Layout ディレクターの竹中遼成・平栗圭による自主プロジェクト「RED SPACE」が、「CREATIVE HACK AWARD 2025」でSpecial Prize / FINALIST CLUB PRIZEを受賞
ロフトワークでコミュニティや場づくりの、企画構想から拠点となる空間の設計・施工監修、運営業務を支援するチーム「Layout(レイアウト)」ディレクター、竹中遼成と平栗圭が自主的に企画・推進するプロジェクト 「RED SPACE」 が、WIRED主催の「CREATIVE HACK AWARD 2025」にて、Special Prize(特別賞)とFINALIST CLUB PRIZE(ファイナリストクラブ賞)を受賞しました。
本アワードは、2013年の開始以来、既成概念をハックし、次の社会やクリエイティビティのあり方を提示するクリエイターを発掘してきた取り組みです。生成AIの急速な進化により「創造性」そのものが変容するいま、あえてよくわからないけれど、おもしろい兆しに光を当てることを特徴としています。
「RED SPACE」について
絶滅に瀕する空間インフラを再定義し、未来の都市へ変異させる試み
「RED SPACE」は、竹中と平栗が立ち上げた自主的な社会実験ですが、ロフトワークが運営する「AWRD」*を通じてオープンな参加型プロジェクトへと発展しつつあります。
本プロジェクトは、電話ボックス、ガソリンスタンド、ショッピングモール、地方鉄道など、20世紀の高度経済成長期に大量生産され、私たちの生活基盤を支えてきた空間インフラに着目しています。これらの空間は、技術革新・人口動態・社会制度の変化により、いま急速にその役割を失い、絶滅の危機にあります。竹中と平栗は、この現象を生物学の「絶滅危惧種(RED LIST)」になぞらえ、空間版のレッドリスト=「絶滅危惧空間(RED SPACE)」 と名づけ、100を超える空間種を収集・評価してきました。
さらに、空間を失われる前に記録するだけではなく、未来の社会に適応する「変異(Mutation)」を与え、新しい都市インフラとして再生させることを目指しています。例えば、電話ボックスを「観光案内所」「防災拠点」「地域図書館」「バッテリー交換所」などへ変異させる計画も提示されており、既存ストックの可能性を再発見するプラットフォームとして機能しはじめています。
2026年春、AWRDを活用した公募「MUTATIONS」を開始予定
RED SPACEは今後、AWRD*を活用したアイデアコンペティション 「MUTATIONS」 を2026年春より順次開催予定です。
*AWRD(アワード)は、企業・自治体・クリエイターが共に多様なテーマに取り組むための公募・共創プラットフォームです。グローバルにプロジェクトやパートナー人材を募り、オープンイノベーションを通じて、事業開発・地域共創・スタートアップ支援などのプロジェクトを実現します。企画設計から運営支援までをワンストップで伴走し、共創を通じて社会にひらきます。




