誰かの困難に寄り添うためのプロジェクトの始め方・進め方
〜等身大の課題発見と、ユーザー参加型のデザイン
Report
レポート
掲載中
ダイバーシティやインクルージョンに寄与する新しいプロジェクトは「等身大」の課題意識から始まります。この等身大の課題意識をいかに見つけ、発展させるのか。OTON GLASS 島影 圭佑さん・京都大学准教授 塩瀬 隆之さんとともに、誰かの困難に寄り添うプロジェクトの目指し方を探ります。
- Date
- 2022-02-28 (Mon)
- Time
- 16:00-18:00
- Place
- Zoom
- fee
- 無料
Finished
ダイバーシティやインクルージョンに寄与する新しいプロジェクトは「等身大」の課題意識から始まります。この等身大の課題意識をいかに見つけ、発展させるのか。OTON GLASS 島影 圭佑さん・京都大学准教授 塩瀬 隆之さんとともに、誰かの困難に寄り添うプロジェクトの目指し方を探ります。
About
ダイバーシティ&インクルージョンにつながるプロジェクトのタネは「等身大の課題」にある
今、企業活動におけるキーワードの一つとなっている、タイバーシティ&インクルージョン。その寄与に向けては、組織改革や研修をはじめとする組織の変化や、サービスやプロダクト開発など、さまざまな可能性が考えられます。
しかし、いずれも「数値目標を達成しなければならないから」「社会からの要請があるから」という外的動機だけでは、具体的なプロジェクトの立ち上げや実現にはつながりにくいのが現状です。重要なのは「この課題を解決したい」という「等身大」の課題意識や、目の前のユーザーの困難さに寄り添う姿勢ではないでしょうか。小さく熱く始めることが、結果的にインクルーシブな社会に向けた課題解決につながるのかもしれません。
インクルーシブな課題解決の道筋をユーザーと「ともに」探る
では、このような「自分ごと」の課題をどうやって発見していくのか。そして、見出した課題の確からしさを検証するために、私たちは「ユーザー」とどのように向き合うべきなのでしょうか。
株式会社オトングラスの島影 圭佑さんは、父親が失読症になってしまったことをきっかけに、「OTON GLASS」を開発しました。自分ごとの課題意識や熱意から始まり、実際にプロダクトを制作するその過程から、何かヒントが得られるかもしれません。
また、京都大学総合博物館准教授 塩瀬 隆之さんは、課題発見の段階から「ユーザー参加型」で進めるインクルーシブデザインを提唱しています。困難を抱えるユーザーと対等な関係として向き合い、彼らと“ともに”プロジェクトを進めていくことで、確実に課題解決やインクルージョンへの寄与につなげる。そんなプロジェクトの描き方を、ゲストのお二人とともに探ります。
こんな人におすすめです
- 新しい取り組み・事業の立ち上げを目指している方
- ダイバーシティ&インクルージョンに関心のある方
- 新規事業担当者として、自身の課題意識と事業アイデアを結びつけたいと考えている方
- 社会的な課題と自分の熱意が重なる領域を探りたいと考えている方
Program
- 16:00〜16:10
- イントロダクション
株式会社ロフトワーク マーケティング リーダー 岩沢 エリ
- 16:10〜16:25
- ゲストトーク|目の前の課題から、ものづくりを始める〜OTON GLASSのケース
株式会社オトングラス 代表取締役 島影 圭佑 - 16:25〜16:40
- ゲストトーク|ユーザー参加型で、共に進めるインクルーシブデザイン
京都大学 総合博物館 准教授 塩瀬 隆之 - 16:40〜16:55
- 事例紹介|立場を超えて、等身大の「熱意」や「課題感」を発展させるプロジェクトデザイン
株式会社ロフトワーク プロデューサー 新澤 梨緒 - 16:55〜17:45
- クロストーク|「等身大」から始める、誰かの困難を解決するプロジェクトの描き方
株式会社オトングラス 代表取締役 島影 圭佑
京都大学 総合博物館 准教授 塩瀬 隆之
株式会社ロフトワーク プロデューサー 新澤 梨緒 - 17:45〜17:50
- クロージング
株式会社ロフトワーク マーケティング リーダー 岩沢 エリ
Outline
- 開催日
- 2022年2月28日(月)16:00-18:00
- 参加費
- 無料
- 配信
-
Zoom
* 本イベントは、UDトークによる、会話内容の同時字幕表示によるコミュニケーション支援に対応しています。
- 対象
-
- 新しい取り組み・事業の立ち上げを目指している方
- ダイバーシティ・インクルージョンに関心のある、CSR・採用部門の方
- 新規事業担当者として、自身の課題意識と事業アイデアを結びつけたいと考えている方
- 社会的な課題と自分の熱意が重なる領域を探りたいと考えている方
- 主催
- 株式会社ロフトワーク
ご注意
- 開催前日までに参加URLをご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
- 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comに掲載する場合があります。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
Speaker
京都大学, 総合博物館 准教授
塩瀬 隆之
