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YouFab Global Creative Awards 2021
Democratic experiment(s) talk, vol.01

Finished イベント終了

A Democratic Creation, an Experiment of Democracy

Date
2021-08-31 (Tue)
Time
02:30 – 03:30
Place
Online(Youtube Live)
fee
free

Finished

A Democratic Creation, an Experiment of Democracy

About

YouFab2021は今年も絶賛応募受付中!
今年で10周年を迎えるYouFab Awardsのテーマは、「Democratic experiment(s)」です。
今年のアワードのキックオフトークとして、審査委員長である伊藤亜紗氏と、審査員であるCascolandのRoel Schoenmakers, Fiona de Bell氏が、Democratic experiment(s)をテーマにトークショーを開催します。

A Democratic Creation, Experiment of Democracy

Democratic experiment(s)

誠実にものをつくろうとすればするほど、私たちは、複数の、いや無数のステークホルダーとの関係に巻き込まれることになる。たとえば椅子をつくることを考えてみよう。その椅子の使い手が年老いたおじいさんであるなら、まずはその椅子はおじいさんにとって使い勝手がよく、かつおじいさんの人生に見合った誇り高いものでなくてはならないだろう。しかしおじいさんが娘さんの介護を受けているなら、椅子は娘さんにとって介護しやすいものでなければならないだろうし、椅子が置かれる応接間がおじいさんの親父さんが使っていた部屋なら、その家を建てるのに親父さんがどれだけ苦労したのか、死んだ者の思いも汲まなくてはなるまい。素材の側にも事情がある。その木材は誰がどのような思いで植えた木で、その木のまわりにはどのような鳥や虫、あるいは菌やウイルスがいて、伐採によって彼らはどのような影響を被るのか。輸送にはどのような手段が使われたのか。さらには椅子が使われなくなったとき、それはどのように解体され、あるいは作りなおされるのか。

(YouFab 2021 審査員長 伊藤亜紗によるステイトメントより・全文はこちら)
https://www.youfab.info/2021/entryinfo_jp.html?lang=ja

2021年にデジタルファブリケーションのグローバルアワードとしてスタートした、YouFab Global Creative Awards は、今年で10年目となりました。

10年の節目の年に設定されたDemocratic experiment(s)というテーマが私達に問いかけることは、「つくる」とはそもそも何なのか、ということ。

自分のつくりたいものを再現するために、生態的な繋がりから自分の使いたい材料だけを規格化して切り出すことよって支えられてきた大量生産・大量消費的な便利さが引き起こした環境問題や富の不平等に苦しむ現代社会において、私たちは「つくる」ことにどのように向き合えば良いでしょうか?

そして、何かをつくるという行為には、実は無限のステークホルダーが関わっていて、意識しないところで引っ張りあって影響を与え合うという生態学的な事実から目を背けずにものをつくるために、どのようなことが必要なのでしょうか。

トークには、生態学的および社会的に持続可能な社会の発展を目指し、新しいアプローチで公共空間への学際的な関わりを試みるアート・クリエイティブユニットのカスコランド氏を迎え、審査員長・伊藤亜紗氏と共に、それぞの考える「Democratic」、そして「つくる」という行為についても語り合いながら、テーマを紐解いていきます。

イベントは、Youtube Liveでご覧いただけます。

Youtube Live  https://youtu.be/JCUtQKDWBAI
Facebook event page  https://fb.me/e/8bn0s1tdC

Program

17:30 – 17:35
YouFab 2021 イントロダクション
17:35 – 17:45
審査員長 伊藤亜紗 / Democratic experiment(s) について / 今年のYouFabに期待することについて
17:45 – 17:55
Cascoland / 自己紹介/ アムステルダムにおけるプロジェクト活動について
17:55 – 18:25
伊藤亜紗 × Cascoland トークセッション / 民主的なものつくりとは?私たちの実験とは?
18:25 – 18:30
クロージング

Speaker

伊藤 亜紗

東京工業大学, 科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授

伊藤 亜紗

東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授。MIT客員研究員(2019)。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専門分野博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社)。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017、第13回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞(2020)受賞。第42回サントリー学芸賞受賞。

詳細を見る 東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授。MIT客員研究員(2019)。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専門分野博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社)。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017、第13回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞(2020)受賞。第42回サントリー学芸賞受賞。
Cascoland

アーティスト、建築家、デザイナー、パフォーマー ネットワーク

Cascoland

Cascoland(カスコランド)は、アムステルダムを拠点とするアーティスト、建築家、デザイナー、パフォーマーなどの国際的なネットワーク)。生態学的および社会的に持続可能な社会の発展を目指し、新しいアプローチで公共空間への学際的な関わりを試みる。複数あるプロジェクトは共同代表のFiona de Bell(フィオナ・デ・ベル)とRoel Schoenmakers(ロール・ショーンメーカーズ)によって始められ、アーティストとデザイナーの学際的なチームによって実行される。芸術的な交流とコラボレーションを通じて、人々の参加や組織化、コネクション作りを促している。2004年以降、Cascoland(カスコランド)は、オランダ、南アフリカ、ブラジル、ペルー、メキシコ、ロシア、キルギス、パレスチナ、日本、そしてヨーロッパでプロジェクトを実施。

