[展示] Transition Leaders Lab
〜30名が挑んだ「トランジションデザイン」のプロセスと学び
Finished イベント終了
持続可能な社会への移行を促進するデザインアプローチである「トランジションデザイン」。本手法を使い、社会に変革をもたらす事業創出を目指す「Transition Leaders Program(トランジション・リーダーズ・プログラム)」の成果展示を行います。
持続可能な社会への移行を促進するデザインアプローチである「トランジションデザイン」。本手法を使い、社会に変革をもたらす事業創出を目指す「Transition Leaders Program(トランジション・リーダーズ・プログラム)」の成果展示を行います。
About
国内ではまだ紹介が少ない「トランジションデザイン」のアプローチを使った、事業創出のプロセスを公開
気候変動や化石燃料の終焉といった地球規模の変化によって、世界の経済システムから私たちのライフスタイルに至るまで、すべてのシステムが根本的な変革を迫られています。
このような大規模で複雑な「厄介な問題(Wicked problem)」に際し、企業はどのように対応するべきか。企業活動と社会の共生を目指した経済発展、いわゆる「持続可能な発展」が世界レベルで求められる中で、長期的な課題をどうやって現実的な戦略に組み込んでいくのかは、企業の生き残りにも関わる、重要な課題です。
ロフトワークでは、そのような変革に必要なのは、社会、経済、自然環境と事業活動をつなげる長期的な“ビジョン”を描き、社内外と対話・協働を通じて実装につなげられるリーダーだと考え、次世代型のリーダーの育成を目指す「Transition Leaders Program 」*を2023年1月から3月初旬まで開講しました。このたび成果展示を、2023年3月20日(月)から3月22日(水)までの3日間、SHIBUYA QWSで開催します。
*経済産業省令和4年度「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」の一環として実施。
トランジションデザイン(Transition Design)とは?
トランジションデザインとは、21世紀の社会が直面する気候変動、資源枯渇、伝染病のパンデミックなどの複雑性の高い地球規模の課題に対処するために、長期的な未来ビジョンを思い描き、ボトムアップの様々な活動を結集することで持続可能な社会への移行を促すための手法として研究が進んでいる、最新のデザインアプローチです。2015年、カーネギーメロン大学デザイン学部が、地球規模の巨大な問題に対して、社会規模の価値観の移行をデザインする理論として提唱しました。
思考と試行の跡をひらく。ラボ(実験室)をテーマにお披露目
展示のテーマは「Transition Leaders Lab(トランジションリーダーたちの実験室)」。
本展示では、トランジションデザインのアプローチを用いて、様々な業界の社会人30名が持続可能な社会への移行を目指して取り組んだ「Transition Leaders Program」の成果とそのプロセスを公開いたします。
チームごとの5つのテーマに対し、過去から現在、そして未来までの変遷を紐解き、移行のための生態系を描く過程をご紹介。
この展示を通して、30名の参加者がどのような未来を描き、その未来のために個人、企業、そして社会の一員としてどのような一歩を歩もうとしているのか、その思考と試行の跡をご覧ください。
全8回のTransition Leaders Programのワーク内容
テーマ |
講義講師 |
ワーク |
主な手法 |
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DAY1 |
トランジションデザインのWhat/Why/How |
岩渕正樹、峯村昇吾 |
チームに分かれ、解決したい課題テーマを決める |
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DAY2 |
解くべき問題を定める |
水野大二郎 |
捉え難い複雑な社会課題(Wicked Problem)を構造化し、介入点をみつける |
ウィキッドプロブレムマップ |
DAY3 |
解くべき問題の歴史を遡る |
木村宰、松沢裕作 |
長いタイムスパンの社会移行を分析する手法MLP(Multi – Level perspective)を習得する |
MLP(Multi-Level Perspective) |
DAY4 |
理想の未来を描く |
樋口恭介 |
個人視点と社会視点を交えて、トランジションの先にある北極星を描く |
SFプロトタイピング |
DAY5 |
理想までの道筋を設計する |
加藤有也 |
ロジックモデルを作成して理想までの道筋を可視化する |
ロジックモデル |
DAY6 |
共創型事業の現場を体感し、トレースする |
井上彩、松山由樹 |
共創型事業の現場を体感し、自分たちのビジネスモデルのヒントを見つける |
フィールドワーク |
DAY7 |
共創によるエコシステムを描く |
上平崇仁 |
ロジックモデルをチームで一つに統合し、エコシステムマップを作る |
エコシステムマップ |
DAY8 |
最終発表 |
ビジネスのエコシステムマップを元に、描いた理想の未来へどのようにトランジションしていきたいかを各チームで発表 |
発見や驚き、試行錯誤や悪戦苦闘も含めて感じてください
新しいデザインアプローチである「トランジションデザイン」は、こうやると成功するという手法がまだ確立していません。また、特に企業実務への応用はまだ数が少なく、Webで検索をしても実践例や実態がわかりづらい状況です。
「トランジションデザイン」は複合的かつ学際的なデザインアプローチであるため、一見するとプロセスが複雑で何が生まれたのか、その場にいないとわかりづらいかもしれません。しかし、よく見るとさまざまなバックグラウンドを持つ人々が意見を交わし、協働した道筋が浮き上がってくる面白さを発見できるはずです。アイデアの種がたくさん埋まっている、現在進行中の研究室にくるつもりで遊びにきてください。
みなさんと一緒に、ありたい未来に向けてどうトランジションしていくのかを考え、未来をデザインする仲間が増える機会になることを願います。
こんな方におすすめ
- 持続可能な世界に向けて、ビジネスで何かできないかを考えている方。
- 「トランジションデザイン」にデザインアプローチに興味がある方。
- ビジョン主導で新規事業を作りたい方。
企画チームからのメッセージ
トランジションデザインは、まだ日本においては耳馴染みのない方が多いでしょう。日本でもそのプロセスを紹介しているメディアはほとんどない状態です。しかし、今後間違いなく注目されるキーワードの1つであると私たちは考えています。
不確実性が高く、誰もが先の見えない世界において、未来と主体的に向き合いながら「ありたい未来」を描いていく重要性やそのためのアプローチについて、関心がある方はぜひ本展示にご来場ください。
ロフトワークシニアディレクター 伊藤望
Outline
展示タイトル:Transition Leaders Lab
- 開催日
- 2023年3月20日(月)、21日(火・祝)、22日(水)
- 時間
- 10:00-20:00
- 場所
- SHIBUYA QWS内 (東京都渋谷区渋谷2丁目24−12 渋谷スクランブルスクエア15F)
- 入場料
- 無料
- 参加方法
- 本ページの「Join」よりお申し込みのうえ、直接現地にお越しください(現地でのお申し込みも可能です)
ACCESS
SHIBUYA QWS内 (東京都渋谷区渋谷2丁目24−12 渋谷スクランブルスクエア15F)
本展示のプレスリリース
お問合せ
本件に関するお問い合わせ(取材・メディア掲載についてのお問い合わせ含む)は、下記連絡先までお願いいたします。内容を確認し、担当よりご連絡いたします。
Transition Leaders Program 事務局
tlp@loftwork.com