次世代技術とユーザーニーズをつなぐ、
“感性起点”の未来図の描き方
Finished イベント終了
本イベントでは、ありたい未来像から新たな事業・研究開発のアイデアを探るうえで、「感性」をキーワードにユーザーの潜在ニーズを取り入れるプロセスについてご紹介します。また、「感性工学/感性価値創造」の専門家である長田典子教授をゲストに、感性価値のビジネスへの活かし方を探ります。
事業開発において、ビジョンとユーザーのバランスをとることに課題を感じている方、ロジック以外の新しい未来の描き方を求める方におすすめです。
<イラスト:小指>
- Date
-
2023-01-11 (Wed)
15:00-16:40
- Place
- Zoom/YouTube
- fee
- 無料
Finished
本イベントでは、ありたい未来像から新たな事業・研究開発のアイデアを探るうえで、「感性」をキーワードにユーザーの潜在ニーズを取り入れるプロセスについてご紹介します。また、「感性工学/感性価値創造」の専門家である長田典子教授をゲストに、感性価値のビジネスへの活かし方を探ります。
事業開発において、ビジョンとユーザーのバランスをとることに課題を感じている方、ロジック以外の新しい未来の描き方を求める方におすすめです。
<イラスト:小指>
About
一見正しい「未来ビジョン」が、具体的なサービスにつながらないのはなぜ?
社会変化の予測が難航するなかで、ありたい未来像である「未来ビジョン」を描き、自社技術を活かした新規事業や研究開発のアイデアを探る企業が増えています。
一方で、未来ビジョンの策定時に生じがちな問題点として、「未来はこうあるべきだ」「こんな技術を活用したい」という企業視点のロジックにとらわれてしまい、「ユーザーや生活者が求めていること」が抜け落ちてしまう、ということがあげられます。結果的に、正しいロジックのもと未来ビジョンを描いたはずが、具体的なサービスやプロダクトに繋がらないケースも稀ではありません。
ユーザーの潜在的ニーズを見出すヒントとして「感性」を活かす
このように、未来ビジョンを描くうえでは、「そのアイデアが生活者にどう受け入れられるのか」という視点が欠かせません。そして、この問いを乗り越えるにはユーザーへの深い理解が必要です。つまり、一般的な定量調査やビジネスライクな分析だけでは見えてこない、彼らの“潜在的なニーズ”にたどり着く必要があります。
ロフトワークが支援した、NEC研究ビジョン策定プロジェクトでは、ユーザーが本当に求める潜在的なニーズを見出すヒントとして「感性」に注目しました。社内メンバーが「主観的にどう感じるか」を策定ワークの判断基準とし、アウトリーチ展示を通じてユーザーの感性に問いかけ、検証することで、同社の研究ビジョンに対話性とユーザー視点を取り入れることを目指しました。
「感性価値」をキーワードに、新たな未来ビジョンの描き方を探る
本イベントでは、同プロジェクトのプロセスの紹介に加え、「感性工学・感性価値創造」の専門家である、関西学院大学工学部教授 長田典子さんがゲストとして登壇。ご自身の研究領域である感性の指標化に関する研究内容や、製品開発における「感性価値」の活用事例についてご紹介いただきます。また、NEC・ロフトワークのメンバーと共に、「感性価値共創社会」の可能性についても議論します。
複雑化し、未来志向が高まる社会において、深く繊細にユーザーをとらえる「感性」にはどんな可能性があるのか。新たな指標を活かした、事業開発や研究開発のこれからを探ります。
こんな人におすすめ
- 研究領域の策定を考えている、R&D担当者の方
- 中長期的に価値をうむ事業アイデアを求める、新規事業開発担当者の方
- 多様化する生活者の視点を捉えきれず、ビジョン策定にお困りの事業担当者の方
Program
- 15:00-15:05
-
イントロダクション
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 橋本 明音 - 15:05-15:20
-
NECによる研究開発活動のご紹介
日本電気株式会社 デジタルテクノロジー開発研究所 小出 俊夫
日本電気株式会社 経営企画部 福田 浩一 - 15:20-15:40
-
NEC×ロフトワーク 未来ビジョン策定のプロセス紹介
日本電気株式会社 新事業推進部門 永井 研
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 村田 菜生 - 15:40-15:55
-
ゲストトーク:感性価値を生み出す研究と、製品・サービス開発への応用
関西学院大学 工学部 教授/感性価値創造インスティテュート 所長 長田 典子 - 15:55-16:35
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クロストーク:感性を通じてユーザーと繋がる、これからの未来ビジョンの描き方
日本電気株式会社 デジタルテクノロジー開発研究所 小出 俊夫
株式会社ロフトワーク プロデューサー 小島 和人
関西学院大学 工学部 教授/感性価値創造インスティテュート 所長 長田 典子 - 16:35-16:40
-
クロージング
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 橋本 明音
※プログラムの詳細は変更になる場合がございます。
Outline
