空間づくりのメソドロジー
──「場」と「しなやかなコンセプト」のつくり方
Finished イベント終了
About
社会変化のスピードがめまぐるしく、選択肢も多様になった今、必要なのは不確実性を許容できる「しなやかなさ」ではないでしょうか?ロフトワークの実践する空間づくりの方法論をご紹介します。
時代の変化をとらえ、少し先の未来を世の中へ提案したいと思う時、私たちには「コンセプト」が必要です。 かつては、有形・無形を問わず「強い」「ぶれない」コンセプトをもったサービスやプロダクトがを次世代を牽引してきました。しかし、変化のスピードがますますめまぐるしく、選択肢も多様になった今、「変化に柔軟“だからこそ強い”コンセプト」が求められています。 それは、想定外の事が起きても挫けない「しなやかなコンセプト」。「しなやか」とは剛性ある強さ(strength)ではなく、柔軟性ある強さ(Resilience)のことです。
今回のトークイベントは、「場づくり」を対象として、この「しなやかなコンセプト」の作り方をテーマに開催します。
パナソニック、富士通との場づくりプロジェクトを紹介
ロフトワークでは過去に、千葉・柏の葉のオープンイノベーション拠点KOIL、Wonder LAB Osaka(パナソニック)、FUJITSU Knowledge Integration Base PLY(富士通)、LODGE(ヤフー)など、コンセプト開発や空間計画業務を中心に、様々な企業の共創空間プロデュースや新しい働き方のリデザイン活動を実施してきました。
いつもプロジェクトの始まりは、与件がはっきり決まっていない、名前のつけがたい場のプロデュース。そもそもどのような場の使い方をしたいのか、企業の目指すべき姿を描き、少し先の未来を世の中へ提案するために、コンセプトや物語を作ることが大切です。
わたしたちは、ここで生まれた「しなやかなコンセプト」を軸に空間やプログラムを設計していくことで、変化の時代に挫けない<<場>>をプロデュースしてきました。そしてそれは、必ずしも新しい空間をゼロからデザインすることに止まりません。既に持っている空間をどう活用するかという課題についても同じことが言えます。
当日は「しなやかなコンセプト」の下に作られた場として、100BANCH(パナソニック)と、PLY OSAKA(富士通)の事例をご紹介。いずれも1年を経過してどんな活動が生まれ育っているのか、どんなコンセプトやコミュニケーションをデザインすることで空間が機能するのか、プロジェクト担当者と共に議論します。
紹介予定のプロジェクト
パナソニック 未来をつくる実験区 渋谷100BANCH
2018年にパナソニックが創業100周年を迎えることを機に構想がスタートした100BANCHプロジェクト。これからの時代を担う若い世代とともに、次の100年につながる新しい価値創造に取り組んでいます。
各分野のトップランナーによるメンタリングと活動拠点を提供する「ガレージプログラム」、カフェ・カンパニーによる未来に向けた「新たな食体験の探求」、そして、次の100年を創り出すためのコラボレーションスペース「LOFT」の3つの柱で構成されています。
若い世代の野心的な挑戦から、次の「あたり前」を生むために。渋谷の街に新たな拠点を創造しました。コンセプトからスペースそして、そこで生まれるコミュニケーションのデザインを目指したプロジェクトです。
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富士通 FUJITSU Knowledge Integration Base PLY OSAKA
2017年に立ち上げられたデジタルビジネスをけん引する新しいインテグレーションのコンセプト「FUJITSU Knowledge Integration」を提唱する富士通が作った共創の場。
異業種企業や地域との連携により、アイデアを生み出すオープンイノベーションの場として、さまざまな共創活動や、国内外のICTや業種・業務のトレンドなどの共有、訪れた人たち同士のマッチング促進などの多様な機会を提供しています。
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Program
- 13:45
- 受付開始
- 14:00
- Opening Talk
ロフトワーク プロデューサー 篠田栞
- 14:05
-
Talk 「場づくりにおける、しなやかなコンセプト開発とは?」
ロフトワーク LAYOUT Unit CLO 松井創・しなやかなコンセプト開発とは?
