EVENT トーク

カルチャーとビジネスの間。
国内外・音楽のエコシステムに学ぶ、インディー的ヒットの流儀。

Finished イベント終了

Date
2023-02-17 (Fri)
17:00-20:00
Place
FabCafe Kyoto MAP
Capacity
40名
fee
¥2,000+1ドリンク

Finished

About

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カルチャーだけではお金にならない、ビジネスだけではおもしろくない。マスを狙わないローカルビジネスの適正な規模感って?

京都は小さな街ですが、実に多様なカルチャーが詰まっています。伝統に基づく観光や食のカルチャーはもちろんのこと、国内外の多くの人の心を掴んで離さないのは、ユニークなカフェや独立系書店など、「この場所でしか味わえない」ものが次々と生まれてくるから。そうした、「○○カルチャー」の草分け的存在が、京都で地元民に愛され息の長いローカルビジネスを育んでいるからに他なりません。

最近でいえば、京都・五条にある〈梅湯〉は銭湯カルチャーに火を点けた存在です。梅湯は「銭湯が大好き」な学生だった湊三次郎さんが、廃業となる銭湯を引き継いで始めたもの。当初より、地元のミュージシャンや、アーティストと一緒になってムーブメントを起こしたことで、今では遠方からわざわざ梅湯に浸かるためだけに足を運ぶ人も少なくありません。結果として、銭湯の継承問題に光があてられただけでなく、今一つのカルチャーとして息を吹き返しつつあります。こうした大小様々なカルチャーの火種が温められているのが京都という街なのです。

京都ではなぜ、そのように新しいカルチャーが次々と生まれてくるのでしょうか?その要因は数あれど、ヒントになってきそうなのは「規模感」というキーワード。マスに向けたマーケットの成長を狙いコンテンツを「大量に消費させる」のではなく、お客さんや同業者と一緒になって長い目でみてカルチャーを醸成させるその姿勢にありそうです。

こうした姿勢は、趣味や趣向が細分化されていく現代のマーケットにおいて、新しい事業を考える上での一つの手がかりになるかもしれません。そこで今回のイベントでは、「マーケットの拡大を至上命題」としたPRや広告を積極的に打つこれまでのスタイルとは違う、「適切な規模でのファンコミュニティ」や、「インディー的なヒット」について、「音楽」というテーマにグッとフォーカスを絞り、京都・海外という2つのシーンから探求します。

こんな方におすすめ

  • U/Iターンなどで、ローカルシーンに新しいカルチャー・ビジネスを持ち込む人(クラフトビールの醸造、アウトドアブランド、etc)
  • 編集者やライターなど、ローカルに根ざしたカルチャー・ビジネスを育む人
  • 行政や自治体など、ローカルカルチャー・ビジネスの支援を行う人
  • 企業の新規事業担当者など、新しくマーケットを発見、開拓する必要がある人

トークトピック

京都の音楽シーンにみる、ローカルビジネスの事例紹介

京都を拠点に活動する、インディペンデントカルチャーマガジン「ANTENNA編集部」の代表・堤大樹と、京都で音楽活動を行ってきたロフトワークのHRディレクター・基真理子の2人で、2021年に発行された雑誌「OUT OF SIGHT!!! Vol.1 京都と音楽と、この10年」をベースに、「ローカルな音楽シーンをビジネス的に紐解くってどういうこと?」という事例をご紹介。

▼「京都と音楽と、この10年」詳細

https://antenna-mag.com/post-55524/

海外の音楽シーンにみる、インディペンデントカルチャーと産業のバランス

黒鳥社が贈るマイクロ音楽紹介コンテンツ『blkswn jukebox』。編集委員を務める若林恵さんと、小熊俊哉さんのお二人をお招きして、音楽の世界で起きているあれこれをベースに「インディペンデントなカルチャーと産業のバランス」について思考を巡らせます。

▼2022年年末に配信された『blkswn jukebox』

Program

17:00-17:15

イントロダクション | 京都の音楽シーンにみる、ローカルビジネスの事例紹介
堤大樹(ANTENNA,PORTLA編集部・代表/ロフトワーク台湾・シニアディレクター)
基真理子(ロフトワーク京都・HRディレクター)

