EVENT ミートアップ

人類学とデザインの協働 
Transition Leaders Meetup Vol.3
〜『多元世界に向けたデザイン』出版イベント〜 

Finished イベント終了

Date
2024-03-02 (Sat)
18:00-20:00 (開場 17:45)
Place
FabCafe Tokyo/オンライン配信(YouTube) MAP
Capacity
リアル会場40名/オンライン会場100名
fee
無料(リアル参加の方は、会場で1ドリンクをお求めください)

Finished

About

お知らせ

  • (2024/2/15追記) 会場参加は定員のため締め切りました。オンラインのご参加をお待ちしています。
  • (2024/2/13追記)多くの反響を頂いているため、オンライン配信を行うことになりました。お申し込み時に、リアル参加、オンライン参加からご希望の参加の仕方をお選びください。またリアル参加の会場がFabCafe MTRLからFabCafe Tokyoに変更となりました

ロフトワークでは、新しい常識や価値観を模索し、より望ましい社会への「トランジション」を目指すコミュニティ、Transition Leaders Community を2023年より始動させました。トランジションに必要なのは、企業や所属を超えて、社会、経済、自然環境と事業活動をつなげる長期的な“ビジョン”(北極星)を描き、社内外と対話・協働を通じて実装につなげられる人たち。日本にこのような人、企業を増やしていくことを目的にコミュニティの活動を行います。

コミュニティのミートアップ第3回は、人類学とデザインの協働についてです。
2018年に出版され、世界的な注目を集めるアルトゥーロ・エスコバルの著書『Designs for the Pluriverse』の日本語翻訳版『多元世界に向けたデザイン』の出版を記念して、本書の監訳を行った、デザイン研究者の水内智英さん、大阪大学教授の森田敦郎さん、合同会社Poieticaの奥田宥聡さんとともにイベントを行います。

多くの世界が調和する、ひとつの世界に向けたデザインとは?

2月22日に翻訳本が発売となる『多元世界に向けたデザイン』の著者、人類学者のアルトゥーロ・エスコバルは本書において、生態学的関係性や土着の文化を無視して行われる普遍的な開発が、地域のレジリエンスを破壊し、ひとつの世界の世界(one-world-world)をデザインしていることを指摘しています。

2000年代以降発展を続けてきた、参加型デザインやスペキュラティブ・デザイン、トランジションデザインといったメソッドは、より望ましい未来を考える手段として多くの企業や事業活動に取り入れられることとなりました。本書はこのような動向を人類学の理論と融合させ、これまでのデザインにおいて主流になっていた人間中心的な経済発展や、大規模開発とは異なる実践に向かうための思想を提示しています。

持続可能性や地球温暖化がビジネスにおいても重要なイシューとなる今日、私たちの文化や思想の背後にある、そもそもの前提から問い直し、望ましい未来に向けたデザインを行うためには、どのような世界観や態度が必要となるでしょうか。トークとディスカッションを通じて考えます。

『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』

持続可能な世界へのトランジションに向けて、「デザイン」の再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳書。
デザインと人類学を中心に、開発学、哲学、生態学、ラテンアメリカ研究、フェミニズム理論、仏教、音楽など様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根ざした複数の未来をつくるための手立てを模索する本書は、これからのデザインのあり方に大きな問い直しを迫ります。世界中の多くのデザインスクールで課題図書として挙げられる、必読の一冊です。

著者:アルトゥーロ・エスコバル (著)
監修:水野大二郎、水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人
翻訳: 増井エドワード, 緒方胤浩, 奥田宥聡, 小野里琢久, ハフマン恵真, 林佑樹 , 宮本瑞基

出版社 ビー・エヌ・エヌ

「デザイン」と「人類学」を融合し、持続可能な社会への取り組みを進める研究者たちが登壇

本書の監訳を行った研究者の皆さんが登壇します。またトランジションデザインのプログラムを実践しているロフトワークの古田も参加します。

*イベントは東京での開催になりますが、本書籍の出版イベントは、FabCafe Kyotoでも3月24日に開催予定です。イベント詳細が決まり次第、本イベントからもリンクでご案内します。

こんな方におすすめです

  • トランジションデザイン、持続可能性のためのデザインなどのアプローチに興味のある方
  • SDGsやサーキュラーエコノミーといった社会課題に関する事業創出に取り組む方
  • 地域に根ざしたものづくりやコミュニティ形成に関心を持つ方
  • 利益創出だけではなく、社会をより良くするために日々考えて動き出している方

Transition Leaders Communityとは

今、持続可能な社会に向けて、地球環境を維持しつつ、ビジネスを両立させるようにトランジション(移行)することが、求められています。Transition Leaders Community は、社会規模の新しい「価値観」を切り拓こうとする同志たちが集うコミュニティです。コミュニティでは、今、注目を集めるトランジションデザインをはじめとした社会システムのデザイン論や、マインドセットを学び、ビジネスへの応用を探ります。

Transition Leaders Communityお申し込みフォーム

Meetup第一回目レポート

Speakers

水内 智英

デザイン研究者、京都工芸繊維大学, 未来デザイン・工学機構 准教授

水内 智英

岡山生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院 Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務などを経て現職。ソーシャルイノベーションや、幅広い主体とのコ・デザインに関する研究活動や実践的プロジェクトを行う。主な国際ワークショップに「FoodScope (Forum Design Paris 2018)」「Symbiotic Interests (台湾USC 2020)」など、著書に「ヴィジュアルリテラシー スタディーズ(共著)」など。NPO法人 issue+design クリエイティブディレクター/理事、基礎デザイン学会理事、日本デザイン学会会員。

