森をもっと身近に。ヒダクマの新たなチャレンジ。
カフェトレッキングに参加してきました!
こんにちは、ロフトワークPR尾方です。先日、ロフトワークのグループ会社である株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ )が開催する「パティシエと歩く飛騨の森「春カフェトレッキング in 安峰山 」 」に参加してきました。なんとも面白そうなこの企画。飛騨小坂で小坂の滝めぐりで人気のプログラム「カフェトレッキング」を実施している216WORKS(ニジイロワークス)と岐阜県下呂市で大人気のSiegfrieda(ジークフリーダ)の北條シェフとの共同開催です。
今年の4月に代表交代のインタビューをしてから、すっかりヒダクマファンになった尾方。「木の可能性を拓く」ことに挑戦し続けているヒダクマが、「森を拓く」。あたらしい取り組みを始めるということで、どんな取り組みで、どんな想いがあって、これからどんな未来を考えているのか、実際に現地に行って体験してきました!その様子をレポートにてお届けします。
飛騨とってもいいところ!
今回飛騨に初訪問したわけですが、とても素敵な場所でした。歴史が息づく街並み、人の温もり、自然と共鳴して生きる時間の流れを感じました。百聞は一見にしかず、ぜひぜひ機会がありましたら飛騨に行ってもらいたい!
今回電車を乗り継ぎながらヒダクマまでやってきましたが、バスなら1本で行けたりします。ヒダクマメンバーがまとめた記事があるので、ぜひこちらもご覧ください。バスでの道中の楽しみ方も載っています。
パティシエと歩く飛騨の森「春カフェトレッキング in 安峰山」
今回参加した「パティシエと歩く飛騨の森「春カフェトレッキング in 安峰山 」」のスケジュールはこんな感じ。
DAY1|■ 5月26日(日) 場所:FabCafe Hida
13:30- 受付+チェックイン
14:00-16:00 FabCafe HidaのMyカトラリーづくり
カフェトレッキングに使うスイーツ用カトラリーづくり
16:15-17:45 森トーク
「森のガイド直伝・森の楽しみ方」By 216WORKS
「森と暮らしのつながりと、森から学ぶ幸せのヒント」By Hidakuma
18:00-20:00 夕食+交流会
飛騨の郷土料理や地酒をいただきながら、ゆったり過ごす時間
20:00- 就寝
DAY2|■ 5月27日(月)場所:FabCafe Hida、安峰山
07:00-08:30 朝食
09:00 FabCafe Hida集合・出発
-12:00 安峰山トレッキング(登る)
案内:北條シェフ+飛騨小坂の滝めぐりガイド
12:00-13:00 頂上でのカフェタイム
北條シェフのスペシャルスイーツをMyカトラリーでいただきます
13:00-15:00 安峰山トレッキング(下る)
案内:北條シェフ+飛騨小坂の滝めぐりガイド
15:00 FabCafe Hida着 休憩・終了
DAY1|森を知る。広葉樹を知る。自分たちでも作ってみる。
いよいよプログラムがスタート。まずは、参加するメンバーで自己紹介タイム!京都から有給を取ってきたという参加者の方も。
飛騨の広葉樹をつかったカトラリーづくり
つづいては、明日のカフェトレッキングに使うスイーツ用カトラリーをづくりです。今回はコナラの木をつかってカトラリーを作っていきます。
FabCafe Hida ものづくりディレクター堀之内里奈さんからカトラリーづくりについてのレクチャーを受けます。FabCafe Hidaにあるレーザーカッターで、カトラリーの土台をつくってくれました。葉っぱの形は、コナラの葉っぱの形そのもの。葉の形をデータで読み込み、出力したんだそうです!簡単にこういうことが出来てしまう、Fabマシンの面白さにも気づかされる時間でした。
森の楽しみ方をレクチャー「森トーク」
カトラリーづくりのあとは、ヒダクマ代表松本さんによる「森と暮らしのつながりと、森から学ぶ幸せのヒント」と216WORKSの熊崎さん、米野さんによる「森のガイド直伝・森の楽しみ方」についてレクチャー。
松本さんからは、森を知る、楽しむためのいろんな知識をインプット。「森と林」の違いや、森が人を癒すメカニズム、社名「飛騨の森でクマは踊る」にも入っている「クマ」の森における役割なども教えていただきました。熊崎さん、米野さんからは、普段のカフェトレッキングの様子や明日使用するグッズの紹介、ハンモックの張り方、楽しみ方などを教えてもらいました。
DAY2|パティシエといく、カフェトレッキング。
今回登るのは「安峰山」
安峰山は、標高1058mの山。飛騨古川の地元の人から愛される山で、小学校のときに遠足で必ず登る山なんだそうです。また朝10時までは、朝霧(雲海)が見え、それ目当てに足を運ぶ観光客の方も多いそう。次回は見てみてたい!
