〈YOKOKU Field Notes #02 韓国〉刊行記念トークイベント
"終わらせ方"が提示する新たな世界─弔いから考える、家族と社会のゆくえ
Finished イベント終了
『YOKOKU Field Notes #02 韓国・勝ち敗けのあわい』刊行記念トークイベント
現代韓国と日本における、死を取り巻く「おくる」「おくられる」行為から、既存の社会システムをかいくぐる共同性の兆しを文化人類学者・金 セッピョルさんと共に探る
- Date
-
2024-05-17 (Fri)
19:00-20:30(18:30開場)
- Place
- チェッコリ
- Capacity
- 20名 ※先着順
- fee
- 現地参加チケット:500円(税込)
現地参加チケット(YFN#02 書籍付き):1,400円(税込)
Finished
『YOKOKU Field Notes #02 韓国・勝ち敗けのあわい』刊行記念トークイベント
現代韓国と日本における、死を取り巻く「おくる」「おくられる」行為から、既存の社会システムをかいくぐる共同性の兆しを文化人類学者・金 セッピョルさんと共に探る
About
こと商業主義的な社会において、新たに何かを「生む」「つくる」「はじめる」などといった姿勢はビジネスの機会やリソースの創出として大いに歓迎されるものです。
しかしそれと比べれば、物事を「終わらせる」ことについて、真摯に、積極的に語られる場はそう多くはありません。人の「死」という事象は、その中でも究極的なものと呼べるでしょう。
一人の一生が終わるという機会を取り巻く「葬送儀礼」や「墓」には、歴史的に国家や家族などの強固なシステムが密接にかかわってきました。しかし、日本に並び韓国も苛烈な少子高齢社会・多死社会を迎える今日、市民運動やフェミニズムの流れも加わり、既存の制度や規範を塗り替えて「おくる」「おくられる」という行為は大きな過渡期を迎えています。
今や弔いという問題は、単に個人が自ら死に方(おくられ方)を選ぶ、という範疇に留まるものではなくなり、他者とのつながり方を捉え直す重要な問いを秘めています。
今回のセッションでは、現代日本における自然葬などの葬送儀礼の研究を主軸に、映像人類学的手法で双方向のコミュニケーションを探求する文化人類学者・金セッピョルさんをゲストにお招きします。
韓国と日本の葬送儀礼の文化的特性を踏まえ、「集団の儀礼と組織論」「葬送から考える自律的主体のあり方」「家族観の変化」「管理システムとしての国家」に至るまで、弔いという行為から新たな社会におけるつながりと共同性を考えるトーク・セッションです。
〈YOKOKU Field Notes〉とは
〈YOKOKU FIeld Notes〉は、コクヨが目指す「自律協働社会」の兆しを個別の地域から探索するヨコク研究所のリサーチ活動とそのレポートです。
同じ時代を異なる環境条件で生きる人々の中に身を投じ、現地での取材を通じてその営みの断片にふれることで、既存のシステムや規範をかいくぐるオルタナティブな社会のあり方を探り、問い直すことを目的としています。
こんな人におすすめです
- 既存の社会システムを脱する、自律的かつ協働的な活動事例に関心のある方
- 韓国の昨今の社会動向や、近年どのようなローカルプロジェクトが行われているか知りたい方
- 企業の研究組織が行っているフィールドリサーチの過程や実態を知りたい、あるいはコラボレーターを求める研究者、クリエイター、編集者、学生
- 機会領域を新たに開拓するミッションを持つ、企業の新規事業担当者
もちろん、ご関心をお持ちの方はどなたでもご参加をお待ちしております!