詳細を見る 岡山生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院 Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務などを経て現職。ソーシャルイノベーションや、幅広い主体とのコ・デザインに関する研究活動や実践的プロジェクトを行う。主な国際ワークショップに「FoodScope (Forum Design Paris 2018)」「Symbiotic Interests (台湾USC 2020)」など、著書に「ヴィジュアルリテラシー スタディーズ(共著)」など。NPO法人 issue+design クリエイティブディレクター/理事、基礎デザイン学会理事、日本デザイン学会会員。
森田 敦郎

大阪大学, 人間科学研究科教授/Ethnography Lab, Osaka 代表

森田 敦郎

人類学者。テクノロジー・社会・環境の関係をエスノグラフィの手法を通して研究してきた。とくに、日々の暮らしが環境・気候危機といかに繋がっているのかを、物流、エネルギー、生産などのインフラストラクチャーに注目して理解しようとしてきた。工藝をモデルに循環型モノづくりを目指すパースペクティブの理念に共感し、ファブビレッジ京北のラボ事業に参加。「つくること」を通して、暮らしを支えるテクノロジーと環境の関係を探究するクリティカル・メイキングの実験も行っている。

詳細を見る 人類学者。テクノロジー・社会・環境の関係をエスノグラフィの手法を通して研究してきた。とくに、日々の暮らしが環境・気候危機といかに繋がっているのかを、物流、エネルギー、生産などのインフラストラクチャーに注目して理解しようとしてきた。工藝をモデルに循環型モノづくりを目指すパースペクティブの理念に共感し、ファブビレッジ京北のラボ事業に参加。「つくること」を通して、暮らしを支えるテクノロジーと環境の関係を探究するクリティカル・メイキングの実験も行っている。
奥田 宥聡

合同会社Poietica, 合同会社Poietica

奥田 宥聡

1998年生まれ、京都工芸繊維大学博士前期課程デザイン学専攻在学中。学部時より京都のNPO法人にて企業におけるソーシャルイノベーションのための新規事業領域探索に3年ほど携わる。Kyoto-design-labのリサーチアシスタントやフリーでのデザインリサーチの業務を経てPoietica設立。デザインリサーチやプロトタイピングの方法論を活用した事業開発や作品制作に携わる。

詳細を見る 1998年生まれ、京都工芸繊維大学博士前期課程デザイン学専攻在学中。学部時より京都のNPO法人にて企業におけるソーシャルイノベーションのための新規事業領域探索に3年ほど携わる。Kyoto-design-labのリサーチアシスタントやフリーでのデザインリサーチの業務を経てPoietica設立。デザインリサーチやプロトタイピングの方法論を活用した事業開発や作品制作に携わる。
古田 希生

株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター

古田 希生

大学院では、建築学とデザイン学を中心としたコラボレーションのためのプラットフォーム[D-lab]のプロジェクトに参加し、「ありうる未来の食」に着目したデザインリサーチを実施。未来の可能性を探るデザイン・リサーチの手法に魅了され、ロフトワークに入社。現在はVUチームとして、未来洞察やトランジションデザインを通じた社会変化の見立てと、生活者視点を起点にした深いユーザー理解をもとに、新規事業開発や組織変革に取り組む。ヘルスケア領域の新規事業開発では、生活者の潜在的な課題を捉え、迅速にプロトタイプを作成してその可能性を具体化するなど、ユーザーにとって「使える」だけでなく「使いたくなる」プロダクトを目指し、共感を生む価値を引き出すことを得意とする。

詳細を見る 大学院では、建築学とデザイン学を中心としたコラボレーションのためのプラットフォーム[D-lab]のプロジェクトに参加し、「ありうる未来の食」に着目したデザインリサーチを実施。未来の可能性を探るデザイン・リサーチの手法に魅了され、ロフトワークに入社。現在はVUチームとして、未来洞察やトランジションデザインを通じた社会変化の見立てと、生活者視点を起点にした深いユーザー理解をもとに、新規事業開発や組織変革に取り組む。ヘルスケア領域の新規事業開発では、生活者の潜在的な課題を捉え、迅速にプロトタイプを作成してその可能性を具体化するなど、ユーザーにとって「使える」だけでなく「使いたくなる」プロダクトを目指し、共感を生む価値を引き出すことを得意とする。

Program

18:00-18:15
イントロダクション
18:15-18:40
プレゼンテーション I
水内 智英 (デザイン研究者、京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 准教授)
18:40-19:05
プレゼンテーション II
森田 敦郎 (大阪大学, 人間科学研究科教授/Ethnography Lab, Osaka 代表)
19:05-19:45
クロストーク、質疑応答
水内 智英 (デザイン研究者、京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 准教授)
森田 敦郎 (大阪大学, 人間科学研究科教授/Ethnography Lab, Osaka 代表)
古田希生(株式会社ロフトワーク)
奥田 宥聡(合同会社Poietica)
19:45-20:00
交流会

Outline

開催日
2024年3月2日(土)18:00-20:00 (開場 17:45)
会場
・リアル会場:FabCafe Tokyo (東京都渋谷区道玄坂1-22-7 1F)
・オンライン配信 YouTube
参加費
無料(リアル会場の方は、1ドリンクをお求めください)
定 員
リアル会場 40名、オンライン配信 100名
共催
合同会社Poietica、株式会社ロフトワーク
イベントアーカイブ
株式会社インクワイア
協力
株式会社ビー・エヌ・エヌ
ご注意
  • 参加者の皆さんの様子は、記録用として撮影し後日アーカイブの記事などに掲載する場合があります。
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。
  • 会場参加の受付は、定員達したので締め切りました。オンラインでのご参加のみ可能です(2/15 追記)
  • 参加受付締め切り:2/29 10:00 (2/15 追記)

ACCESS

FabCafe MTRL

参加受付締め切り:2/29 10:00

Finished

Related Event