安峰山については、「飛騨の旅」にも紹介されてます。
ぜひこちらもご覧ください。
<飛騨市公式観光サイト「飛騨の旅」>
「安峰山」眼下に広がる朝霧 飛騨古川の町を一望
https://www.hida-kankou.jp/spot/4288/
森の魅力が何倍にも!過ごす時間の密度の違いを体感。
216worksのエースガイド米野さん、バードウォッチャーでありアウトドア好きのジークフリーダパティシエ北條シェフにガイドしてもらいながら山を登っていきます。
自分たちでは気づけない森のこと、魅力。森を歩くこと自体、とっても気持ち良いものですが、詳しい方と一緒に登ることで、山を登る時間の密度が何倍にもなるんだなと実感。とても楽しみながら登ることができました。
可愛い花咲くコアジサイ
小さく可愛い花が咲くんですよと教えてもらった「コアジサイ」。花が咲くと甘い香りがするんだそうです。ぜひ森で見つけた時は香りも一緒に楽しんで。
クロモジは噛んでみよう
高級爪楊枝につかわれているクロモジ。枝を噛むとすごくいい香りがするんです。ぜひ山で見つけたときはお試しを!
森のエビフライを探そう
森の「エビフライ」!と教えてもらったのはリスが食べたあとの松ぼっくり。これを見つけたら近くにリスがいるかも??
こんな場所でこんな体験が。驚きの連続カフェトレッキング。
森の魅力を楽しみながらどんどん頂上を目指していきます。1時間ほど歩いて、少し疲れてきたなとおもっていると、北條シェフがなにやら平らな場所を探し出します。なにが始まるのかなと見ていると
小腹が満たされたところで、気合いを入れ直し、引き続き頂上を目指します。
頂上到着だー!っとあがっていくと、そこにはこの日限定の特別パティスリーが!その場で北條シェフがミルフィーユを組み立てていきます。(カフェトレッキング では、スイーツを「組み立てる」と表現しているそうです。)みんな興味津々です。
大人気のジークフリーダのミルフィーユ。それをその場で作ってもらい、山の上で景色を眺めながら食べるなんとも贅沢な時間。さっそく自分たちで作ったカトラリーでミルフィーユを割っていきます。山の上で食べると美味しさも格別。
ミルフィーユに舌鼓を打ちながら、さらに山頂でも森の魅力、カフェトレッキングの楽しみを堪能します。ハンモックに揺られたり、山頂から見える景色を眺めたり。ハンモックを自分たちでも張れるようになりたいと、ロープワークを伝授してもらうメンバーも。プロの方と一緒に登るからこそ、自分たちだけでは味わえない森の楽しさ、魅力に気づけることを強く実感した2日間でした。
伝えたい魅力が多すぎて、記事に取り上げられてないのですが、山頂ではミルフィーユだけでなく、飛騨の伝統的なお寿司「朴葉寿司」までもふるまっていただきました。これまた絶品!美味しくて2つも頂いてしまった尾方です。
記事だけでは伝えられない飛騨の山、カフェトレッキングの魅力を少しでも届けられたらと、写真をFlickrにあげています。ぜひこちらも見てもらえると嬉しいです。
パティシエと歩く飛騨の森「春カフェトレッキング in 安峰山」
ロフトワークのグループ会社、株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ )飛騨小坂で小坂の滝めぐりで人気のプログラム「カフェトレッキング」を実施している216WORKS(ニジイロワークス)と岐阜県下呂市で大人気のSiegfrieda(ジークフリーダ)の北條シェフとの共同開催。
PHOTO BY:Daisuke Hashihara
instagram https://www.instagram.com/helloelmer/
もっと「森」を楽しんでもらいたい
カフェトレッキングが終えたあと、今回の企画を担当したジークフリーダの北條シェフ、216worksの米野さん、ヒダクマの松本さんに話を聞きました。
──今回のカフェトレッキングを合同で企画した背景や想いを聞かせてください。
松本(ヒダクマ) 「森」の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい
、「森」をもっと楽しんでもらえるように出来たら、という思いがもともとありました。ヒダクマに来てくださる方々から、せっかくだから広葉樹のある森が見たいという意見を頂くこともあって、でも自分たちは森のガイドではないので案内することが難しかったり。
そんな中216worksの米野さんとお会いして、何か一緒にやりたいですねと話を続けてきました。すでに森のガイドを実践されていて、ノウハウも持っている216worksさんと北條シェフとカフェトレッキングをまずは一緒に開催して、森を拓いていってみようと企画しました。
──企画する上で大切にしてることはありますか。
北條(ジークフリーダ) 「驚かせる」
ってことですね。え、こんな場所でこんなこと出来るのっていう感動を届けたい。そうすることで「森」や「山」での面白さを知って、楽しめる人が増えると嬉しいと思ってます。