・ロフトワークにおける空間 / 場づくり手法、プロセス紹介 - 14:20
-
Case Study 「100BANCH」ー100年先の未来をつくる100のプロジェクト
パナソニック コーポレート戦略本部 経営企画部 未来戦略室 則武里恵
ロフトワーク LAYOUT Unit CLO 松井創・イノベイティブな活動が育まれる環境の設計とは
- 14:50
-
Case Study「PLY OSAKA」ー未来を紡ぐ大阪のクリエイティブハブ
富士通 サービステクノロジー本部 フィールド支援統括部 辻祥史
ロフトワーク クリエイティブディレクター 石川由佳子・PLY OSAKAが目指した共創の形と今後のビジョン
- 15:10
- Q&A・休憩
- 15:30
-
Workshop / Discussion
・コンセプト開発、場づくりのプロセスを体験するゲーム形式のワークショップ
- 16:30
- Networking
- 17:30
- 閉会
Speaker
パナソニック株式会社, コーポレート戦略本部 経営企画部
則武 里恵
岐阜県生まれ。神戸大学国際文化学部で途上国におけるコミュニティー開発を学ぶ。パナソニックに入社後、広報として社内広報、マスコミ向け広報、IR、展示会、イベントの企画・運営など、さまざまなブランディング活動を担当。2016年2月より100周年プロジェクトを担当し、2017年7月、渋谷に「未来をつくる実験区100BANCH」を立ち上げる。
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岐阜県生まれ。神戸大学国際文化学部で途上国におけるコミュニティー開発を学ぶ。パナソニックに入社後、広報として社内広報、マスコミ向け広報、IR、展示会、イベントの企画・運営など、さまざまなブランディング活動を担当。2016年2月より100周年プロジェクトを担当し、2017年7月、渋谷に「未来をつくる実験区100BANCH」を立ち上げる。富士通株式会社, FUJITSU Knowledge Integration Base PLY OSAKA 担当
辻 よしふみ
2008年に富士通グループへ入社。
プロダクトの保守から始まり、企画開発、導入サポート、商談サポートを担当。
2018年、会社を取り巻く空気から「今の会社、あと2年持たないな」と感じ、脱出を試みるも、
現在の職場で社内公募があり、面白そうな方を選択(=社内異動)。今に至る。
オープンイノベーションの運営初めて2年目に突入。
19年度はオープンコミュニティをお金にすることを目標に活動中。
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2008年に富士通グループへ入社。プロダクトの保守から始まり、企画開発、導入サポート、商談サポートを担当。
2018年、会社を取り巻く空気から「今の会社、あと2年持たないな」と感じ、脱出を試みるも、
現在の職場で社内公募があり、面白そうな方を選択(=社内異動)。今に至る。
オープンイノベーションの運営初めて2年目に突入。
19年度はオープンコミュニティをお金にすることを目標に活動中。
株式会社ロフトワーク, Layout CLO(Chief Layout Officer)
松井 創
1982年生まれ。専門学校で建築を、大学で都市計画を学ぶ。地元横須賀にて街づくりサークル「ヨコスカン」を設立。新卒で入ったネットベンチャーでは新規事業や国内12都市のマルシェの同時開設、マネジメントを経験。2012年ロフトワークに参画し、100BANCHや SHIBUYA QWS、AkeruEなどのプロデュースを担当。2017年より都市と空間をテーマとするLayout Unitの事業責任者として活動開始。学生時代からネットとリアルな場が交差するコミュニティ醸成に興味関心がある。2021年度より京都芸術大学・空間演出デザイン学科・客員教授に就任。あだ名は、はじめちゃん。
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1982年生まれ。専門学校で建築を、大学で都市計画を学ぶ。地元横須賀にて街づくりサークル「ヨコスカン」を設立。新卒で入ったネットベンチャーでは新規事業や国内12都市のマルシェの同時開設、マネジメントを経験。2012年ロフトワークに参画し、100BANCHや SHIBUYA QWS、AkeruEなどのプロデュースを担当。2017年より都市と空間をテーマとするLayout Unitの事業責任者として活動開始。学生時代からネットとリアルな場が交差するコミュニティ醸成に興味関心がある。2021年度より京都芸術大学・空間演出デザイン学科・客員教授に就任。あだ名は、はじめちゃん。株式会社ロフトワーク / , Layout Unit フェロー
