持続する地域経営ー先進事例・神山のケースをビジネスモデル図解で読み解く
【自然資本と一次産業を核とした地域社会の活性化
シリーズvol.3】
Finished イベント終了
About
創造的過疎という発想から、自分たちで地域を動かす神山町
日本社会の持続可能性という観点で、地域の課題解決は、各地域ではもちろんのこと、多くの企業にとっても関心の高いテーマとなっています。この課題解決のためのひとつの方向性として打ち出されている自律分散型の地域社会の確立を目指すためには、その土地固有の自然や文化、歴史、そして社会関係資本などを活かした地域経営を、自治体だけに任せるのではなく、地域に関わる人たちがみんなが協力して考え実践することが必要です。その観点からも地域課題の解決に興味をもつ企業が増えてきているのは良い流れです。
「創造的過疎」という発想で関係人口の創出や地域における起業支援に取り組んできたNPO法人グリーンバレーを中心とした徳島県神山町の取り組みはあらためて注目すべき事例でしょう。その方法はユニーク。「アーティスト・イン・レジデンス」から始め、その仕組みをさらに企業誘致に応用したことで、外部から数多くのベンチャー企業やクリエイティブ人材を誘致してきました。地域の人口構造・構成を変化させることで多様な働き方や職種の展開を図ることができ、その結果、地域の価値を高めた先進事例が近年の神山町の取り組みです。
※注
「アーティスト・イン・レジデンス」とは、アーティストが一定期間ある土地に滞在し、常時とは異なる文化環境で作品制作やリサーチ活動を行うこと。またはアーティストの滞在制作を支援する事業のこと。
地域内外を巻き込んだ共創型地域経営の秘密を紐解く
なぜ神山町には人々が集まるようになったのでしょう? 神山町の自然資源を活かし食を軸にした「フードハブ・プロジェクト」などのプロジェクトが生まれた背景にはどんな仕組みや工夫があったのか?
今回、その謎の答えを明らかにするため、神山アーティスト・イン・レジデンスや移住・起業支援などのユニークな事業で神山町の革新を牽引するNPO法人グリーンバレー大南信也さん、次世代の農業従事者づくりや産品の域内循環を目指した活動を行うフードハブ・プロジェクト代表の真鍋太一さんをゲストとしてお呼びします。お2人とのディスカッションから、組織で閉じたかたちで企業を経営するのとはまた異なる、域外も含めた企業やクリエイティブクラスの人々、そしてもちろん地域の人々を巻き込んでの共創を軸とした地域経営の秘密を紐解いていきます。
また、ビジネスモデルの図解化で知られる株式会社図解総研の近藤哲朗さんをゲストモデレーターとしてお招きして、ビジネスモデルという視点から、ワークインレジデンスや「神山まるごと高専」の奨学金制度など、神山町の特徴的な取り組みについて考察しながら、これからの地域経営のヒントを探っていきます。
ゲストとのネットワーキングの場から「次の神山町」を
また、トークセッション後には、軽食を囲みながら、登壇者と参加者の方々とのネットワーキングの場も設けます。この場から、「次の神山町」といえるような新たな地域経済の活性の取り組みにつながる、きっかけしての出会いやアイデアが生まれればと期待しています。
ネットワーキング付きのリアル会場での参加、オンライン配信でのトークセッションのみの参加、いずれも受け付けております。ぜひご参加ください。
こんな人におすすめです
- 地域課題解決に事業として取り組みたい、そうした課題解決ができる人材の育成をしたい企業
- 地域経済の再生に取り組んでいる/取り組もうとしている自治体、地域の企業、一般社団法人、NPOなど
GREEN×GLOBE Partnersとは
GREEN×GLOBE Partnersは、環境・社会課題解決のためにSMBCグループが2020年7月に設立した事業者コミュニティです。
『環境・社会課題解決の「意識」と「機会」を流通させる』ことを目的に、事業者に向けた情報発信や、仲間を見つけるための機会の創出など、事業者に向けた支援を行っています。
コミュニティ内外の志をともにするパートナーをつなぎ、プロジェクトの組成と推進を支援することを通して、環境・社会課題解決に必要な活動や関係者が増えていくことを目指しています。
GREEN×GLOBE Partners:https://ggpartners.jp
Program
- 14:00-14:15
- イントロダクション
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 山北 絵美
