
トーク|評価を“つくる“という選択
技術や着想を社会実装するための”ものさし”とは
Finished イベント終了
About
既存の評価を問い直す──社会実装のための“ものさし”とは
循環型経済を支える技術やビジネスアイデアは、これまで多く発信されてきました。しかし、それらの多くが意図したサプライチェーンに取り込まれにくかったり、既存の調達・評価基準と整合しないといった課題に直面しています。そもそも、従来の経済循環を再定義する発想だからこそ、既存の価値軸に則るのではなく、自ら新たな「評価のものさし」を提示する必要があるのではないでしょうか。
本イベントでは、持続可能性に関わる国際政策データの分析ツール「RuleWatcher」を手がける小田一枝さんと、株式会社大阪鉛錫精錬所代表取締役社長であり、バイオアートの背景を持つ廣末幸子さんをお迎えします。技術や着想が経済のエコシステムの中で機能するためには、どのような評価基準が必要か、それらをどのような視点でデザインし社会に提案できるのかをディスカッションします。参加者のみなさんが自社の調達基準や事業戦略を見直すヒントを得る場になることを目指します。
crQlr Awards 2024受賞作品展と連動した特別企画
このトークイベントは、ロフトワーク/FabCafeが主催する国際アワード「crQlr(サーキュラー)Awards 2024」の巡回展にあわせて開催されます。巡回展は、4月29日から5月31日までFabCafe Osakaにて開催。今回の特別賞テーマは「サーキュラーバイオエコノミー」。自然を単なるリソースではなく“パートナー”と捉え、自然のシステムと協働しながら価値を創出しようとするプロジェクトが受賞しています。展示とあわせて、循環をとらえなおす多様な視点に触れていただけます。
crQlr Awards Exhibition Osaka – Living Loops 生きている環
循環型経済の実現に欠かせない「サーキュラー・デザイン」を実践するため、国内外から多彩な事例を募集している国際アワード。
crQlr Awards 2024 受賞作品巡回展 概要
日時:2025.4.29 (火) (祝) – 2025.5.31 (土)
会場:FabCafe Osaka(大阪府大阪市北区天神橋2丁目2−4)
詳細:https://fabcafe.com/jp/events/osaka/crqlr-exhibition-2025-osaka/

感性指標に挑戦するFabCafe Osaka
会場となるFabCafe Osakaは、ロフトワークが手がける世界13拠点目のFabCafeとして、2025年4月29日に大阪・天満にオープンします。ここでは、近代美術思想「L’Informe(アンフォルム)」の精神を踏まえ、形式にとらわれない創造と感性を探求します。また、蒸留器を使った「香りの抽出」というプロセスを通じて、土地の風土や自然の恵みに触れる新たな飲料体験を提供します。当日は、水都・大阪の風土をテーマにした特製ドリンクをご用意し、皆さんをお迎えします。

こんな方におすすめ
- 素材調達において、新たな基準や評価する視点を得ようとしている企業のサステナビリティ担当および資材調達・技術開発を担当されている方
- 新規素材でブランド&事業戦略を再構築したい事業企画部門・ブランド責任者
- 循環型社会やエコシステム視点で未来都市/インフラを設計する開発事業者・デベロッパー
- 企業横断プロジェクトに取り組むCSR/サステナビリティの統括者
Program
- 16:00-16:10
-
イントロダクション
- 小島 和人(株式会社ロフトワーク プロデューサー / FabCafe Osaka 事業責任者)
- 16:10-16:25
-
crQlr Award 2024の受賞作品の見どころとサーキュラーバイオエコノミーについて
- 浦野 奈美(株式会社ロフトワーク SPCSオーガナイザー)
- 16:25-16:40
-
ゲストプレゼンテーション1
- 廣末 幸子(株式会社大阪鉛錫精錬所 代表取締役社長)
- 16:40-16:55
-
ゲストプレゼンテーション2
- 小田 一枝(株式会社オシンテック RuleWatcherシソーラス総責任者)
- 16:55-17:05
-
休憩
- 17:05-17:55
-
クロストーク
- 廣末 幸子(株式会社大阪鉛錫精錬所 代表取締役社長)
- 小田 一枝(株式会社オシンテック RuleWatcherシソーラス総責任者)
- 小島 和人(モデレーター)
- 17:55-18:00
-
クロージング
- 18:00-19:00
-
ネットワーキング
- 既存のサプライチェーンで価値がない/新たに市場を開拓した素材を活かしたドリンクを提供予定
Information
- 開催日
- 2025年5月22日(木)16:00-19:00(開場15:45)
- 定員
- 40名
- 参加費
- 1000円
- 会場
- FabCafe Osaka(大阪府大阪市北区天神橋2丁目2−4)
- ご注意
-
- 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
- 参加者の皆さんの写真やプログラムの内容は後日loftwork.com/FabCafe Kyotoのウェブサイトに掲載する場合があります
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
ACCESS
FabCafe Osaka
大阪府大阪市北区天神橋2丁目2−4
自然のアンコントローラビリティを 肯定するデザインを探究する R&Dコミュニティ

