【アーカイブ配信】大学の未来 #3
選ばれ“つづける”大学になるために。経営戦略としてのブランディング
Recorded 録画配信
About
持続可能な大学運営の可能性を探る
「大学ブランディング」という言葉が指し示す意味は、時代とともに変化してきました。
昭和は「偏差値と伝統」、平成は「実学」。そして価値観が多様化した令和を生きる学生たちは、これまでとは異なる価値基準で大学を見ています。
さらに、18歳人口の急減、進学先の多様化、そして高度化する社会ニーズとAIの普及。大学を取り巻く外部環境が激変する中、多くの大学が経営戦略としてのブランディングの見直しを迫られています。
こうした変化の中で、大学が自らの理念や価値をどう再定義し、社会と共有していくかが問われています。
しかし実際には、「Webを刷新した」「タグラインをつけた」といった目に見える施策にとどまり、偏差値や就職率以外の本質的価値やビジョンを、受験生や保護者を含めた社内外のステークホルダーに響く言葉で共有できていないというケースも少なくありません。
こうなる背景には、
「建学の精神や理念が“お題目”になっており、教職員の日々の意思決定に活かされていない」
「学部の縦割りが強く、分野を横断した新しい教育プログラムや共同研究が生まれにくい」
「大学の研究シーズや知的資産が社会に知られておらず、産学連携や外部資金獲得につながっていない」
といった、単なる広報や認知向上では解決できない、複雑で根深い構造的な課題が潜んでいます。
結果として、ブランディングの取り組みが空回りしてしまっているのです。
しかし、ブランディングは単なる広報ではありません。
大学の理念・ビジョン・強みを再定義し、組織全体で共有・実践することは、大学経営そのものの改革に直結するとともに、将来的な競争優位性の確立にもつながる重要なプロセスなのです。
大学が担う役割はどのように更新されるのか?
そこで提案したいのが、持続可能な大学ブランドを築くために欠かせない「意味・場・関係」の3つの視点を持つことです。
- 意味:建学の精神や理念を、社会と共有可能な言葉へ翻訳すること
- 場:その意味を体現・発信する空間やメディアを設計すること
- 関係:教職員・学生・地域社会などとの関係性を構築するプロセス設計
これらを相互作用的に連動させることで、単発で終わらず、大学らしさを内側から育む“土壌”が生まれます。
ロフトワークはこれまで、大学におけるブランディング支援の現場で、「意味・場・関係」を横断的に設計・実装してきました。これら3つの視点を一貫して支援する体制と方法論があるからこそ、単なる施策の実行ではなく、大学の本質的な価値の再発見と社会への接続を同時に実現するブランディングが可能になります。
本イベントでは、ロフトワークのチーフプロデューサー・柏木鉄也がリードし、千葉工業大学・椙山女学園大学・沖縄大学・東海国立大学機構(名古屋大学「ComoNe」)など、実際にロフトワークが支援してきた大学の事例を紹介しながら、「意味・場・関係」が相乗効果をもって価値を生み出し続けるブランドのつくり方を解説します。
Speaker

株式会社ロフトワーク, チーフプロデューサー
柏木 鉄也
ブライダル系企業、制作企業を経て2008年入社。プロデューサーとして年間50以上のプロジェクトに携わる。業界を限らず様々なクライアントの課題解決を支援。中でも製造業、大学、自治体などを得意とする。話すことで思考を整理したいタイプのクライアントからの支持が厚い。2020年には、チーフプロデューサーに就任。プロデューサーユニット全体マネジメントも行う。
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ブライダル系企業、制作企業を経て2008年入社。プロデューサーとして年間50以上のプロジェクトに携わる。業界を限らず様々なクライアントの課題解決を支援。中でも製造業、大学、自治体などを得意とする。話すことで思考を整理したいタイプのクライアントからの支持が厚い。2020年には、チーフプロデューサーに就任。プロデューサーユニット全体マネジメントも行う。
株式会社ロフトワーク, マーケティング
船岡 美樹
千葉県船橋市出身。2020年にロフトワーク入社し、2021年からマーケティング部門に所属。将来の共創パートナーとの関係づくりをミッションに、ビジネスセミナーの企画・運営、CRM、ロフトワークの各拠点・プロジェクトの紹介ツアーなどを担当する。好きなことはライブ観戦、クラシックギターを弾くこと、近現代史について調べること。
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千葉県船橋市出身。2020年にロフトワーク入社し、2021年からマーケティング部門に所属。将来の共創パートナーとの関係づくりをミッションに、ビジネスセミナーの企画・運営、CRM、ロフトワークの各拠点・プロジェクトの紹介ツアーなどを担当する。好きなことはライブ観戦、クラシックギターを弾くこと、近現代史について調べること。Program
- 5分
- オープニング
- 30分
- トーク|大学ブランディングに必要な3大要素
登壇:柏木鉄也(ロフトワーク チーフプロデューサー) - 20分
- Q&Aセッション
- 5分
-
クロージング
Outline
- 配 信
- YouTube
- 対 象
-
- 大学経営に責任をもつ立場の方
- 学長室や経営企画、経営戦略、企画課などこれからの大学の未来像を描く立場の方
- 高等教育機関のリブランディングを先導する立場の方
- 教育に関するサービスを提供する事業担当者の方
- 主 催
- 株式会社ロフトワーク
- ご注意
-
- 本動画は、2025年8月25日に開催したイベントの録画配信です。
- お申し込みの方に、動画の視聴URLをお送りします。
本動画は、過去開催したイベントの録画配信です。
お申し込みの方に、動画の視聴URLをお送りします。







