石川県産業政策課 PROJECT

石川県内企業の競争力を高める。
デザインとデジタルで変革を促す短期プログラム

Outline

幅広い県内企業の付加価値向上を目指し
本質的な学びの機会をデザインする

石川県産業振興指針」に基づき、中小企業の競争力強化や地域経済の活性化に向けた取り組みを推進している石川県。県内産業は、機械、繊維、食品、伝統工芸、観光など多岐にわたっていますが、中でも高い技術と品質で業界トップシェアを誇る、所謂ニッチトップ企業が集積しているのが特徴です。石油貯蔵地下タンク、金庫室用大型扉、回転寿司コンベア機など、石川県内には多種多様な分野において日本一のシェアを持っている企業が90社以上*あると言われています。

石川県の産業の高付加価値化と持続的な成長を実現する鍵とされているのが、デザインとデジタル技術の活用です。企業が経営にデザインの力を活かすこと、中でもCI(コーポレート・アイデンティティ)を軸としたブランディングの推進には、地域企業の付加価値を向上させ市場競争力を高める効果が期待されています。また、組織的なデジタル技術の活用は、業務効率化や販路拡大、イノベーションによる新しい価値の創出にもつながります。

さらに、能登半島地震による影響という観点からも、同県は地域資源を活かした産業振興とデジタル化推進を、県内産業の復興と発展の両面で効果を発揮するための手立てとして重要視していました。

石川県産業振興指針」より

広い会議室で、プログラム参加者がグループを組んでワークショップをしている様子
会場となったのは「金沢未来のまち創造館」。廃校を活用したモダンな建築で、セミナールームの他にコワーキングスペースやカフェ、託児施設、調理施設を備えている

2024年度、石川県は県内産業をより持続可能で競争力のあるものへと進化させるための施策として、「企業のCI作成支援事業およびデジタルとデザインによる提案力強化事業」を実施。県内企業に向けて、デザインの手法を活かした自社の強みの言語化と顧客の課題発見、さらに、デジタル活用による商品やサービスによる解決方法の創出や新たな価値提案を行う方法を習得するための研修事業を行いました。

本事業では「デジタルデザインキャンプ2024」と銘打ち、「CI導入」と「デジタル技術の導入」2つのテーマで、県内企業が学ぶためのプログラムを開講。この中で、ロフトワークは「CI導入プログラム」と「デジタル技術導入プログラム」の企画・設計、実施を担当。石川県内の企業14社がプログラムに参加し、地域産業の価値提案力を高めました。

Program

デザインとデジタルを道具として活用する
「感覚」と「所作」を獲得するプログラム

ベテランの男性社員が、若手男性社員と話し合いながらワークシートに記入をしている写真

CI導入プログラムとデジタル技術導入プログラムは、講座としてそれぞれ独立しながらも、双方の学びを有機的に接続できるように設計。ゴールとして、参加者が自社の課題発見から解決の道筋を描いたり、自社の強みや固有性を理解した上で価値創出にチャレンジできるようになることを目指しました。

本プログラムは、デザイン思考に精通し、かつデザインプロジェクトの実践経験が豊富なロフトワークのクリエイティブ・ディレクター陣が、企画設計から運営・ファシリテーションまで一気通貫で実行しました。

ロフトワークのプロジェクトチーム

クリエイティブディレクター 䂖井の写真。黒縁メガネに黒いTシャツを着ている。
䂖井 誠/プロジェクトマネージャー、クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクター、宇佐美の写真。口髭があり、グレーのスーツを着ている。
宇佐美 良/クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクター 平井の写真。女性で、長い髪をまとめている。マイクを握って会場に語りかけている。
平井 真奈/クリエイティブディレクター

CI導入プログラム

デザインのアプローチを活用して、参加企業各社の強みと顧客への提供価値の言語化・顕在化を支援することで、提案力の強化を目指すプログラムです。

石川県が県内企業向けに実施したCI(コーポレートアイデンティティ)導入研修プログラムの5日間の流れを示す図。「知る(現状把握)」「掘る(言語化)」「視る(独自性発見)」「遊ぶ(発想を広げる)」「語る(プレゼンテーション)」の各ステップで構成。研修を通して、参加企業は自社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とCIを明確にし、最終的にプレゼンテーションを通じて共有することを目指す。

