鈴与本社エントランスシンボルが
日本サインデザイン賞にて、銀賞&中部地区賞をダブル受賞
ロフトワークが支援した「鈴与本社リニューアルプロジェクト」において制作された、鈴与本社エントランスシンボルが、第54回日本サインデザイン賞にて銀賞&中部地区賞をダブル受賞しました。
審査員・中牟田麻弥氏からは次の講評をいただきました。
「2世紀に渡る物流大手の本社ビルの玄関に相応しい、歴史と未来を感じさせる作品である。来訪者はもとより社員に対して自社の興りからの繋がりと誇りを喚起させる。審査では、現在のロゴマークが下地に隠れ、往昔が手前なことに抵抗の声もあったが、廻船問屋から創業したことからくる船の帆をモチーフとしたコンセプトの表現力や造形の美しさ、製作の精度の高さなどが評価された」
制作チームからのコメント
鈴与本社リニューアルプロジェクト エントランスシンボル制作チーム
クリエイティブディレクション、デザイナー hokkyok株式会社:藤井 北斗 (写真中央)
プロデューサー 株式会社ロフトワーク:高橋 卓(写真左)
ディレクション 株式会社ロフトワーク:宮本 明里(写真右)
静岡にある物流大手の鈴与の本社リニューアルプロジェクトの1つです。江戸時代に廻船問屋から創業したことから、船の「帆」をモチーフにしたシンボルをフロアのエントランスに掲げました。「帆」は風を受け膨らんだ状態の造形を、布を内包したFRPで制作しています。創業220年、新しい時代へと進んでいく鈴与が、これからも「常に追い風が吹いている」会社であることを表現しています。(hokkyok 藤井 北斗)
オフィスリニューアルを通して社員の働き方を変えていく、この新しい船出を一目で伝えるシンボルをつくりませんか?当初は想定していなかったエントランスシンボルの提案に、共感してくださった鈴与さんのおかげで受賞することができました。「創業の原点に立ち返り、社員一人ひとりが鈴与の未来を考えるキッカケとなってほしい」という想いから「現ロゴマークに家紋を重ねた」デザインとなりました。創業220年の働き方改革が命題だったことから、ごく自然に挑戦的なデザイン提案が受け入れられたことが印象的で、今でもその時のことが記憶に残っています。素晴らしいデザインに落とし込んでくださった藤井さんにもこの場を借りて改めて感謝申し上げます。(ロフトワーク 高橋 卓・宮本 明里)
日本サインデザイン賞について
公益社団法人日本サインデザイン協会(以下SDA)が主催する、「日本サインデザイン賞」は、2020年度で54回を数える歴史あるデザイン賞です。優れたサインデザイン作品を広く社会にアピールすることにより、サインデザインの普及および啓発をはかることを目的としています。
鈴与本社5階講堂スペース『CODO』について
今回、受賞したサインが設置されているのは、鈴与株式会社の本社5階の講堂。2018年5月より、鈴与株式会社とロフトワークは共同プロジェクトとしてオフィス改革プロジェクトを実施。安心して挑戦できる本拠地「HOME GROUND」をコンセプトに、働く環境を⼤胆に変え、働く人の⾏動や思考さえも変える、社員が誇りに思えるオフィス空間を目指しました。
プロジェクトにおいて、社内の催しのためだけに使われていた本社5階の講堂を、人が自由に回遊できる多目的空間『CODO』へとリニューアル。従業員が仕事や会議をすることはもちろん、休憩場所やイベントホールとしても利用されています。
プロジェクトを詳しく知る
ロフトワークについて
ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。
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