中央左:鈴与株式会社代表取締役 鈴木 健一郎氏/中央右:ロフトワークLayout Unit CLO松井 創/SIPメンバー

2019年10月11日(金)、鈴与株式会社はリニューアルした本社5階講堂スペース(CO-DO)にてプレス発表会を開催。ロフトワークは、鈴与株式会社と共同プロジェクトとして2018年5月より、オフィス改革プロジェクトに取り組み、本社5階の講堂スペースリニューアルと別館オフィスの建替えを実施しました。

また、オフィス改革プロジェクトを推進していく中で新しくスタートした、社長直下の特別プロジェクト(SIP)の支援も担当。SIPは、働く環境の変化を、社員の意識改革により繋げていくためのプロジェクトです。新しい働き方を率先して実行し、その活動を社内外に広く発信していくことも計画しています。

プレス発表会では、日本経済新聞社はじめ15社のメディアが参加。今回のプロジェクトの背景や、空間のコンセプト、SIPの取り組みについて紹介しました。

(プレス発表会写真:加藤 甫 http://k-haji.me/ 空間写真:OFP http://o-f-p.jp/

自己変革の意思を込めたプロジェクト

鈴与株式会社 代表取締役社長 鈴木健一郎氏からの挨拶で会が始まりました。今回のプロジェクトには2つの目的があると語ります。

1つ目は、働く環境のアップデート。少子高齢化で、人手不足、人材獲得も激化している今、人が働きやすい環境、ここで働きたい、働き続けたいと思える人を惹きつけるオフィス空間が必要であること。また、リモートワークで働く、シェアオフィスで働くなど、働き方が広がっているからこそ、会社に行って働きたいという求心力あるオフィスの必要性を感じていたことを説明しました。

鈴与株式会社 代表取締役社長 鈴木健一郎氏

2つ目は、働き方のアップデート。変化が非常に大きく速い時代になっている今、この動きに対応をするには、よりコミュニケーションが大事になってくると思っていると述べた鈴木社長。

社内的には縦のコミュニケーション、横のコミュニケーションをより良くすることはもちろん、これからより一層社会の方々とのコミュニケーションを通して新しいことを生み出すということを求められている時代だと思うと述べ、その実現の一歩として今回の空間をつくったことを説明しました。

「今年で創業218年を迎える鈴与株式会社。今までの歴史の中でも、時代の変化、事業環境の変化に合わせて、自己改革を遂行して環境対応してきた。今回のプロジェクトを、我々はこれからも自己改革をしながら変わっていくぞというスイッチにしていきたい。

新しいチャレンジは、スタートアップのような企業だけでなく、我々のような伝統的な会社でもやっていくもの。今回、大胆なオフィス空間改革に取り組んだように、新しいことにチャレンジしていくんだという姿勢をしっかり外に発信していきたい。この場を通じてもみなさんにも変化の意思を感じてもらいたい。」と締めくくりました。

“本拠地”=ホームグラウンドのような存在を目指して

続いて、ロフトワークLayout Unit CLO松井 創から空間のコンセプトや具体的な機能について紹介を行いました。

ロフトワークLayout Unit CLO松井 創

グランドコンセプトは「HOME GROUND」
鈴与のすべての社員が最大限のパフォーマンスと誇りをもって、安心して挑戦できる“本拠地”=ホームグラウンドのような存在を目指してプロジェクトをデザイン。

空間に落とし込むための「6つのキーワード」
全社員へのアンケート、有志社員とのワークショップなど、様々なリサーチも行い、空間のキーワードを抽出。多様なワークスタイルが内包できる空間デザインへ。
①豊かな表情|これまでとこれからの鈴与の顔
②集中と発散|働くスタイルに合った居場所が見つかる
③安⼼感|地域と働く人に安⼼と安全を提供
④時代への応答|社会の変化に応じたアップデートを想定
⑤可変性可動性|ひとりで動かして変えられる手軽さ
⑥寛容さ|実験してもいい「やってみたい」が実現できる空間

「最大限の集中力をもって仕事の成果をあげることができ、時に心身を休めたり、ストレス緩和や発散ができる場所こそホームと言えます。そして働きやすい職場環境はもちろんのこと、変化が早く不確実な時代において、人も組織も変化し成⻑しながら、大胆に行動できる場づくりを目指してデザインしました」と今回のプロジェクトついて説明しました。

リニューアルした本社5階講堂スペース「CO-DO」
ワークスペースも、ちゃぶ台を囲むなど様々なスタイルができる空間に。
女性社員の要望から生まれた、体調がすぐれない時などにゆっくり休めるスペースも設置。

空間案内ツアーも実施

プレス発表会後は、今回リニューアルした本社5階講堂スペース「CO-DO」と別館の案内ツアーも実施しました。ロフトワーク松井と、同じく今回のプロジェクトを担当したロフトワークLayout Unit プロデューサーの高橋が空間を案内。多くのメディアの参加いただき、たくさんの質問が飛び交いました。

空間案内するロフトワークLayout Unit CLO松井 創
空間案内するロフトワークLayout Unit 高橋 卓

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

Keywords

Next Contents

新たな都市コモンズを構築する『Aru Society』始動
「共に在る社会」について、学び合う体験型ツアーを開催