CI導入プログラムのプロセス

内閣府知的財産戦略推進事務局が、企業が経営をデザインするためのツールとして頒布している「経営デザインシート」。本プログラムでは、このフレームワークを下敷きにしながら、参加者が自社の強みや提供価値をより顕在化・言語化しやすいように、各回ごとにシンプルなワークを設計しました。

全5回の講座を通して、自社の存在意義と未来のありたい姿の言語化・可視化と、その実現に向けてやるべきことをスモールステップで進めていくことで、ロードマップの素案(プロトタイプ)をまとめました。

ワークショップの様子。机の上でメモを書き込んだ様々な色の付箋を並べて、自社の未来像を検討している。
自社の事業や組織の未来を描くワークショップでは、参加者が思い切って発想を飛躍させてみることにチャレンジした。

デジタル・デザイン導入プログラム

デジタル技術を活用した事業活用の導入支援で提案力の強化を目指す、全4回のプログラムです。参加者がノーコードでAR・VRを制作できるフリーツールを使ってサービスをプロトタイプ。参加者が、デジタル技術を扱うことに対する自身の心理的なハードルを下げ、これらを自社の価値づくりの道具として向き合えるようになることを目指しました。

石川県が県内企業向けに実施したDD(デジタルとデザイン活用)研修プログラムの4日間の流れを示す図。「知って・触る(XRの世界に触れる)」「視る(実践している企業を視る)」「想像と創造(XRを制作する)」「語る(まとめ作業とプレゼン)」の各ステップで構成。研修を通して、参加企業はXR(クロスリアリティ)技術に触れ、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実践する企業の事例を学び、実際にXRコンテンツの制作を体験し、最終的に成果をプレゼンテーションすることを目指す。

デジタル・デザイン導入プログラムのプロセス

プログラムで使用したのは、株式会社レベルエンターが提供する、ノーコードでもAR・VRを制作できるフリーツール「BLOCKVLOCK」。同社代表 山本大氏が講師を担当し、参加者のアイデアを創発するワークとして、ハンズオンからサービスのプロトタイピングまでを行いました。

研修のアウトプットとしてのXR作品をスマートフォンで映して確認している写真。
気軽にAR・XRをつくれるBLOCKVLOCKを通して、参加者が講座の中で「何かできそう」という実感を得られることを目指した

さらにプログラムの一環として、実際にデジタルとデザインが活用されている企業を視察するツアーも実施。石川県の隣県である福井県鯖江市の企業三社を訪問し現場を見ながら経営者と対話することで、地域企業がデザインやデジタルを活用する意義や効果を実感できる機会を提供しました。

デジタル・デザイン導入プログラムの全課程を通して、参加者がAR・XRの基礎知識やツールの使い方を理解するだけでなく、自社での具体的な活用への解像度を高めながら繰り返しアウトプットしていくことで、修了後の技術導入に向けた補助線を引きました。

ツアーの様子。Hacoaでは、デジタル工作機器と職人の技術を融合させたプロダクト開発に取り組んでいる。ガラス張りの工房では、ショップ兼ショールームに訪れる人々が職人の作業の様子を見ることができる。
ツアーで訪れた合同会社ツギが運営するセレクトショップの写真。自社がプロデュースしたデザインプロダクトを販売。自分たちが手がけた商品が、実際にお客さまにとってどのように受け止められるのかをリアルに確認することで、ブランドや商品の改善・改良につなげている。
鯖江市で行われたツアーでは、デザイン活用を実践している企業への訪問を通して、参加者が地域企業こそデザインやデジタルを活かして競争力を高められることを実感

第一線で実践している多彩な講師や
企業、地元の支援団体と連携

CI導入プログラムとデジタル・デザイン導入プログラムでは、ともにクリエイティブの世界の第一線で活躍しているデザイン人材を招聘し、実践の観点から座学・ワークショップを行いました。

CI導入プログラムの講師のひとり、sionさんが、登壇席に立ってワークショップのファシリテーションをする様子。
幅広いフィールドで活躍しているデザイン人材らが、「デザイン」と「デジタル」を多面的に捉えながら、実践的な活用方法を伝える講座を担当

