ロフトワークの代表・林千晶が、「2017年度 グッドデザイン賞」の審査委員、フォーカス・イシュー・ディレクターに就任しました。

グッドデザイン賞は、1957年に創設された公益財団法人日本デザイン振興会が主催するデザイン推奨制度。「Gマーク」で知られる同賞は、人々のくらし・産業・社会全体を、より豊かなものへと導く優れたデザインの表彰を行っています。

社会を発展させる力をもつ「よいデザイン」に注目し、有形無形のものと向き合ってきたグッドデザイン賞は、デザインの社会的価値をより強く打ち出していくべく「フォーカス・イシュー」制度を2015年に創設。賞の過程で、「デザインが社会課題に対してどのような解を示そうとしているか」を読み解き、発信していきます。今回林は、「働き方の改革」のフォーカスイシューを担当します。

未来の働き方のヒントを探る

ロフトワークには、この春から新たな空間「loftwork COOOP3」が誕生し、短期間集中的にこもって一気にプロジェクトを進める、というやり方が徐々に増えつつあります。
本当に意味のあること、自分たちがやりたいことに一番時間を使うためには、どんな働き方をすればいいのだろう? そんなことを考えて出した答えのひとつです。

生産性をあげることも、労働環境の改善も大事なこと。でもその先で叶えたいことは、「意味あることに時間を使い、豊かな生活を愉しむこと」につながるのではないか──? 2017年度の審査を前に、イシューに対して感じていることや期待していることについて、林のコメントが掲載されました。(以下抜粋)

“「働く」ということを、哲学者のハンナ・アーレントは「仕事」「労働」「活動」の3つに分解しました。いま、戦後のようなペースで社会が成長していくという呪縛から私たちは解放されつつあります。それとともに、自分にとっての働き方を考えたいという人が増えています。そのときに「働く」ことは、「仕事をする」「労働をする」ことよりも、「活動する」ことと同義になりつつあります。活動、すなわち人が生きることが働くことであり、働き方とは個人の生き方である、このような生き方をしていきたいという意志の表れが、働くということのイメージを形づくるようになるのです。

では、そのように何らかの活動をしたいと志す者同士が集まることで、一体何ができるのでしょうか?「働き方の改革」として、いま社会の高い関心が向けられているのは、まさしくこのような問いかけであるように感じています。たとえば働く環境としての企業も、活動をする者の集合体としてそれが何を成しうるのかを考えてみると、その可能性が見えてくるかもしれません。” ── 林千晶

ロフトワークが以前より取り組んでいる、「働き方改善」のための時間管理や進行管理については、以下よりご覧ください。

株式会社ロフトワークについて

ロフトワークは、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・エージェンシーです。
グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材と向き合うクリエイティブ・ラウンジ「MTRL(マテリアル)」、2.5万人のクリエイターが登録するオンラインコミュニティ「ロフトワークドットコム」、クリエイティブな学びを加速するプラットフォーム「OpenCU」を運営。世界中のクリエイターコミュニティと共創することで、幅広いクリエイティブサービスを提供します。(会社概要)

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

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