地域社会の文脈から、物語活動家とともに、助け合いが生まれる社会を一緒に考える
〜富士通ゼネラルと共創するアイディエーションワークショップ〜
Finished イベント終了
- Date
- 2024-08-07 (Wed)
- Time
- 14:00-18:00
- Place
- ロフトワーク渋谷オフィス2階
- Capacity
- 20名
- fee
- 無料
Finished
About
近くにいる人と助け合えない現代社会
現代社会では、防災の分野に多くの資金や資源が投入されていますが、災害発生時には依然として多くの困難に直面しています。技術や設備の整備が進んでいるにもかかわらず、地域社会の連携不足や情報共有の難しさが浮き彫りになるのが現状です。
都市部では近隣住民同士のつながりが希薄であり、地域コミュニティへの参加意識の低下により、平時・有事を問わず迅速に助け合うことが難しくなっています。
フィールドワークでの気づきと、芸術家の実験プロジェクトをインプットに、助け合いが生まれる社会の新しい形を探る
一方で、ローカライズされた地域の中では、都市部とは違う環境の中で、先進的な挑戦や取り組みが実施されていて、成功しているケースが見られることも事実です。
そこでその一つでもある岐阜県飛騨市を調査候補として捉えて、私たちは岐阜県飛騨市でのフィールドリサーチを通じて、共助を生み出す共感のコミュニケーションや都市部では忘れ去られた人と人の間にある公共意識(Public Awareness)について調査し、エピソードを集め、インサイトを抽出してきました。
また、今回のイベントでは芸術家・物語活動家として活動している中澤大輔さんをゲストに迎え、日常何気なく行っている「ふるまい」に焦点をあてて、当たり前や常識や習慣を問い直す「ビヘイビアプロジェクト」についてもインプットをいただきます。
参加者それぞれの専門性や視点を活かしてアイデアをつくる
業界や会社の常識も、他社からみれば非常識。異なる業界や職種の知識が交わることで、新たな発想や価値が生まれます。皆さんが持つ専門知識と日常生活での視点をもちよって、一緒に新しい助け合いのアイデアをつくってみましょう。
飛騨の地域特徴
飛騨は日本アルプスに囲まれた山間部に位置しており、豪雨、地震、台風、大雪などのような自然災害が頻発する地域でもあるため、地域住民同士の助け合いが必要とされてきました。主要産業である農林業では、米や木材の生産が盛んであり、豊かな自然資源を活用した伝統工芸や観光業も活発であり、これらの産業を発展させるために、昔から共同作業や地域での協力が重要視されてきました。また飛騨市の歴史的背景として、村落共同体の伝統が現在でも深く根付いており、祭りや行事を通じて地域住民が一体となる機会が多く存在します。特に冬季の厳しい気候条件下では、資源の共有や住民間での支え合いが重要な役割を果たしてきました。また地域における「お互いさま」の精神を活かすために、2020年から「ヒダスケ!」が運営スタート、 これまで飛騨市民の数々の「困りごと」を解決し、地域内外の交流の活性化にも貢献しました。
ビヘイビアプロジェクトについて
ビヘイビアプロジェクトは、日常の「ふるまい」に焦点を当て、その成り立ちと未来を探る実験的プロジェクトです。日中韓のダンサー6人を招き、東京、北京、ソウルでフィールドワークを行い、ショッピングセンターやオフィス街で都市生活者の行動を観察します。歴史学者や経済学者などの専門家と協力し、分析結果を記事やドキュメンタリーとして配信。2025年2月には、ダンサーが新たな「ふるまい」を展示・パフォーマンスで発表します。また、企業や自治体と協力し、社会の行動を再設計する活動を展開する実践型プロジェクトです。
こんな人におすすめです
- 社会課題を解決する新しい共助のアイデアを考えることに興味がある方
- デジタル領域など最先端技術を活かして、社会課題の解決に取り組みたい方
- 様々な人と視点や発想をもちよってアイデアを創造するプロセスを経験したい方
- 地域社会の文脈を用いた事業アイデアの創出に興味がある方
Program
- 14:00-14:05
- イントロダクション
株式会社ロフトワーク 谷・寺田 - 14:05-14:25
-
インサイトの共有
岐阜県飛騨市のリサーチでのインサイト 株式会社富士通ゼネラル Being Innovative Group プロジェクトメンバー
街を歩く人たちのふるまいから「助け合い」を紐解く 芸術家・物語活動家 中澤大輔
- 14:25-17:50
-
アイデアを発想する共同ワークの実施
※休憩を含む - 17:50-18:00
-
アウトロダクション
Outline
- 開催日時
- 2024年8月7日(水)14:00-18:00
- 定員
- 20名 ※人数多数の場合抽選となります。ご了承ください。
- 参加費
- 無料
- 会場
- ロフトワーク渋谷オフィス2F
- 共催
- 株式会社富士通ゼネラル、株式会社ロフトワーク