自分がドイツにいった時の経験なんですが、友達から山に行こうよってトレッキングに連れていってくれたことがあって。ついたらポツンと山小屋があったんですよ。結構な山道で、こんなところに人来るの?って思ってドアを開けたら、すっごい人がいて、ガチャガチャしてたんです。それにすごく驚いて、感動しちゃって。この経験が今にも繋がってるなって思います。ま、人がたくさんいたのはカラクリがあって、実は車でも行けるから結構気軽にいけるんですけど(笑)。でも友達はあえて山に登ろうって誘ってくれたんだと思います。その方が感動が大きいから。
──「驚かせる」。確かに山の中であんな体験が出来るって驚きでした。
北條(ジークフリーダ) いかに「驚かせる」か、は色々考えてます。「驚き」を作り出す重要な仕掛けが「ミニマム」スタイル。カフェトレッキング はザック1つ背負っていけば出来るスタイルを確立させています。
ザック1つでこんなことできるんだ、色々できるんだって驚いてもらいたい。それから山でスイーツが楽しめるって体験だけでも驚きは作れていると思いますが、きちんと「映える」演出も大切にしてます。その方が感動も大きくなりますし、写真に残して発信してもらえたら、森って楽しそうって思ってもらえる人が増える可能性が大きくなる。説明はしなかったけど、実は、ハンモックの色とかも気にしているんです。森の緑の中に設置して、自然の雰囲気を邪魔しないけど、おしゃれに見えるものを選ぶようにしてます。
──ザック1つというのもポイントなのですね。
北條(ジークフリーダ ) そうなんです。あとザック1つで行けるから気軽に参加できる。間口を広げたいという気持ちも込めて、極力ミニマムで最大限楽しんでもらえるっていうのを目指しています。
それから、ザック1つで出来るスタイルは、カフェトレッキング が「どこでも出来る」という強みも生み出してます。今までは飛騨小坂を中心にやってきましたが、下呂でもやれそうな場所をいくつか見つけられていますし、最近では恵那市にも行ってみて、カフェトレッキングが出来そうな山を見つけました。
カフェトレッキング で使う食材は、地のもの、旬のものを大切にしています。どこでも出来るカフェトレッキングだからこそ、「その時」「その場所」でしか味わえない体験
を作っていきたいですし、作っていけるという自信があります。
──これからの展開や展望はどんな風に考えていますか。
松本(ヒダクマ) 引き続き、森を拓いて、森を楽しめる人たちを増やしていきたいですね。今回は、飛騨の外の方々に来てもらって「森」を楽しんでもらえるプログラムを目指したのですが、今後は地域の人たちにも、もっと拓いていけたらと思っています。地域の人ほど山が近いからこそ、いつでも行けるからとなかなか行く機会を作りづらいので。「身近な森で楽しむ」というコンセプトで、地域の方が体験したことがないような楽しみ方も提案していきたいと思っています。
米野(216works) カフェトレッキング は、いろんな異業種とコラボレーションできるコンテンツ、魅力的なツールだと思っています。ひとつの大事なブランドとして育てていきたいですね。もっとみんなの真似しやすいような形に落とし込んでいきたいなと思っています。そうすることで、もっと山や森を楽しめる人が増えていってほしいです。雑誌でカフェトレッキング特集が組まれるくらいメジャーになってほしいですね。(笑)
3人のお話を聞いて、カフェトレッキングの魅力、これからの可能性をさらに感じました。今後のカフェトレッキングの展開がたのしみです。
そしてあたらしい「森」を拓く企画が6月からはじまっています!その名も「ヒダクマ山観日」。普段なかなか入ることができない森に入って自由に過ごしてもらいながら一緒に森のことを考えたり話したりする取り組みです。7月も開催します。ぜひこちらもご覧ください!
森をもっと身近に!「ヒダクマ山観日」<7/30(火)開催>
普段なかなか入ることができない森に入って自由に過ごしてもらいながら一緒に森のことを考えたり話したりする取り組み。森の中で散策をする、昼寝をする、ハンモックを張って珈琲を入れて読書する、山野草を採取する、ブッシュクラフトをする、虫を追いかける、写真を撮る、絵を描く、ドローンを飛ばす、などなど思い思いの森の時間を過ごしてください。
▼詳細/申込はコチラ
https://hidakuma.com/events/20190730_open_forest_day/
飛騨は森の面積が9割を占める場所。日本においても森の面積は7割を占めます。わたしたちのすぐそばにはたくさんの「森」がある。そんな「森」が自分たちにとって身近で、もっと楽しめる存在になっていくと、日本がもっと面白い場所になっていけるのかも!そんなことも感じる今回の飛騨出張でした。「木」の可能性だけでなく、「森」の可能性も拓く。ヒダクマの活動の情報も、引き続きお届けしていきたいと思います。
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