講師を担当したデザイナーやエンジニアは都市部だけで活躍しているのではなく、地域のデザインプロジェクトでも豊富な実績を持つ方々。さらに、県内の人材として石川県工業試験場デザイン室、石川県デザインセンターからもファシリテーターが参加しました。

厚い体制と多角的な視点を通してプログラム参加者の課題感に寄り添いながら、石川県とプロジェクトチームとの協働を通じて、参加企業に真に求められている学びを提供しました。

CI導入プログラム 講師&レビュワー

成田可奈子さんのプロフィール写真。眼鏡をかけたボブヘアーの女性。
成田 可奈子/デザイナー、ナリカタデザイン相談室 代表
大山貴子さんのプロフィール写真。黒猫を抱えている黒髪のボブヘアーの女性。
大山 貴子/編集者、株式会社fog
久松陽一さんのプロフィール写真。黒縁眼鏡をかけた男性。顎に手を当てている。
久松 陽一/クリエイティブディレクター、グラフィックデザイナー、andyo 代表
sionさんのプロフィール写真。柄物のシャツを着た、前髪のあるボブヘアーの女性。
sion/デザインリサーチャー、アーティスト
新山直広さんのプロフィール写真。別項柄のセルフレーム眼鏡をかけて、髪型は刈り上げ。顎髭がある笑顔の男性。
新山 直広/クリエイティブディレクター、合同会社ツギ 代表

デジタル・デザイン導入プログラム 講師

山本大さんの写真。白いシャツを着た、黒縁眼鏡をかけた短髪の男性。

山本大/株式会社レベルエンター 代表取締役社長

2015年にレベルエンターを創業し、プログラミング教育およびソフトウェア開発事業に取り組む。2018年にブラウザだけでVR/ARが作れるプログラミング学習ソフト「BLOCKVROCK」で約10万ステップにおよぶソフトウェアを一人で開発。

BLOCKVROCKを使い、博物館、美術館、公共施設、展示会などでの様々なARコンテンツを受託制作。クラーク記念国際高等学校、ヒューマンアカデミーなどの企業や、渋谷区の公立小学校、デジタルハリウッド大学などの公立・私立の学校でBLOCKVROCKを使った授業を実践。

ツアー協力企業

なお今回、CI導入プログラムとデジタル・デザイン導入プログラムをそれぞれ修了した参加者全員に、オリジナルの修了証を贈呈。プログラム参加者が、自社に帰ってから受講内容を思い出したり、社内でCIやデジタル技術を導入するためのきっかけをつくることを意図しました。

山本さんからプログラム参加者に修了証を授与する様子。若い男性と女性が修了証を受け取っている。
修了証は、デジタル・デザイン導入プログラム最終日に授与
デザイン:成田 可奈子(ナリカタデザイン相談室)

Approach

地域企業の「現場」で生きる学びを提供
浸透から実践まで補助線を引く

椅子に座り机に向かって熱心にワークシートに書き込んでいる、若い女性。

地方行政が地域内の複数の企業に向けて、デザインやデジタルを経営に活用するための研修プログラムを設計・実施する場合、越えるべき3つの課題があります。

  • 多様な企業に効果的な学びを提供できるか:プログラムを通して、業種や事業規模、組織文化、デザインやデジタルへのリテラシー・活用状況がそれぞれ異なる複数の企業に対し、同時に効果的な学習機会を提供する必要がある。
  • 実用的な学びを提供できるか:CIとデジタル活用を学ぶ場合、いずれも高度な専門知識や実践知にアプローチする必要がある。また多くの場合、参加者が自社の通常業務と並行してプログラムを受講する。そのため、参加者がプログラムを通して達成するゴールを、現実的に達成可能かつ実用性の高いものに設定する必要がある。
  • 本質的な浸透に繋げられるか:プログラムを体験した後に、実際に自社で知識や技術を持ち帰り、具体的に活用することには至りにくい。受講者が修了後にCIやデジタル活用して課題解決や価値づくりを実践するモチベーションにつながるよう、プログラムの中で受講後の活動につながるような学習体験を組み入れる必要がある。