- 開催日
- 2023年1月11日(水)15:00-16:40
- 参加費
- 無料
- 配 信
- Zoomウェビナー/Youtube
- 共 催
- 株式会社ロフトワーク
日本電気株式会社 - 運 営
- 株式会社ロフトワーク
- ご注意
- ・お申込みいただいた方には、開催前日までにご登録いただいたメールアドレス宛に参加URLをお送りします。
・イベント中にいただいたコメントの内容は、後日loftwork.comに掲載する可能性がございます。
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
Speaker
関西学院大学 工学部, 教授/感性価値創造インスティテュート, 所長
長田 典子
1983年京都大学理学部数学系卒。同年三菱電機(株)入社。産業システム研究所等において感性情報処理の計測システムへの応用に関する研究に従事。1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。2003年より関西学院大学理工学部情報科学科助教授、2007年教授。2009年米国パデュー大学客員研究員.2013年感性価値創造研究センター長。2015年革新的イノベーション創出プログラム「感性とデジタル製造を直結し,生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」サテライトリーダー。2020年 感性価値創造インスティテュート所長。博士(工学)、専門は感性工学、メディア工学等。2013年文部科学大臣表彰科学技術賞、2014年日本音楽知覚認知学会論文賞、グッドデザイン賞受賞。
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1983年京都大学理学部数学系卒。同年三菱電機(株)入社。産業システム研究所等において感性情報処理の計測システムへの応用に関する研究に従事。1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。2003年より関西学院大学理工学部情報科学科助教授、2007年教授。2009年米国パデュー大学客員研究員.2013年感性価値創造研究センター長。2015年革新的イノベーション創出プログラム「感性とデジタル製造を直結し,生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」サテライトリーダー。2020年 感性価値創造インスティテュート所長。博士(工学)、専門は感性工学、メディア工学等。2013年文部科学大臣表彰科学技術賞、2014年日本音楽知覚認知学会論文賞、グッドデザイン賞受賞。日本電気株式会社, 新事業推進部門 Beyond 5G推進統括部
永井 研
1994年4月 日本電気株式会社(NEC)入社。海外向け通信機器,システムの技術開発からキャリアをスタートし、国内外市場のSE,マーケティング,営業まで幅広い職種を経験。3G,4G,5Gそれぞれの移動通信システムの商品企画、事業開発の業務を経て、現在はBeyond 5G時代の新しい価値を創造し提供するためのエコシステム構築やパートナリング戦略の策定をマーケティングの側面から推進中。従来までの情報通信の市場やサービスの枠を超える将来社会の新事業の立ち上げに向けて、幅広い業種や立場のステークホルダーとの対話を通じて将来の社会像やビジョンなど「未来の共感」を創ることを目指している。
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1994年4月 日本電気株式会社(NEC)入社。海外向け通信機器,システムの技術開発からキャリアをスタートし、国内外市場のSE,マーケティング,営業まで幅広い職種を経験。3G,4G,5Gそれぞれの移動通信システムの商品企画、事業開発の業務を経て、現在はBeyond 5G時代の新しい価値を創造し提供するためのエコシステム構築やパートナリング戦略の策定をマーケティングの側面から推進中。従来までの情報通信の市場やサービスの枠を超える将来社会の新事業の立ち上げに向けて、幅広い業種や立場のステークホルダーとの対話を通じて将来の社会像やビジョンなど「未来の共感」を創ることを目指している。日本電気株式会社, デジタルテクノロジー開発研究所 リードビジネスデザイナー
小出 俊夫
日本電気株式会社(NEC) デジタルテクノロジー開発研究所 リードビジネスデザイナー。博士(工学)を取得後、中央研究所で新世代インターネットに関する研究に従事。北米・シリコンバレー地域での研究とOSS開発の経験を経て、現在は研究所技術の早期事業化に特化したビジネスデザインを担当。まだ日の目を見ない新技術を事業に結びつけ一日も早く社会に送り出すことで、世界の人々の幸せに貢献しようと日々奮闘中。
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日本電気株式会社(NEC) デジタルテクノロジー開発研究所 リードビジネスデザイナー。博士(工学)を取得後、中央研究所で新世代インターネットに関する研究に従事。北米・シリコンバレー地域での研究とOSS開発の経験を経て、現在は研究所技術の早期事業化に特化したビジネスデザインを担当。まだ日の目を見ない新技術を事業に結びつけ一日も早く社会に送り出すことで、世界の人々の幸せに貢献しようと日々奮闘中。日本電気株式会社, 経営企画部門 ソートリーダーシップ部(マーケットインテリジェンス部兼務)MIプロフェショナル
