突然変椅子
さて、どう使う？展

暮らしのなかで、人ともっとも親しい家具のひとつである「イス」。
脚やアーム、骨格や外皮を持つ姿は、どこか生き物を思わせます。
なかでも、複雑な造形をかなえるモールドウレタン技術によって
力強さと有機的な曲線美をたたえた相合家具製作所のイスは、
ときにおどろくほどの生命感をわたしたちに感じさせてくれます。

イスを生物としてとらえてみること。そこから、新しい座り方や、
使い方、コミュニケーションが生まれてくるかもしれない。
そんな予感から、デザイナー狩野 佑真氏を招き、相合家具製作所とLoftworkのコラボレーションによって2つのプロトタイプを制作。
まだ生まれたばかりのそれらの形は、人や生活と触れあうことで、
さらなる進化をとげる可能性を秘めています。

相合家具製作所は、椅子は心と心を結ぶコミュニケーターであると考え、椅子が演出してくれる「出会い」と「会話」のある生活を「meetalk」という言葉で表現しています。
今回、この言葉を起点とし、家具と人の新しいコミュニケーションの模索をはじめました。

椅子は、4本の脚にアーム、骨格や外皮を持ちます。 そして、複雑な造形を可能にするモールドウレタン技術によって、力強さと有機的な曲線美が表現された相合家具製作所の椅子は、 ときにおどろくほどの生命感を感じます。

「椅子を生物のように捉えたら、わたしたちのコミュニケーションはどう変わるだろうか」
そんな問いから、生まれたばかりの2つの椅子の試作たち。

来場していただいたみなさんに、ふれあってもらうことで、よりよく進化することを目的とした展示会です。

椅子というのは目的によって“座る機能“が変わる。仕事かもしれないし、一時的に座るだけかもしれないし、人とコミュニケーションをとるためかもしれない。その目的や姿勢によって適した座り心地は様々である。これらのプロトタイプは骨格のようなフレームに、座る人がクッション部分を肉付けしていくことで“座る機能“が変化することを想定している。動物のように足が太かったり腕が細かったり背中にコブがあったりと、機能性と共にまるで突然変異したかのような様々な新しいフォルムが生まれるかもしれない。

人々の生活において家電やスマートフォンなどは時代と共に進化してきた。では家具はどうだろうか？時代と共にスタイリングや素材などは変化しているが“座る“や”明かりを灯す“といった機能はこの先も変わらない。特に椅子は生活のパートナーとも言える。もし椅子に他の機能を付属するとしたら？照明？机？ソファー？未来の椅子は生活と共にどのような進化をしているのだろうか。今はまだ違和感ある形かもしれないが、これらのプロトタイプは進化の第一歩と言えるかもしれない。

身体を支える骨盤をモチーフとしながら、柔らかさを感じさせる有機的なフォルムのVIST。
しなやかな女性の髪をモチーフに、艶めいた雰囲気の中に凛とした気品を感じさせるFLUTTER。
生物性を感じさせる「VIST・FLUTTER」の展示を合わせて行います。

生まれたばかりの2つの椅子の試作品たち。ご来場いただいたみなさんと共に育てていきたいと思っています。QRコードを読み込み、質問に答えると、コーヒー割引チケットと引き換えできます。ぜひ、あなたのご意見を聞かせてください。