プロジェクトチームは、今回のプログラムの設計においてこれらの課題に対応するには、デザインやデジタルに関する概要的な知識や汎用的なフレームワークを提供するだけでは不十分だと判断。石川県の企業に最も適したプログラムを設計するために2つのリサーチを実施しました。

まず、県内企業の気質や地域文化を理解するために、統計資料、歴史・文化に関する文献等を通して県内産業の構造と課題を理解するデスクトップリサーチを実施。さらに、石川県内をより深く理解するためのフィールドリサーチを行いました。

フィールドリサーチでは、県庁所在地である金沢市でのデザインやデジタルの活用状況を把握したり、働いている人たちが日頃からどんな場所や空気の中で過ごしているのかを肌で感じたりしながら、プログラムを設計。石川県内の企業で働く人々にとって、意義や効果を実感できる学習体験の提供を目指しました。

アクティブで対話的な学習スタイルにより
多様な業種・業態の企業に対応する

講師のsionさんが、プログラムに参加した壮年の経営者からの質問に答えている様子。講師と参加者の距離の近さが窺える。

本プログラムでは、受講者の学習体験を向上させモチベーションを醸成する工夫として、アクティブラーニングのプロセスを導入しました。講師による座学(インプット)の後、すぐにワークを通して手を動かしてアイデアや思考をアウトプットし、フィードバックを得るというプロセスを、各回のプログラムで実践。また、ロフトワークのメンバーによるファシリテーションによって、参加者が講師や他の参加者と気軽に対話しながらアウトプットできる空気をつくりながら、最終回でのプロトタイプ制作まで伴走しました。

また、デジタル・デザイン導入プログラム内で実施した鯖江市での企業訪問ツアーでは、参加者がデジタルとデザインの活用状況を現場で生で体感することで、自社での活用意義や効果をより解像度高くイメージする機会を創出しました。

ツアーの様子の写真。Hacoaのショールームには、木工職人の手で作られた様々なグッズや生活小物、ファッション雑貨が並んでいる。

業界や規模、組織文化が全く異なる企業からの参加者に対して、こうした柔軟かつ立体的な学習プログラムを実施できた背景には、CIプログラムの序盤にプロジェクトチームが実施したインタビューがあります。

このインタビューには2つの目的がありました。一つ目は、参加者が自社の強みや固有性を客観的に理解し、言語化につなげること。二つ目は、プログラムを運営するメンバーが参加企業の課題感や状況、組織文化を深く理解し、それぞれの企業に合わせて細やかに対応できる状態を作ることです。

このインタビューは、編集者とともに参加者の所属企業を訪問する形で実施。以降、インタビューで得られた情報を踏まえて、プログラムの進め方を柔軟に調整したり、参加者のリテラシーや要望に応じたサポートを行うことで、学習効果を高めました。

Outcome

石川県ならではの価値創造力を高めることで
地域企業の持続的成長と好循環を促す

付箋を使ったワークショップに取り組んでいるスーツ姿の男性2人の写真。笑顔で和やかな雰囲気が感じられる。

CI導入プログラム最終回の参加者アンケートでは、全員がプログラムに満足したと回答し、その内訳は「期待以上だった」が56%、「満足した」が44%でした。参加者からは「自社の強みや価値が明確になった」「戦略の方向性を見直す良い機会になった」といった声が多く寄せられ、プログラムの有用性が高く評価されました。

また、「プログラムの成果を自社で活用・運用できるか」という設問では、50%が「活用できる」、37%が「(外部パートナー等の)サポートのもとで活用したい」と回答。これらの結果から、多くの企業がプログラムを通じて自社のビジョンや価値を再認識し、事業戦略の見直しや新たな展開に意欲を示していることが分かります。

実際に、ビジネスモデルの転換を視野に入れ、新市場への展開やターゲットの再設定を検討する企業も現れています。また、ブランディングの重要性を再認識し、自社のアイデンティティを再定義した上で新たな事業展開を目指す動きも見られました。

アンケート結果から、CI導入プログラムの満足度と今後の活用に前向きな層の割合を可視化したグラフ。参加者満足度は100%、今後の活用に前向きなのは87%といずれも高い数値結果を表している。

