第93回ニューヨークADC(NEW YORK ART DIRECTORS CLUB)アワードにて、株式会社ロフトワークを中心に制作した「FabCafe Brand Book」がデザイン部門の「BOOK DESIGN」セクションにてシルバーキューブ賞を受賞しました。
NYADC賞は、広告のアートディレクションについて評価するもので、世界でもプレステージの高い賞のひとつとされています。
またデザインならびに広告界のクリエイティブな活動を表彰するイギリスのD&AD賞においても、ブランディング部門の「Brand Expression in Print」カテゴリーにて、入賞にあたる「In Book」に選出されました。

「FabCafe Brand Book」のNYADC賞と、D&AD賞の受賞にあたり、本プロジェクトのエクゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターの福田敏也氏(株式会社トリプルセブン・インタラクティブ 代表取締役)より以下のコメントが届いています。

FabCafeは、ものづくりの未来を考えたい世界中のクリエイターをつないでいくことをゴールに活動をスタートしたNEWプラットフォーム。カフェでありながら、同時に新しいクリエイティブの発信基地になろうとしています。こうして著名な海外のアワードに評価いただけたことはとても名誉なことであると同時に、FabCafeのクリエイティブ発信が世界のクリエイターに届く良いきっかけをいただくことになりました。これを機会に、さらにさまざまな領域のクリエイターたちの発信をサポートし、次なるスター誕生のお手伝いをしていきたいと思っています。

また「FabCafe Brand Book」のデザイナーである大野友資氏より、

FabCafeでの最初の試作から始まった360°Bookが、こうしてブランドブックとして国際的なアワードを受賞できたこと、とても嬉しく思います。本単体のデザインだけではなく、FabCafeのブランディングという文脈の中で評価されたということに、デザインにおけるデジタルファブリケーションへの関心の高まりがあらわれていて、意義を感じています。このブランドブックを通して、FabCafeの魅力が言葉の壁を超えて世界に発信されていくことを願います。

との声をいただきました。

さらにロフトワーク代表取締役社長の諏訪光洋は、

建築家 大野友資さんのアイデア。福田敏也さんによる監修とプロデュース。シンカさんのデザイン力。一九堂印刷さんの技術。皆のCo-Creationによって今回の名誉ある賞があります。
このプロジェクトのきっかけとなったloftwork.comとFabCafeが共催するオープンデザインコンテスト“YouFab”、それ自体もひとつのCo-Creationプロジェクト。世界的な賞をとれたことは嬉しい。でもそれよりCo-Creationがこうして結実したこと。それが超嬉しいです。

とコメントしました。

FabCafe Brand Bookとは

「FabCafe Brand Book」は、デジタルものづくりカフェ「FabCafe」のユニークな活動を伝えるだけでなく、FabCafeのネットワークを世界に広げるために制作されました。
本を360°に開くと、魔法のように美しい3Dのクリエイティブが現れます。
この新しい本の形は、レーザーカッターというFabマシンだからできる正確なカッティングと、二次元から三次元を立ち上げる斬新なアイデア、そして優しく繊細なデザインが結びつき、Fabカルチャーがつくりだす新しいクリエイティブの感動を届けます。

FabCafe Brand Book Project URL : http://fabcafe.com/work/w00052_001

FabCafe Brand Book プロジェクトメンバー

福田敏也 (株式会社トリプルセブン・インタラクティブ)/ Executive Creative Director/Copywriter
大野友資 / Design Director
竹林一茂(THINKA Inc.) / Art Director
三浦ミエ(THINKA Inc.) / Head Of Production
諏訪光洋 (株式会社ロフトワーク) / Executive Producer
林千晶(株式会社ロフトワーク) / Executive Producer
Todd Porter / Executive Producer
岩岡孝太郎(FabcCafe LLP) / Producer
石川真弓(株式会社ロフトワーク)/ Project Manager
野中聡紀 / Promotion Movie Director
株式会社一九堂印刷所 / Paper Supplier

NY ADC賞について

NY ADC(NEW YORK ART DIRECTORS CLUB)賞は、1920年にアメリカ・ニューヨークで設立以来今年で93回目を迎える、広告のアートディレクションについて評価する世界でもプレステージの高い賞のひとつです。世界の広告界をリードし、長年にわたり各国のデザイン・広告関係者の注目を集めています。

URL : http://www.adcawards.org/winners

D&AD賞について

1962年にイギリス・ロンドンで創設、デザイン、広告、クリエイティブ界を代表する非営利団体が主催する、世界で最も厳しい審査によって選考される国際的なデザイン・広告賞です。
建築、広告、グラフィックデザイン、写真などクリエイティブと関連する30部門から構成され、世界中のクリエイターが憧れる賞のうちのひとつです。

URL : http://www.dandad.org/awards/professional/2014/branding/23334/fabcafe-brand-book/

FabCafeについて

2012年3月、最初に東京・渋谷にオープンした「デジタルものづくりカフェ」。クリエイターネットワークを持つ株式会社ロフトワークと、クリエイティブディレクター・福田敏也氏が共同出資し、FabCafe LLP(有限事業責任組合)形式で運営。レーザーカッターや3Dプリンターをはじめ、様々なデジタル工作機器を備え、人々が新しいものづくりを楽しむ空間を提供しています。FabCafe Tokyoはオープンから2年で来店者数約71,000名、作られた作品数は約7,000点。スペシャルティコーヒーとデジタル工作の両方を楽しめ、クリエイターやファンが集まるクリエイティブ・コミュニティとしても世界中から注目されています。2013年5月にFabCafe Taipei、2014年3月にFabCafe Barcelonaがオープン。今後も世界中にFabCafeコミュニティが拡がっていきます。

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

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