ロフトワークユーザー会 ノンデザイナー向けデザイン発注講座-バナー編- 開催レポート

はじめに登壇したクリエイティブディレクター兼デザインエバンジェリストの北島からは『デザイン発注基礎講座』と題し、デザインを発注する際の注意点やコツを3つのポイントでご紹介。

優れたデザインを作成するためには、表面的なかっこよさ／美しさだけではなく、ビジネス目的に沿ったコンセプト設計が重要です。としてポイントを3つあげました。

◼︎方向確認
《コンセプトの体現》《顧客像》《ユーザビリティ》《メッセージ》《ブランドらしさ》《クオリティ》の6つの指標をチェックして、マッチしない項目はどうすればより良くなるか模索する

◼︎リファレンスと分析
発注する側も『良いデザイン』を多く見て、『何が良いのか？』を分析することが必要。

◼︎言語化と分解
同じ表現でも個人の感覚で指しているものは変わるため、抽象的な表現を分解し、共通認識できるレベルに言語化することが必要。

さらに、事例をもとにリファラーの言語化とデザインにどう反映するかを具体的に解説。

ランチを挟み、第2部ではデザイナーの経験を持つクリエイティブディレクターの岡本が登壇。デザイン発注に関して『バナー』にフォーカスした内容をお話ししました。

『バナーの役割はクリックされること。どんなに作り込んでも、クリックされなければ意味がない』

冒頭、バナーの役割を確認しつつ、クリックされるバナーを制作するための3つのTipsをご紹介。

続いて、自社バナー用の『発注書』を作っていただきました。みなさん実際に行う予定のキャンペーンや自社製品をモデルに、かなり具体的な発注書を作られてました。

会の冒頭で行ったアイスブレイクのオススメの本『1分ブックレビュー』がとても面白かったのでご紹介。実はこれも『言語化』のトレーニングでした。

ロフトワークは、クライアントの皆さんに向け定期的にユーザー会を開催しています。

アクセス解析、Webライティング、ソーシャルコミュニケーションなど、現場の担当者が日々の業務の中で課題としている内容を取り上げてきました。ワークショップなどの実践的な形式も交えつつ、ナレッジを得ていただくことはもちろん、同じ課題をもつ皆さんとのネットワーク構築の場としてご活用頂いています。

今回のテーマは、『デザイン発注講座 – バナー編 –』。

ノンデザイナーの皆さんにもわかりやすく、デザインの基礎知識から発注・修正指示のポイントを解説。後半のワークショップでは、実際に、「自社サイトに掲載するバナーを発注する」ワークショップも予定しています。

社内外にデザインを依頼する際、こんな課題をもっている方にオススメのイベントです。

• 意図がうまく伝わらない
• イメージと違ったものが上がってきた
• どう修正指示をすべきか分からない