マイクロバイオーム、放射線、ウィルス、細菌。コントロールできない自然の力は、産業においては厄介者やエラーと扱われることも多く、排除や操作がおこなわれてきました。しかし、そうした不安定なものを肯定的に受け入れるデザインができたら今までの当たり前が大きく変わるのではないか。
SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングしながら、生態系のメカニズムを探究し、自然をコントロールしないデザインや、人間以外の種との創造的な共創関係を探究するコミュニティ。
技術や知識を開き、価値観や手法をアップデートすべく、自然科学、デザイン、アート、エンジニアリング、文化を融合させた活動に取り組んでいます。
活動全体のコンセプト/過去の活動についてはこちら >>
SPCS|スピーシーズ バイオロジカルデザインを探求するコミュニティ
Speaker

株式会社大阪鉛錫精錬所, 代表取締役社長
廣末 幸子
1970年生まれ。高度経済成長期の渦中、アートとサイエンスの世界が滲み混ざる辺縁空間を表現。人間の健康における環境の役割を提唱するべく、 DIY Open Scienceを通して、グローバル連携を推進している。The Johns Hopkins Universityで理学士号、MIT/Harvard HST MEMPでバイオテクノロジーと化学工学の理学博士号を取得。Mount Sinai School of Medicineでは遺伝子治療に、EPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)ではバイオ・ナノマテリアルに重点を置いたワクチン開発に従事。現在は、大阪鉛錫精錬所の4代目社長として、鉛・超硬再生の未来に挑戦している。
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1970年生まれ。高度経済成長期の渦中、アートとサイエンスの世界が滲み混ざる辺縁空間を表現。人間の健康における環境の役割を提唱するべく、 DIY Open Scienceを通して、グローバル連携を推進している。The Johns Hopkins Universityで理学士号、MIT/Harvard HST MEMPでバイオテクノロジーと化学工学の理学博士号を取得。Mount Sinai School of Medicineでは遺伝子治療に、EPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)ではバイオ・ナノマテリアルに重点を置いたワクチン開発に従事。現在は、大阪鉛錫精錬所の4代目社長として、鉛・超硬再生の未来に挑戦している。
株式会社オシンテック, RuleWatcherシソーラス総責任者 国際動向インテリジェンス専任講師
⼩⽥ ⼀枝
⼤学卒業後、証券会社、外資系損保、外資系保険ブローカーを経て現職。RuleWatcher(持続可能性に関わる国際データ収集と分析のためのツール)のシソーラス製作の総責任を負う。世界各国の政策データから海洋プラスチック問題、気候変動、サーキュラーエコノミー、淡水資源問題、ビジネス人権等を切り出す幅広い知識を活かし、社会⼈教育も多数行う。2024年より、株式会社ユーザベースとの協業にて、技術者向けのインテリジェンス講師も担当。経営情報学修⼠(MBA)
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⼤学卒業後、証券会社、外資系損保、外資系保険ブローカーを経て現職。RuleWatcher(持続可能性に関わる国際データ収集と分析のためのツール)のシソーラス製作の総責任を負う。世界各国の政策データから海洋プラスチック問題、気候変動、サーキュラーエコノミー、淡水資源問題、ビジネス人権等を切り出す幅広い知識を活かし、社会⼈教育も多数行う。2024年より、株式会社ユーザベースとの協業にて、技術者向けのインテリジェンス講師も担当。経営情報学修⼠(MBA)
株式会社ロフトワーク, プロデューサー / FabCafe Osaka 事業責任者
小島 和人(ハモ)
大阪府守口市生まれ。建築、デザイン、プランニング、アートと多分野で活動を重ね、多様な視点と未来を見立てる力を培う。アーティスト名「ハモニズム」の理念は、社会状況や人々の価値観が調和した未来を仮説し、チームで実験・実行を通じて形にすることにある。大阪では、まちづくりやエリアマネジメントに注力し、地域の文化・歴史・環境を活かした持続可能な都市モデルを提案。行政・企業によるトップダウンの構想と生活者・クリエイターによるボトムアップの活動を接続している。2025年4月オープン予定のFabCafe Osakaを拠点に、大阪・天満や南森町エリアで「アンフォルム」をコンセプトに、「都市とローカルの融合」を模索し、新たな都市の未来像を描く。
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大阪府守口市生まれ。建築、デザイン、プランニング、アートと多分野で活動を重ね、多様な視点と未来を見立てる力を培う。アーティスト名「ハモニズム」の理念は、社会状況や人々の価値観が調和した未来を仮説し、チームで実験・実行を通じて形にすることにある。大阪では、まちづくりやエリアマネジメントに注力し、地域の文化・歴史・環境を活かした持続可能な都市モデルを提案。行政・企業によるトップダウンの構想と生活者・クリエイターによるボトムアップの活動を接続している。2025年4月オープン予定のFabCafe Osakaを拠点に、大阪・天満や南森町エリアで「アンフォルム」をコンセプトに、「都市とローカルの融合」を模索し、新たな都市の未来像を描く。
株式会社ロフトワーク, SPCSオーガナイザー
浦野 奈美
大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。
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大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。※ FabCafe Osakaではキャッシュレス決済のみとなります。