ロフトワークが、コンセプト策定〜空間デザイン〜実装までをトータルで支援した鈴与本社リニューアルプロジェクトにおける、本社5階の元講堂スペース『CODO』が、国際的な建築デザインアワード「Dezeenアワード 2020 (Dezeen Awards 2020、本部・イギリス)」で「Small workspace interior of the Year」を受賞しました。

オンライン授賞式の様子。建築監修・内装設計を担当した後藤周平建築設計事務所との連名で受賞しました。

Dezeen Awardsについて

Dezeenアワードを主催するDezeenは、世界で最も人気と影響力を持つ建築デザインマガジンです。同アワードには世界中から優れた建築やインテリアに限らず、多様なデザインプロジェクトを手がけるデザイナーが数多く参加します。

審査では、作品の審美性や革新性のみならず、ユーザーや環境へどれだけ寄与できているかも問われます。審査員は75名の著名な建築家、デザイナー、学者、ジャーナリストで構成されており、ノーマン・フォスター(建築家)、ハイメ・アヨン(デザイナー、アーティスト)、パオラ・ナヴォーネ(建築家、アートディレクター)、コンスタンチン・グルチッチ(工業デザイナー)など錚々たる顔ぶれが名を連ねています。

今回、『CODO』は世界85カ国・応募総数5000作品の中から、インテリア部門・小規模ワークスペースカテゴリーの部門賞を受賞。審査員より、「ソーシャルディスタンスを保ちながら協働するための興味深いアプローチ」さらに、「空間的に好奇心を刺激するだけでなく、細部においても完璧」との評価を得て受賞に至りました。

鈴与本社5階講堂スペース『CODO』について

2018年5月より、鈴与株式会社とロフトワークは共同プロジェクトとしてオフィス改革プロジェクトを実施。安心して挑戦できる本拠地「HOME GROUND」をコンセプトに、働く環境を⼤胆に変え、働く人の⾏動や思考さえも変える、社員が誇りに思えるオフィス空間を目指しました。

プロジェクトにおいて、社内の催しのためだけに使われていた本社5階の講堂を、人が自由に回遊できる多目的空間『CODO』へとリニューアル。従業員が仕事や会議をすることはもちろん、休憩場所やイベントホールとしても利用されています。

建築監修・内装設計を後藤周平建築設計事務所、木材コーディネーション・家具製作を飛騨の森でクマは踊る、サインデザインをhokkyok、カーテンデザインをStudio Akane Moriyamaが担当しました。

積み重なった段は、家具としては大きく、建築としては小さいスケールで、家具や建築のどちらともいえない存在です。この独特のスケール感が、特定の機能に固定されない、社員自ら使い方を発見できるような余白を生み出しています。これにより、新しい「距離感」が生まれ「多様な使い方」ができる空間となりました。

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

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