詳細を見る Cascoland(カスコランド)は、アムステルダムを拠点とするアーティスト、建築家、デザイナー、パフォーマーなどの国際的なネットワーク)。生態学的および社会的に持続可能な社会の発展を目指し、新しいアプローチで公共空間への学際的な関わりを試みる。複数あるプロジェクトは共同代表のFiona de Bell(フィオナ・デ・ベル)とRoel Schoenmakers(ロール・ショーンメーカーズ)によって始められ、アーティストとデザイナーの学際的なチームによって実行される。芸術的な交流とコラボレーションを通じて、人々の参加や組織化、コネクション作りを促している。2004年以降、Cascoland(カスコランド)は、オランダ、南アフリカ、ブラジル、ペルー、メキシコ、ロシア、キルギス、パレスチナ、日本、そしてヨーロッパでプロジェクトを実施。
Tim Wong

株式会社ロフトワーク, FabCafe Taipei / Loftwork Taiwan co-founder

Tim Wong

香港で生まれ、アメリカで17年間を過ごした後、2008年に異なるバックグラウンドを持った様々なクリエイターと共に、革新的なアイデアとプロジェクトを生み出すクリエイティブプラットフォームを作るチャンスを信じて台湾に移住。FabCafe Taipei、ロフトワーク台北の設立以前、7年間にわたり都市デザインの専門家としてアメリカ、中東やアジア諸国でプロジェクトに関わる。ハーバード大学デザイン大学院卒。専門は建築と都市デザイン

詳細を見る 香港で生まれ、アメリカで17年間を過ごした後、2008年に異なるバックグラウンドを持った様々なクリエイターと共に、革新的なアイデアとプロジェクトを生み出すクリエイティブプラットフォームを作るチャンスを信じて台湾に移住。FabCafe Taipei、ロフトワーク台北の設立以前、7年間にわたり都市デザインの専門家としてアメリカ、中東やアジア諸国でプロジェクトに関わる。ハーバード大学デザイン大学院卒。専門は建築と都市デザイン
ケルシー・スチュワート

株式会社ロフトワーク, Sustainability Executive/FabCafe チーフコミュニティオフィサー(CCO)

ケルシー・スチュワート

アメリカ合衆国出身。2017年にLoftworkとFabCafeに入社。入社以来、バリスタ、カフェアドバイザー、FabCafeグローバルネットワークのコミュニケーションコーディネーター、FabCafe ウェブサイトライター、デザイン思考ワークショップのファシリテーターと幅広く、業務を務める。また、FabCafe CCOとして、FabCafe Global Networkのまとめ役を務め、世界各地のFabCafeのローカルクリエイティブコミュニティの育成と、それらのコミュニティとグローバルネットワークを繋ぐことを行っている。 加えて、持続可能な開発目標の短期的な解決策を作成することを目的とした2日間のデザインソンであるGlobal Goals Jam(GGJ)の東京開催の主催者でもあり、本イベントを過去に東京、バンコク、香港の複数都市で企画・実施した。また、刺激的でインパクトのある循環型経済に関するプロジェクトを、世界中から集める「crQlr(サーキュラー)Awards」のチェアマンも務めています。

詳細を見る アメリカ合衆国出身。2017年にLoftworkとFabCafeに入社。入社以来、バリスタ、カフェアドバイザー、FabCafeグローバルネットワークのコミュニケーションコーディネーター、FabCafe ウェブサイトライター、デザイン思考ワークショップのファシリテーターと幅広く、業務を務める。また、FabCafe CCOとして、FabCafe Global Networkのまとめ役を務め、世界各地のFabCafeのローカルクリエイティブコミュニティの育成と、それらのコミュニティとグローバルネットワークを繋ぐことを行っている。 加えて、持続可能な開発目標の短期的な解決策を作成することを目的とした2日間のデザインソンであるGlobal Goals Jam(GGJ)の東京開催の主催者でもあり、本イベントを過去に東京、バンコク、香港の複数都市で企画・実施した。また、刺激的でインパクトのある循環型経済に関するプロジェクトを、世界中から集める「crQlr(サーキュラー)Awards」のチェアマンも務めています。

Outline

日時
2021.8.31 (月) 02:30 – 03:30
会場
Online(Youtube Live)
参加費
無料
オーガナイザー
YouFab Global Creative Awards

Organizer

YouFab Global Creative Awards
Finished

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