石川 由佳子
上智大学卒。ドイツで暮らしていた経験から、日本の都市のあり方や人の営みについて、その現象が起こっている“源”に関心を持ち、都市社会学を専攻する。ベネッセコーポレーションのマーケティング部門で編集ディレクションやプロモーション企画に携わったのち、ロフトワーク入社。
広義の「場」のデザインを得意とし、渋谷の都市づくりをボトムアップ型で実践していくShibuya Hack Projectや、共創空間のディレクションを中心にプロジェクトを推進する。プロジェクトに応じてまわりを口説き落とし、素敵なチームをつくることが得意。基本的に人間に興味があり、時間があれば人に会いに行く行動派。プライベートではTEDxKids@Chiyoda 2015のコミュニティマネージャーを務める。
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上智大学卒。ドイツで暮らしていた経験から、日本の都市のあり方や人の営みについて、その現象が起こっている“源”に関心を持ち、都市社会学を専攻する。ベネッセコーポレーションのマーケティング部門で編集ディレクションやプロモーション企画に携わったのち、ロフトワーク入社。広義の「場」のデザインを得意とし、渋谷の都市づくりをボトムアップ型で実践していくShibuya Hack Projectや、共創空間のディレクションを中心にプロジェクトを推進する。プロジェクトに応じてまわりを口説き落とし、素敵なチームをつくることが得意。基本的に人間に興味があり、時間があれば人に会いに行く行動派。プライベートではTEDxKids@Chiyoda 2015のコミュニティマネージャーを務める。
株式会社ロフトワーク, プロデューサー
篠田 栞
京都大学美学美術史学卒業後、広告代理店でデジタルマーケティング及び広告施策のプランニングを経験し、ロフトワークに入社。プロデューサーとして、大規模なWebサイト構築プロジェクト、ビジネスアイデア創出アイディエーションのプログラム設計、メーカの新規事業アイデアや商品開発のためのプランニング、伝統文化を絡めたワークショップ、ミュージアムなどの展示体験プロデュース、商業施設のフロアづくりのコンサルティングなど、幅広い領域で提案を手がける。
プライベートでは幼少期から演劇をしており、大学から能楽を学ぶ。現在も仮面劇、舞台のプロデュースなどを行い、うたい手として舞台に立つ。
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京都大学美学美術史学卒業後、広告代理店でデジタルマーケティング及び広告施策のプランニングを経験し、ロフトワークに入社。プロデューサーとして、大規模なWebサイト構築プロジェクト、ビジネスアイデア創出アイディエーションのプログラム設計、メーカの新規事業アイデアや商品開発のためのプランニング、伝統文化を絡めたワークショップ、ミュージアムなどの展示体験プロデュース、商業施設のフロアづくりのコンサルティングなど、幅広い領域で提案を手がける。プライベートでは幼少期から演劇をしており、大学から能楽を学ぶ。現在も仮面劇、舞台のプロデュースなどを行い、うたい手として舞台に立つ。
Outline
- 開催日
- 2019年4月22日 14:00〜16:30(受付開始 13:45)
- 会場
- MTRL KYOTO
京都府京都市下京区本塩竈町554 - 参加費
- 無料
- 対象
- ・新規事業、R&D、マーケティングなどに関わる方
・プロジェクトに外部性が必要だと考えるが具体的な手法に悩んでいる方
・新しい価値を創造する手法に興味をお持ちの方
・地域産業の活性化のために公募型のプロジェクトを検討している方
・学生の成果や能力を発揮させる仕組みづくりを検討している方 - 定員
- 40名
- ご注意
- ※申込者多数の場合は、抽選となりますので予めご容赦ください。
※本イベントは、広告代理店・Web制作会社など競業にあたる方、フリーランスなど個人でのお申し込みはお断りすることがございますので予めご了承ください。
※プログラムは、予告なく変更される場合があります。 - 主催
- 株式会社ロフトワーク
ACCESS
MTRL KYOTO
京都府京都市下京区本塩竈町554 MTRL KYOTO 1F