2018年11月4日に開催される「鉄工島FES」で、クリエイティブプラットフォーム「AWRD(アワード)」が設計サポートをしている「鉄工島アイデアジャンボリー」の一般投票が開催されます。

「鉄工島アイデアジャンボリー」では、素材をテーマにしたプロジェクトプラットフォーム「MTRL(マテリアル)」とAWRDの初の連携(*)による、アイデアソンとアワードを実施中。素材の可能性をクリエイターと導き出すことを期待しています。

(*)AWRD×MTRL……建材・繊維・技術など、さまざまな素材の魅力を引き出すプロジェクトを企画運営するサービス。 >>詳細はこちら

・鉄工島FES
大田区のモノづくりの最前線の人工島「京浜島」で開催される、音楽とアートの祭典。2017年の初開催はSNSや口コミで話題が広まり、来場者数は約2,000人。今年は第2回目。

・鉄工島アイデアジャンボリー
2018年に発足した新プロジェクト。クリエイターと工場との出会いをさらに加速するために、アイデアを公募のアワード形式でスタートした。

鉄工島FES公式サイト 鉄工島アイデアジャンボリー

鉄工島(京浜島)には、たくさんの鉄工場や技術、工員の人々、そして“ものづくりの魂”があります。「鉄工島アイデアジャンボリー」では、京浜工業地帯の豊かな技術と歴史を再発見するために、「鉄工島文化」とアーティストやクリエイターとをかけあわせるアワードプログラムを実施しています。

アーティストやクリエイターが、鉄工島(京浜島)で働く人々や、その技術に触発されてアイデアを出し合う「鉄工島アイデアジャンボリー」。様々なアイデアや作品の構想は、工場の方々へのプレゼンテーションを経て、11月4日「鉄工島FES」当日に会場で展示され、オーディエンスによる一般投票が行われます。

そしてグランプリ受賞者には、BUCKLE KÔBÔの1年間利用特典が贈られ、来年度開催予定の「鉄工島FES」に参加アーティストとして招聘されます

アーティストやクリエイターの方は「鉄工島アイデアジャンボリー」へのご応募を、そして「鉄工島FES」に参加予定の方は、ぜひ会場で作品をご覧いただき、これだ!と思ったアイデアに投票して、来年の招聘アーティストを一緒に応援しましょう!

AWRDスタートから半年を経て掴んだ
アワードプロジェクトのインパクトと手応え

2018年4月、ロフトワーク創業時から続いてきたクリエイタープラットフォーム「loftwork.com」をフルリニューアルし、共創プラットフォームとしてスタートした「AWRD」。

企業がもつ技術や商品、素材の価値発見やその検証、コンテンツ開発やブランディングなど、企業のものづくりにおける様々なフェーズで、企業と世界中のクリエイターとを結ぶプロジェクトを企画・運営しています。

[リソグラフ印刷を探求する「RISO Lovers MAKEATHON」で、クリエイター向けに開催されたレクチャーの様子]
[WonderFLY×AWRDプロジェクトで、「こどもを夢中にさせる新発明」のアイデア会議の様子]

これまでの開催プロジェクト(開催順・10/31現在)

  • 白金五丁目アワード vol.1 ── ジュエリー&クラフト
  • 白金五丁目アワード vol.2 ──フード
  • RISO Lovers MAKEATHON vol.1 ── イラスト
  • 日本発、世界へ。日本のスタートアップ企業支援事業「J-Startup」ロゴデザイン
  • NEWVIEW AWARDS 2018 ──DESIGN YOUR ULTRA EXPERIENCE
  • RISO Lovers MAKEATHON vol.2 ── 写真
  • ASIAGRAPH 2018 ── 動画(アニメーション)
  • ASIAGRAPH 2018 ── アニメーション(25歳以下)
  • ANA Wonderfly × AWRD こどもを夢中にさせる新発明!〜スマホに代わるこどもの夢中アイテム〜
  • ASIAGRAPH 2018 ── CGアート
  • BioHack Academy 5 Exhibition
  • ぺんてる総合カタログ表紙デザイン
  • グラレコもくもく会 × 未来言語
  • 鉄工島アイデアジャンボリー
[CAMPFIREとの連携のきっかけとなった「白金五丁目アワード」]
[官民連携プロジェクトの旗印となるロゴが世界から集った、「J-Startup」]

「つくり手の創造の種や萌芽を、プロジェクトを通じて育てていくこと。異なる価値観の人たちをつなぎ合わせていくこと」に面白さを感じるというAWRD編集長の金森は、この半年でこんな手応えを感じたといいます。

  • ステークホルダーが当事者化する
    募集過程で行うワークショップや審査イベントを通して、応募者も主催者も対象の技術・素材・テーマの背景をディテールまで学び、当事者意識が加速度的に高まる
  • オーディエンスの理解を深める
    認知向上を目的としたプロモーション以上に、主催者のフィロソフィーに触れる企画を設計することで、オーディエンスに深い理解を促すことができる。

また、AWRD第1回目のプロジェクトの「白金五丁目アワード vol.1」を機に、プロジェクト数国内No.1のクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」との連携をスタートしました。これは、資金調達方法としてだけではなく、入賞作品のテスト販売をしたい、というニーズに応えるための取り組みです。今後の発展にご期待ください。

「AWRD→CAMPFIRE」は、プロトタイプの商品化や
イベントの実現など、さまざまな企画を生みだし、
アイデアや夢を実現させていくためのプロジェクトです。

AWRD→CAMPFIRE

編集長より

AWRDは、様々な才能やアイデアを募集するための、なかなか優れたプラットフォームなのですが、運営しながらきづいたのは、それは最高の手段であり、手段にすぎない、ということです(当たり前のことですが)。もっともプライスレスなのは、それを実行する過程でうまれる「当事者化」と「理解の深化」そして、あとは「優れた才能との出逢い」なのだ!ということ。

それは、プロジェクトがビジネス領域であろうと、アート・デザイン領域であろうと、きっと同じです。仮に最終目的は何かのデザイン案やアイデアを募るということだとしても、そのプロセスからそれ以外の価値がどんどんうまれてしまうというあたりが、アワードプロジェクトの凄みです。

これからも、いわゆる公募・PR型のアワードはもちろん、もうちょっと小回りのきくハッカソンやアイデア募集的なプロジェクト、社内のクローズドなメイカソン、モーニングピッチでのプレゼンツール、などにも使ってもらえるように、もりもり開発も進めています。
グローバルに才能を募ることができるのもAWRDのチャームポイントなので、そのあたりの筋肉を使った企画も作ってまいります。今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

AWRD編集長 金森香

 

Next Contents

「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」内関連イベントに
Layout シニアディレクター宮本明里とバイスMTRLマネージャー長島絵未が登壇