株式会社ロフトワーク 小城 真奈
- 14:15-14:40
- 活動紹介1
「NPO法人グリーンバレーと神山まるごと高専の活動について」
神山まるごと高専設立準備財団/認定NPO法人グリーンバレー 大南 信也 - 14:40-15:00
- 活動紹介2
「フードハブプロジェクトの活動について」
フードハブプロジェクト 真鍋 太一 - 15:00-15:25
- クロストーク1
「神山町の魅力、プロジェクト創出の土壌、自然資源と教育」
NPO法人グリーンバレー 大南 信也
フードハブプロジェクト 真鍋 太一
株式会社ロフトワーク 棚橋 弘季 - 15:25-15:30
- 活動紹介3
「ビジネスモデル図解について」
株式会社図解総研 近藤 哲朗 - 15:30-16:05
- クロストーク2
「神山町のプロジェクト化のしくみとビジネスモデル」
神山まるごと高専設立準備財団/認定NPO法人グリーンバレー 大南 信也
フードハブプロジェクト 真鍋 太一
株式会社図解総研 近藤 哲朗
株式会社ロフトワーク 棚橋 弘季 - 16:05-16:15
- トークセッション・クロージング
※オンライン配信はここまで - 16:25-17:25
- 登壇者と参加者のネットワーキング
神山町の食材を使った軽食を囲んで、ゲスト登壇者と一般参加者の交流
Outline
- 開催日
- 2023年8月25日(金) 14:00-17:25
トークセッション:14:00-16:15、ネットワーキング:16:25-17:25 - 開催形態
- リアル会場(トーク+ネットワーキング)+オンライン配信(トークのみ)
- 場所
- リアル会場:ロフトワーク渋谷 2階
住所:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア 2F
オンライン配信:Zoomウェビナー / YouTube - 定員
- リアル会場:20名、オンライン会場:100名
- 参加費
- 無料
- 共催
- 株式会社三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、株式会社ロフトワーク
ご注意
- 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
- 当選者の方には、開催前日までに参加URLをご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
- 参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comおよびGREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに掲載する場合があります。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- 本イベントの取材をご希望の方は、GGP事務局までお問い合わせください。
ACCESS
株式会社ロフトワーク 渋谷オフィス 2階
Speaker
神山まるごと高専設立準備財団代表理事 認定NPO法人グリーンバレー理事
大南信也
1953年徳島県神山町生まれ。米国スタンフォード大学院修了。1990年代初頭神山町国際交流協会を設立。過疎化した地域が生き残るための解決策を見出そうとアートと環境を柱に地域と世界を繋ぎ、グローバルで創造的な地域活性化を展開。1997年に着手した「国際芸術家村づくり」の一環で全国初となる住民主導による道路清掃活動「アドプト・プログラム」の実施(1998年)や、「神山アーティスト・イン・レジデンス」(1999年)に代表さ
れるアートプロジェクトを相次いで始動。2004年「日本の田舎をステキに変える!」をミッションにグリーンバレーを創設。町営施設の指定管理や神山町移住交流支援センターの受託運営を開始し、ワーク・イン・レジデンスを活用した若者や起業家の移住を推進。2010年以降ITベンチャー企業10数社のサテライトオフィス誘致によって多数の雇用を創出。神山まるごと高専設立発起人。