ご注意
- 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
- 当選者の方には、開催前日までに参加のご案内をご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
- 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comのWebサイトに掲載される場合があります。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
Speaker
芸術家、デザイナー、物語活動家
中澤 大輔
中澤大輔は、人や場所、社会や習慣といった私たちの日常の背後に潜む小さな物語に耳を傾け、収集された物語を再構成することで、新たな物語を生み出すことに焦点を置いた活動を行っている。彼がこれまで習得してきた演劇・建築・文化人類学の手法を用いて、人々が参加し体感しながら、オルタナティブなものごとの見方を発見するための体験型作品を制作している。
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中澤大輔は、人や場所、社会や習慣といった私たちの日常の背後に潜む小さな物語に耳を傾け、収集された物語を再構成することで、新たな物語を生み出すことに焦点を置いた活動を行っている。彼がこれまで習得してきた演劇・建築・文化人類学の手法を用いて、人々が参加し体感しながら、オルタナティブなものごとの見方を発見するための体験型作品を制作している。株式会社富士通ゼネラル
Being Innovative Group プロジェクトメンバー
Being Innovative Group(BIG)は、新たな価値を創造する社長直轄の専任組織として、富士通ゼネラルで2016年に発足した組織。本プロジェクトは、BIG組織がディレクションしている(写真左:マネージャー津野純一)。プロジェクトメンバーは、情報通信部門から社内公募を経て選出された3名(写真右から:中川原 圭太郎、渡邊 敦、菊地 顕)。
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Being Innovative Group(BIG)は、新たな価値を創造する社長直轄の専任組織として、富士通ゼネラルで2016年に発足した組織。本プロジェクトは、BIG組織がディレクションしている(写真左:マネージャー津野純一)。プロジェクトメンバーは、情報通信部門から社内公募を経て選出された3名(写真右から:中川原 圭太郎、渡邊 敦、菊地 顕)。株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
谷 嘉偉
中華人民共和国 西安出身、2012年来日。美術大学にて油絵を学び、社会課題を解決する美の価値を追求するために、大学院クリエイティブリーダーシップコースに進学。過去と未来を繋げる新しいデザイン論、トランジションデザインを用いて、経済産業省「創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業」の設計に携わる。複雑な社会課題に対するシステミックソリューション、及び社会のトランジションを促す文化的創造力に興味を持つ。武蔵野美術大学造形構想研究科博士後期課程に在籍し、デザインマネジメントの研究を行う。
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中華人民共和国 西安出身、2012年来日。美術大学にて油絵を学び、社会課題を解決する美の価値を追求するために、大学院クリエイティブリーダーシップコースに進学。過去と未来を繋げる新しいデザイン論、トランジションデザインを用いて、経済産業省「創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業」の設計に携わる。複雑な社会課題に対するシステミックソリューション、及び社会のトランジションを促す文化的創造力に興味を持つ。武蔵野美術大学造形構想研究科博士後期課程に在籍し、デザインマネジメントの研究を行う。株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
寺田 麻里子
早稲田大学文化構想学部卒業。鉄道会社で再開発の事業計画やコンセプト策定に従事。ソフトを重視するまちづくりや、組織をまたいだ共創に興味を持ち、ロフトワークへ入社。現在は、岡山県真庭市発の共創事業創出プログラム「Cultivate the future maniwa」の企画運営や新規事業開発プロジェクトに携わる。信頼できるチームが目指すことを実現するために動き回ること、事業計画や収支計算の整合を取ることにやりがいを感じるタイプ。休日はゆったり過ごすことが多いが、時には過酷なキャンプで生命力を高めている。