京都大学大学院工学研究科修了。2012年6月京都大学総合博物館准教授を退職。同7月より経済産業省産業技術政策課 課長補佐(技術戦略)。2014 年7月京都大学総合博物館准教授に復職。日本医療研究開発機構プログラムオフィサー、令和2年岐阜市教育委員会 不登校特例校設立準備アドバイザー、2025大阪・関西万博日本館基本構想有識者委員会座長ほか。著書にインクルーシブデザイン(学芸出版社、2014)、問いのデザイン(学芸出版社、2020)、未来に変える 偉人の言葉(新星出版社、2021)ほか。
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京都大学大学院工学研究科修了。2012年6月京都大学総合博物館准教授を退職。同7月より経済産業省産業技術政策課 課長補佐(技術戦略)。2014 年7月京都大学総合博物館准教授に復職。日本医療研究開発機構プログラムオフィサー、令和2年岐阜市教育委員会 不登校特例校設立準備アドバイザー、2025大阪・関西万博日本館基本構想有識者委員会座長ほか。著書にインクルーシブデザイン(学芸出版社、2014)、問いのデザイン(学芸出版社、2020)、未来に変える 偉人の言葉(新星出版社、2021)ほか。株式会社オトングラス, 代表取締役
島影 圭佑
起業家。父の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を仲間と共に発明。自立共生する弱視者やエンジニアを増やすプロジェクト〈FabBiotope〉に取り組む。近著に『FabBiotope1.0→2.0』 、『Prototyping with OTON GLASS』 (株式会社オトングラス、2021年)がある。2022年2月に中目黒にあるN&Aアートサイトにて「"現実"の自給自足展」を開催。
https://note.com/keisukeshimakage/
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起業家。父の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を仲間と共に発明。自立共生する弱視者やエンジニアを増やすプロジェクト〈FabBiotope〉に取り組む。近著に『FabBiotope1.0→2.0』 、『Prototyping with OTON GLASS』 (株式会社オトングラス、2021年)がある。2022年2月に中目黒にあるN&Aアートサイトにて「"現実"の自給自足展」を開催。https://note.com/keisukeshimakage/
株式会社ロフトワーク, プロデューサー
新澤 梨緒
神戸大学経営学部卒。組織デザインの研究を行った後、新卒でリクルートに入社。HR領域にて法人営業を担当する傍ら、社内の組織改善や文化浸透施策などのプロジェクトに関わる。2019年3月、ロフトワーク入社。プロデューサーとして、新規事業創出や、組織内外に向けたコミュニケーションデザインなど、組織の文化をつくる・浸透させるをテーマに様々なプロジェクトに関わる。最近は自身の関心から、農業や食など環境に関わること、 ジェンダーを含めた多様性、ウェルビーイングといった生活に近いテーマでのプロジェクトデザインを企み中。趣味は登山。
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神戸大学経営学部卒。組織デザインの研究を行った後、新卒でリクルートに入社。HR領域にて法人営業を担当する傍ら、社内の組織改善や文化浸透施策などのプロジェクトに関わる。2019年3月、ロフトワーク入社。プロデューサーとして、新規事業創出や、組織内外に向けたコミュニケーションデザインなど、組織の文化をつくる・浸透させるをテーマに様々なプロジェクトに関わる。最近は自身の関心から、農業や食など環境に関わること、 ジェンダーを含めた多様性、ウェルビーイングといった生活に近いテーマでのプロジェクトデザインを企み中。趣味は登山。株式会社ロフトワーク, Culture Executive/マーケティング リーダー
岩沢 エリ
東京都出身、千葉市在住。大学でコミュニケーション論を学んだ後、マーケティングリサーチ会社、不動産管理会社の新規事業・経営企画室を経て、2015年ロフトワークに入社。マーケティングチームのリーダーとして、ロフトワークのコミュニケーションデザイン・マーケティング戦略設計、チームマネジメントを担う。2022年4月からCulture Executiveを兼任し、未来探索と多様性を創造力に変えるカルチャー醸成に取り組む。最近では、「分解可能性都市」をテーマに、生産・消費に加えて分解活動が当たり前となる都市生活へシステムチェンジするためのデザインアプローチを探究している。1児の母。
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東京都出身、千葉市在住。大学でコミュニケーション論を学んだ後、マーケティングリサーチ会社、不動産管理会社の新規事業・経営企画室を経て、2015年ロフトワークに入社。マーケティングチームのリーダーとして、ロフトワークのコミュニケーションデザイン・マーケティング戦略設計、チームマネジメントを担う。2022年4月からCulture Executiveを兼任し、未来探索と多様性を創造力に変えるカルチャー醸成に取り組む。最近では、「分解可能性都市」をテーマに、生産・消費に加えて分解活動が当たり前となる都市生活へシステムチェンジするためのデザインアプローチを探究している。1児の母。開催前日までに参加URLをご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします