入れながらOn The Run(現在進行系)で探索中。
株式会社ロフトワーク, 京都ブランチ共同事業責任者
上ノ薗 正人
大阪生まれ。九州大学芸術工学部環境設計学科卒業。大阪のデザイン事務所graf、福岡の古ビル再生プロジェクト「紺屋2023」の設計、運営を行うno.d+a / TRAVEL FRONTでの仕事を通してデザイン、建築設計からイベント運営、アートプロジェクト等幅広い業務に携わる。2014年に関西に戻り、グランフロント大阪ナレッジキャピタルの総合プロデュース室を経て、2017年にロフトワークに入社。2021年米国PMI®認定PMP®取得、2022年10月に京都ブランチ共同事業責任者に就任。自社事業のみならず、大規模プロジェクトのプランニングや、事業コンサルティングも手掛けている。社外活動として、知人が創業した会社にジョインしワークショップ事業を担当。また、2022年度に九州大学大学院芸術工学府非常勤講師の経験から、プロジェクトマネジャーのナレッジを様々な場所・形で活かし伝える取り組みを行っている。
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大阪生まれ。九州大学芸術工学部環境設計学科卒業。大阪のデザイン事務所graf、福岡の古ビル再生プロジェクト「紺屋2023」の設計、運営を行うno.d+a / TRAVEL FRONTでの仕事を通してデザイン、建築設計からイベント運営、アートプロジェクト等幅広い業務に携わる。2014年に関西に戻り、グランフロント大阪ナレッジキャピタルの総合プロデュース室を経て、2017年にロフトワークに入社。2021年米国PMI®認定PMP®取得、2022年10月に京都ブランチ共同事業責任者に就任。自社事業のみならず、大規模プロジェクトのプランニングや、事業コンサルティングも手掛けている。社外活動として、知人が創業した会社にジョインしワークショップ事業を担当。また、2022年度に九州大学大学院芸術工学府非常勤講師の経験から、プロジェクトマネジャーのナレッジを様々な場所・形で活かし伝える取り組みを行っている。株式会社ロフトワーク, プロデューサー / FabCafe Osaka 準備室
小島 和人(ハモ)
アート作品を作らないアーティスト「ハモニズム(作家名)」。通称「ハモさん」 建築施工管理、デザイナー、プランナー、アーティストという経歴をたどり、多様なものから着想を得て繋げることで先入観を取り除き、変化するためのプロジェクト設計を得意とする。 デザイン経営、サーキュラーデザイン、新規事業支援など幅広くプロデュースを手掛けるが、共通して「なにか新しいことをしたい」時に駆り出されるプロデューサー。口癖は「人の欲望と向き合う」。都市で暮らす事にこだわり、夏場は大阪市内の河川で40cmを超える黒鯛を数十匹釣り上げる。
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アート作品を作らないアーティスト「ハモニズム(作家名)」。通称「ハモさん」 建築施工管理、デザイナー、プランナー、アーティストという経歴をたどり、多様なものから着想を得て繋げることで先入観を取り除き、変化するためのプロジェクト設計を得意とする。 デザイン経営、サーキュラーデザイン、新規事業支援など幅広くプロデュースを手掛けるが、共通して「なにか新しいことをしたい」時に駆り出されるプロデューサー。口癖は「人の欲望と向き合う」。都市で暮らす事にこだわり、夏場は大阪市内の河川で40cmを超える黒鯛を数十匹釣り上げる。株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
服部 木綿子(もめ)
神戸生まれ神戸育ち。岡山で農林業や狩猟がすぐそばにある田舎暮らしを約10年に渡り経験。その中で2軒の遊休施設をゲストハウス(岡山県西粟倉村/香川県豊島)として再生し、自らも運営の第一線に立った。その後、神戸の農産物などを販売するショップで、マネージャーとして店舗の運営に携るなど、ローカルのコミュニティ拠点づくりに関わってきた。プロジェクトを通じて出会ったクライアントやクリエイター、ロフトワークのメンバーが、一個人として楽しく、持っている能力をシェアし合える「ええ空気」なプロジェクト設計が得意。社会が面白くなるのは、専門分野やバックグラウンドの異なる個人が肩書きを忘れてつながる瞬間だと信じていて、公私の境界線を往来しながら、さまざまな場づくりを行っている。