Speaker
総合地球環境学研究所・客員助教
金 セッピョル(キム・セッピョル)
1983年韓国・ソウル生まれ。 文化人類学者(文学博士)。現代の人々はいかに死と向き合うかについて、葬儀を手がかりに研究している。著書に『現代日本における自然葬の民族誌』(2019、刀水書房)、地主麻衣子との共編著に『葬いとカメラ』(2021、左右社)などがある。論文や学術書だけでなく、映像など多様な表現方法に興味がある。
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1983年韓国・ソウル生まれ。 文化人類学者(文学博士)。現代の人々はいかに死と向き合うかについて、葬儀を手がかりに研究している。著書に『現代日本における自然葬の民族誌』(2019、刀水書房)、地主麻衣子との共編著に『葬いとカメラ』(2021、左右社)などがある。論文や学術書だけでなく、映像など多様な表現方法に興味がある。コクヨ株式会社, ヨコク研究所 研究員
工藤 沙希
1991年青森県生まれ。コクヨ ヨコク研究所 研究員。「時間の周回性」「現代私祭」「社縁」「年齢階層」など、社会の"拠りどころ"たりうるものへの関心を軸に、民俗学的な視点でのフィールドリサーチをはじめとする質的な研究とプロトタイピングを中心に取り組む。
関西学院大学大学院社会学研究科 島村恭則研究室(現代民俗学)に所属。
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1991年青森県生まれ。コクヨ ヨコク研究所 研究員。「時間の周回性」「現代私祭」「社縁」「年齢階層」など、社会の"拠りどころ"たりうるものへの関心を軸に、民俗学的な視点でのフィールドリサーチをはじめとする質的な研究とプロトタイピングを中心に取り組む。関西学院大学大学院社会学研究科 島村恭則研究室(現代民俗学)に所属。
株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター / なはれ
村上 航
大学在学中に「地域おこし協力隊」に着任し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等に携わる。そのなかで出会った農林漁業やものづくりを生業とする人の知恵や語る言葉が強く印象に残り、見聞きしたことを伝える手段としてのデザインに興味を持つ。その後6年間、デザイン事務所で印刷物やWEBなどビジュアルデザインの経験を積む。日々伝えるためのデザインを制作する中で、目の前にある問題だけでなく、顕在化されていない課題にもアプローチしていきたいと考えるようになり、2022年7月ロフトワークに入社。
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大学在学中に「地域おこし協力隊」に着任し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等に携わる。そのなかで出会った農林漁業やものづくりを生業とする人の知恵や語る言葉が強く印象に残り、見聞きしたことを伝える手段としてのデザインに興味を持つ。その後6年間、デザイン事務所で印刷物やWEBなどビジュアルデザインの経験を積む。日々伝えるためのデザインを制作する中で、目の前にある問題だけでなく、顕在化されていない課題にもアプローチしていきたいと考えるようになり、2022年7月ロフトワークに入社。Program
- 19:00-19:20
-
『YOKOKU Field Notes #02 韓国・勝ち敗けのあわい』のリサーチを振り返る
- ヨコク研究所の取り組みの全容
- 韓国でのフィールドリサーチ事例の解説
- 19:20-20:30
-
トークセッション「弔いから考える、家族と会社と社会のゆくえ」
- 文化人類学者・金セッピョルさんとともに、「集団の儀礼と組織論」「葬送から考える自律的主体のあり方」「家族観の変化」「管理システムとしての国家」など、弔いという行為から新たな社会におけるつながりと共同性を考えます。
- 20:30-21:00
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クロージング・交流タイム
Outline
- 開催日
- 2024年5月17日(金)19:00-20:30(18:30開場)
- 会 場
- チェッコリ
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階
https://maps.app.goo.gl/RHi4WJKMQR2vb7ie9 - 定 員
- 20名
※先着順 - 参加費
- 現地参加チケット:500円(税込)
現地参加チケット(YFN#02 書籍付き):1,400円(税込) - 配 信
- なし
- 録 画
- あり ※記録映像は2ヶ月間のチケット購入者限定で公開いたします。その後一般公開となります。
- 主 催
- コクヨ ヨコク研究所、株式会社ロフトワーク
- ご注意
- 定員になり次第、受付終了とさせていただきます。
プログラムは、予告なく変更される場合があります。
定員になり次第、受付終了とさせていただきます。