アート思考でアジャイルに開発する「TKMKプロトタイピング」のサービスを開始
ロフトワークは、プロトタイプを起点にしたアジャイルなイノベーション創出の手法「TKMK(トキメキ)プロトタイピング」のサービスを、新規事業・製品・サービス開発に携わる企業に向けて開始します。エモーショナルな社会と文化の創造をミッションに、アーティスト/クリエイターとともに未知のムーブメント(新たな伝説)を生み出すことを目指す事業ユニット、MVMNT(ムーヴメント)が手掛けます。
「TKMK(トキメキ)プロトタイピング」は、“30日でカタチにする” をテーマに、長期間のリサーチから脱して、プロトタイプを起点にした商品開発や新規事業開発を推進するサービスです。
企業の商品開発や新規事業開発の現場では、実現可能性を検討するリサーチに長い期間が費やされ、そこから先に進めない「リサーチ止まり」や「リサーチ疲れ」の状況に陥ってしまうプロジェクトが少なくありません。
TKMKプロトタイピングでは、デジタルツールやフィジカルモックアップを作るFabマシーンなど、様々なツールや手法を使いながら、商品やサービスの価値を短期間で「見える化」します。サービスやプロダクトがどのようなシーンで使われ、どのような価値を提供できるのか、ユーザー体験まで考えられるプロトタイプを作り、商品やサービス開発、新規事業開発をアジャイルに推進します。
TKMKプロトタイピングの特徴
1. アートドリブン
アーティストやクリエイターが強みとする、既成概念や固定観念にとらわれない思考や、問題提起の力、人々の感情を揺り動かすアウトプットを活かし、プロトタイプを作ります。オルタナティブな視点からみえる「新たな問い」を中心に据え、創造的なセッションを通じて、未来の可能性を提示します。
2. 実装力
アイデアをアイデアのままで終わらせないために、さまざまなツールを活用して、プロトタイプでカタチを見える化することで、使用するシーンやコミュニケーション方法を具現化しながら実装段階まで具体化することができます。
3. 短期間
「30日間で体験までつくる」をミッションに、短期間でプロトタイプを制作し、ミニマムな実演を通してユーザー体験へ落とし込み、開発のサイクルを回します。
PDCAの代わりとなる新たなTKMK手法
多くの企業で採用されている、PDCA (Plan:計画 / Do:実行 / Check:評価 / Action:改善)のサイクル。PDCAを成功させるためには、綿密な計画(P)に加え、評価(C)にも十分な時間をかけて取り組まなければなりません。価値観やニーズの変化が早い現代では、実装までに時間がかかってしまい、PDCAに時間をかけても、改善に至る頃には市場の価値観やニーズ自体が変化しているといった課題が生じます。
TKMKプロトタイピングは、アイデアの発掘から、実際の商品やサービスの開発・改善までを迅速に行います。また、アーティストやクリエイターとの共同作業を取り入れることで、既成概念や固定観念から逸脱した、より創造的な成果物を生み出すことが可能となります。
TKMKプロトタイピングの手法
T (Thinking): 「問い」の発掘と選択
アーティストやクリエイターと共に、既成概念や固定観念にとらわれず、創造的なセッションを通じて、新たな問いと未来の可能性を提示します。
K (Kick-off): クリエイティブチームを組成
少人数で開発チームを組織し、必要なリソースやスキルを確保。アイデアを多角的な視点で価値検証し、アーティストやクリエイターとの共同作業を取り入れることで、クリエイティブジャンプを行い、プロトタイピングに向けた計画を立てます。
M (Making): プロトタイプの作成
短期間で基本的なプロトタイプを作ります。どのようなシーンで使われ、どのような価値を提供できるのかユーザー体験までを考えられるプロトタイプを作り、実現可能性を検証します。
K (KPI-driven iteration): プロトタイプの評価と改善
必要最小限の機能に留めたプロトタイプをユーザーや関係者に公開し、実演を通して、素早くフィードバックを収集します。KPI(Key Performance Indicators)を設定し、プロトタイプを改善していきます。
「TKMKプロトタイピングの手法」を紹介するトークイベントを8月4日(金)に開催!
8月4日(金)に東京・渋谷のSHIBUYA QWSで、「TKMK(トキメキ)プロトタイピング」を解説するトークイベントを開催します。長期間のリサーチから解放され、プロトタイプを起点にした商品開発や新規事業開発をアジャイルに推進する方法についてご紹介いたします。会場では、これまでに制作したプロトタイプも展示します。
イベント概要
- 開催日
- 2023年8月4日(金) 19:00 – 20:30 (開場:18:00)
- 開催場所
- SHIBUYA QWS クロスパーク
(東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア15階) - 定員
- 30名
- 参加費
- 無料
- 主催
- 株式会社ロフトワーク / MVMNT Unit
イベントプログラム
- 短期間での新商品やサービスの開発するための「TKMKプロトタイピング」の手法を紹介
- アーティストやクリエイターとの共同作業の重要性とメリットについて
- これまで制作されたプロトタイプの展示
こんな方におすすめ
- 長期間のリサーチから脱却し、アジャイルな開発手法を求めている方
- 新規事業創出の機会領域を検討している方
- アーティストやクリエイターと共にクリエイティブなアイデアを生み出したいと考えている方
- 製品やサービス開発方法の刷新方法や研修企画を探している方
問いから生まれたプロトタイプを紹介
ロフトワークのMVMNTユニットでは、思考実験を目的としたイベント「TKMK B/A(トキメキビフォーアフター)」を開催してきました。2022年12月から始まり、月に一度、現在よりもドキドキする社会を実装するための思考実験をアーティストやクリエイターと共に行い、 生み出されたアイデアはその1ヶ月後にプロダクトやサービスのプロトタイプとしてアウトプットを行ってきました。
8月4日のイベント会場では、これまで生み出されたプロトタイプを展示します。思考実験を経てどのようなプロトタイプが出来上がったのかを、是非会場でご覧ください。
これまでに生み出されたプロトタイプ
- 面白いSDGs
- ときめく義理チョコ
- 正解のわからない自己紹介
- 急な雨の日にあったらいいな、大人の相合傘
- 旅行シーズン到来!飛行機の真ん中の席に座りたくなる仕掛け
MVMNT ユニットについて
2023年から活動を始めたMVMNTは「20xx年の伝説を創る」を目指し、エモーショナルな社会と文化の創造をミッションに、アーティストやクリエイターとともに、未知のムーブメント“新たな伝説”を生み出すユニットです。アートドリブンで思想性・社会性のあるコンテンツ(新たな意味・世界観)をプロトタイピング、レガシーな手法をハックした伝達システムをつくり、ファンダムの力でXS〜XXXLまで創造的な運動を起こすことを目指します。https://loftwork.com/jp/group/mvmnt
SNS
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