デジタル・デザイン導入プログラムのアンケートでも、全員が「満足」または「期待以上だった」と回答し、プログラムの価値が示されました。「プログラムの成果を自社で活用・運用できるか」という設問に対しては、37%が「活用できる」、25%が「(外部パートナー等の)サポートのもとで活用したい」と回答し、実践的な活用意欲が高いことが分かりました。

また、中にはXR技術の本格導入に向け検討を始めた企業や、社内での知識共有に着手する企業、デジタルとデザインの融合による製品開発や顧客体験の向上を模索し始める企業などもあり、各社での新たな挑戦につながっています。

参加者の声

広いスペースにいくつかのテーブルが並んでおり、それぞれでスーツを着た人々がワークショップに取り組んでいる風景。若い人から壮年期の人、男性・女性が入り混じって付箋を使った情報の整理をしている。

プログラム実施後のアンケートで、参加者の中から以下のようなコメントがありました。

CI導入プログラム参加者の声より:

はっきりと見えにくかったパーパス資料を自分の言葉でまとめる事ができて感謝しています。これを元に、取組の考え方を統一させたいと思っています。

両利き経営の視点で機会領域探索を行なっていく際に、社内だけでなく社外のネットワークから客観的な意見や新たな気づきや繋がりを得ることで、イノベーションに繋げられると良いと思いました。

他社からの参加者の話を聞くのが楽しかった。異業種であればあるほどお話を聞く機会がないので、非常に有意義でした。業界や業種が違っても同じ方向性を見ているように感じました。

プロの意見から、ある程度たたき台を作って頂いたのが助かりました。やはり、自社だけでいつも考えるだけでは分からない(考えすぎて分からない)ことが多いので、言葉を選んで頂いたのが良かったです。

デジタル・デザイン導入プログラム参加者の声より:

壁に投影された二次元バーコードをiPadで読み込みディスプレイになんらかの金属が加工される映像を工場の様子を映し出している。BLOCKVLOCKを使ってプロトタイプしたサービスをテストしている。

自社で試してみたい具体的な技術の学びになった。

講師の山本さんのお話で、失敗できる環境を作る、打席に立つ、という言葉がそのとおりだと感じた。失敗も成功も経験(インプットとアウトプット)を積まないと何事も成せないと思う。

「価値を見つけ出す感性や感受性は、少し大げさなくらいでもいい」という発見がありました。普段は控えめに考えがちな部分も、もっと大胆に捉えることで新たな視点や可能性が広がるのではないか。こうした感性を磨くための方法について、さらに学んでみたいです。

毎回新しい学びを得られたので、また企画があれば是非参加したい。また、他の社員にも参加してもらいたいと感じました。

これからの展望

プログラムの副次的な作用として、石川県内企業や支援機関との異業種交流と多世代間の共創関係を育む機会にもつながった。こうした横断的な交流が、県内産業に一層ポジティブな効果を生み出すことが期待される

石川県は、これらのプログラムによる変化の兆しを足掛かりに、今後も県内企業に対してさらなる支援施策を推進し、さまざまな産業分野で「石川県ならではの価値」を提案できる企業を増やしていきます。こうした参加者の課題感に寄り添った施策を続けることにより、個々の企業の成長を促すだけでなく、地域全体のブランド価値を向上させ、やがて地域経済に好循環を生み出すことを目指します。

執筆:岩崎 諒子/ロフトワーク ゆえんunit マーケティング・編集
インフォグラフィックス(プログラムのプロセス):村岡 麻子/ロフトワーク マーケティング

基本情報

クライアント:石川県産業政策課
プロジェクト名:令和6年度 企業のCI作成支援事業およびデジタルとデザインによる提案力強化事業
プロジェクト期間:2024年7月〜2024年12月

体制

  • プロジェクトマネジメント:䂖井 誠
  • クリエイティブディレクション:宇佐美 良、平井 真奈
  • プロデュース:日髙 拓海、二本栁 友彦
  • プログラムアドバイザー:原 亮介

Member

䂖井 誠

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター / NINELLP.

Profile

宇佐美 良

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

平井 真奈

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

日髙 拓海

株式会社ロフトワーク
ゆえんユニット/プロデューサー

Profile

二本栁 友彦

株式会社ロフトワーク
ゆえんユニットリーダー

Profile

原 亮介

株式会社ロフトワーク
MVMNTユニットリーダー

Profile

Keywords

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