福田 浩一
2003年に東京工業大学工学部を卒業。日本電気(NEC)に入社。コンビニやファーストフード等のシステムエンジニアを経てマーケティング部門で企画業務を担当。中学・高校の「総合的学習(探究)の時間」の講師を、2020年から未来洞察関連プロジェクトの一環で受け持ち、北海道と関西をつなげたオンライン型探究学習など、多様な授業を企画。在職中の2022年に北陸先端科学技術大学院大学知識科学修士。現在は経営企画部門で、未来洞察、NECの理念や提供価値を啓発する業務等に従事。2022年11月に学奨財団(一般財団法人大学生奨学財団)選考委員に就任。
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2003年に東京工業大学工学部を卒業。日本電気(NEC)に入社。コンビニやファーストフード等のシステムエンジニアを経てマーケティング部門で企画業務を担当。中学・高校の「総合的学習(探究)の時間」の講師を、2020年から未来洞察関連プロジェクトの一環で受け持ち、北海道と関西をつなげたオンライン型探究学習など、多様な授業を企画。在職中の2022年に北陸先端科学技術大学院大学知識科学修士。現在は経営企画部門で、未来洞察、NECの理念や提供価値を啓発する業務等に従事。2022年11月に学奨財団(一般財団法人大学生奨学財団)選考委員に就任。株式会社ロフトワーク, プロデューサー / FabCafe Osaka 準備室
小島 和人(ハモ)
アート作品を作らないアーティスト「ハモニズム(作家名)」。通称「ハモさん」 建築施工管理、デザイナー、プランナー、アーティストという経歴をたどり、多様なものから着想を得て繋げることで先入観を取り除き、変化するためのプロジェクト設計を得意とする。 デザイン経営、サーキュラーデザイン、新規事業支援など幅広くプロデュースを手掛けるが、共通して「なにか新しいことをしたい」時に駆り出されるプロデューサー。口癖は「人の欲望と向き合う」。都市で暮らす事にこだわり、夏場は大阪市内の河川で40cmを超える黒鯛を数十匹釣り上げる。
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アート作品を作らないアーティスト「ハモニズム(作家名)」。通称「ハモさん」 建築施工管理、デザイナー、プランナー、アーティストという経歴をたどり、多様なものから着想を得て繋げることで先入観を取り除き、変化するためのプロジェクト設計を得意とする。 デザイン経営、サーキュラーデザイン、新規事業支援など幅広くプロデュースを手掛けるが、共通して「なにか新しいことをしたい」時に駆り出されるプロデューサー。口癖は「人の欲望と向き合う」。都市で暮らす事にこだわり、夏場は大阪市内の河川で40cmを超える黒鯛を数十匹釣り上げる。株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
村田 菜生
大阪府出身。京都女子大学で造形意匠を専攻。在学中に、広瀬浩二郎氏の著書『さわる文化への招待 触覚で見る手学問のすすめ』(世界思想社、2009)を読んだことをきっかけに、触覚をテーマとして卒業制作に取り組む。卒業後、ユニバーサルデザインのコンサルティング会社で約4年間デザイナーとして勤務。障害のある当事者の視点を活かしたバリアフリーマップやガイドブックの他、ロゴマーク、イラストなどの制作に携わりながら、「わかりやすいデザイン」とは何なのかを考える。2021年、ロフトワークのクリエイティブにとことん向き合う姿勢に惹かれ入社。自分自身も一緒に楽しむ姿勢を忘れず、障害の有無にこだわらない多様な視点を持って課題解決に取り組む。趣味は、キリングッズ集め。
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大阪府出身。京都女子大学で造形意匠を専攻。在学中に、広瀬浩二郎氏の著書『さわる文化への招待 触覚で見る手学問のすすめ』(世界思想社、2009)を読んだことをきっかけに、触覚をテーマとして卒業制作に取り組む。卒業後、ユニバーサルデザインのコンサルティング会社で約4年間デザイナーとして勤務。障害のある当事者の視点を活かしたバリアフリーマップやガイドブックの他、ロゴマーク、イラストなどの制作に携わりながら、「わかりやすいデザイン」とは何なのかを考える。2021年、ロフトワークのクリエイティブにとことん向き合う姿勢に惹かれ入社。自分自身も一緒に楽しむ姿勢を忘れず、障害の有無にこだわらない多様な視点を持って課題解決に取り組む。趣味は、キリングッズ集め。株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
橋本 明音
前橋出身、立命館アジア太平洋大学卒業。在籍時は、別府の魅力を伝えるために、zine制作やアート展の企画・運営を行う。また、日本で古くから伝わる湯治文化を発信するプロジェクトにも参画し「湯治ぐらし」で暮らしていた。それらの活動を通して、社会でまだスポットライトの当たっていない「モノ・コト・マチ」の魅力を、より多くの人に伝えたいという思いが芽生え、ロフトワークに入社。現在は、休みの日にカフェスタッフとして地元・前橋で働く一面を持つ。