17:15-19:30

フリートーク | 海外の音楽シーンにみる、インディペンデントカルチャーと産業のバランス
若林恵(黒鳥社)
小熊俊哉(ライター/Rolling Stone Japan・編集)
堤大樹(ANTENNA,PORTLA編集部・代表/ロフトワーク台湾・シニアディレクター)
基真理子(ロフトワーク京都・HRディレクター)

19:30-20:00

質疑応答

Outline

開催日
2022年2月17日(金)17:00-20:00
会 場
FabCafe Kyoto (16:45開場)
定 員
40名(先着順)
参加費
会場参加 ¥2,000+1ドリンク(当日会場で現金支払)
配信
YouTube配信あり(無料/申し込み不要)
主催・企画・運営
株式会社ロフトワーク、FabCafe Kyoto
ご注意
  • 京都会場でご参加の方のみ、お申し込みください。オンライン視聴は申し込み不要です。
  • オンライン視聴URLはこちら。
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。

Speaker

右:若林恵(編集者/黒鳥社)

平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000 年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRD』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書・編集担当に『ファンダムエコノミー入門 BTSから、クリエイターエコノミー、メタバースまで』(プレジデント社・2022年6月)、『働くことの人類学【活字版】仕事と自由をめぐる8つの対話』(黒鳥社・2021年6月)、『次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方〈特装版〉』(黒鳥社・2021年5月)、『週刊だえん問答 コロナの迷宮』(黒鳥社・2020年12月)、『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行) など。「こんにちは未来」「〈働くこと〉の人類学」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。 https://blkswn.tokyo

左:小熊俊哉(ライター/Rolling Stone Japan 編集)

ライター/編集者。洋楽誌CROSSBEAT、タワーレコードの音楽サイトMikikiを経て、現在はフリーランスとしてRolling Stone Japanを中心に活動中。編書に『Jazz The New Chapter』『クワイエット・コーナー 心を静める音楽集』『ポストロック・ディスク・ガイド』など。

堤大樹
(ANTENNA,PORTLA編集部・代表/ロフトワーク台湾・シニアディレクター)

「関西にこんなメディアがあればいいのに」という想いで2013年にインディペンデント・カルチャー・マガジンANTENNAをスタート。4年半勤めた呉服問屋の営業を退職し、2016年にロフトワークに入社。徐々に個人への仕事の相談が増えたことを受け、2020年に企画・制作・編集プロダクションEat, Play, Sleep inc.を設立。2021年にはANTENNAの編集長を後進に託し、「旅と文化」をテーマとしたメディアPORTLAを立ち上げ編集長に就任した。同2021年に『OUT OF SIGHT!!!』創刊。持ち味はエゴの強さで、好きなことは企画・編集業務。関係者各位に助けられ、発見と失敗の多い毎日を謳歌中。
https://loftwork.com/jp/people/daiki_tsutsumi

 

基真理子
(ロフトワーク京都・HRディレクター)

大学中退後、フリーター生活をしながら、ハードコアバンドでボーカルやノイズを担当。そのバンドのサイト制作をきっかけにWebに興味を持ち、独学を始める。制作会社での勤務を経て、2018年にロフトワークに入社。ディレクターとして、教育機関、企業などの中〜大規模Webサイトリニューアルやイベント運営、芸大でプロジェクトマネジメントの特別授業などを行う。現在はHRディレクターとして採用人事を担当。好きな言葉はENJOY NOISE。
https://loftwork.com/jp/people/mariko_motoi

物販ブース出店

HOLIDAY! RECORDS DISTRO

大阪で2014年にスタートしたオンラインCDショップ/ディストロ。約8年間のバンド活動を経験した元バンドマンが店長で、厳選した国内インディーズバンドの音源をメインに販売。Twitterやnote、podcastで精力的におすすめのアーティストを紹介しているほか、CROSS FMでも隔週でおすすめ音楽紹介のコーナーを担当。全国のライブハウスと協力してライブイベントの制作もしています。
https://holiday2014.thebase.in/

ACCESS

FabCafe Kyoto

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