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1953年徳島県神山町生まれ。米国スタンフォード大学院修了。1990年代初頭神山町国際交流協会を設立。過疎化した地域が生き残るための解決策を見出そうとアートと環境を柱に地域と世界を繋ぎ、グローバルで創造的な地域活性化を展開。1997年に着手した「国際芸術家村づくり」の一環で全国初となる住民主導による道路清掃活動「アドプト・プログラム」の実施(1998年)や、「神山アーティスト・イン・レジデンス」(1999年)に代表されるアートプロジェクトを相次いで始動。2004年「日本の田舎をステキに変える!」をミッションにグリーンバレーを創設。町営施設の指定管理や神山町移住交流支援センターの受託運営を開始し、ワーク・イン・レジデンスを活用した若者や起業家の移住を推進。2010年以降ITベンチャー企業10数社のサテライトオフィス誘致によって多数の雇用を創出。神山まるごと高専設立発起人。
㈱モノサス デザイン係 農業法人 フードハブ・プロジェクト 共同代表取締役 支配人
真鍋太一
1977年生まれ。愛媛県出身。アメリカの大学でデザインを学び、東京で広告業界に10年ほど従事。WEB制作会社㈱モノサスに勤めながら、2014年3月妻子と神山町に移住。2016年4月に地域の農業を次世代につなぐFood Hub Projectを、神山町役場・神山つなぐ公社・モノサスと共同で立ち上げ、2021年4月より共同代表取締役 支配人を務める。2020年に社食事業を担うmonosus社食研をモノサス社内に設立。2022年より神山町の小・中学校の給食、2023年より「神山まるごと高専」の食堂の運営をFood Hub Projectと協働で行う。同プロジェクトで2018年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)受賞。2019年11月から東京・神田で始動した”100% Organic Japan”を目指すレストラン “the Blind Donkey”の支配人も務め、2023年7月清澄白河に移転。
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1977年生まれ。愛媛県出身。アメリカの大学でデザインを学び、東京で広告業界に10年ほど従事。WEB制作会社㈱モノサスに勤めながら、2014年3月妻子と神山町に移住。2016年4月に地域の農業を次世代につなぐFood Hub Projectを、神山町役場・神山つなぐ公社・モノサスと共同で立ち上げ、2021年4月より共同代表取締役 支配人を務める。2020年に社食事業を担うmonosus社食研をモノサス社内に設立。2022年より神山町の小・中学校の給食、2023年より「神山まるごと高専」の食堂の運営をFood Hub Projectと協働で行う。同プロジェクトで2018年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)受賞。2019年11月から東京・神田で始動した”100% Organic Japan”を目指すレストラン “the Blind Donkey”の支配人も務め、2023年7月清澄白河に移転。株式会社図解総研 , 代表取締役
近藤 哲朗
東京理科大学工学部建築学科卒。千葉大学大学院工学研究科建築・都市科学専攻修士課程修了。面白法人カヤックでディレクターを務め、Webサービスやアプリ開発の設計・構築に携わる。2018年『ビジネスモデル2.0図鑑』が10万部のベストセラーとなり、「ビジネスモデル図解」で2019年度GOOD DESIGN AWARD受賞。2020年ビジュアルシンクタンク「図解総研」を設立。大手企業・研究機関・行政とともに環境問題や政策、共創など社会のふくざつな情報を可視化する図解に取り組む。共著に『会計の地図』『パーパスモデル』がある。
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東京理科大学工学部建築学科卒。千葉大学大学院工学研究科建築・都市科学専攻修士課程修了。面白法人カヤックでディレクターを務め、Webサービスやアプリ開発の設計・構築に携わる。2018年『ビジネスモデル2.0図鑑』が10万部のベストセラーとなり、「ビジネスモデル図解」で2019年度GOOD DESIGN AWARD受賞。2020年ビジュアルシンクタンク「図解総研」を設立。大手企業・研究機関・行政とともに環境問題や政策、共創など社会のふくざつな情報を可視化する図解に取り組む。共著に『会計の地図』『パーパスモデル』がある。三井住友フィナンシャルグループ サステナビリティ企画部 部長代理(三井住友銀行兼職)
山北 絵美
農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。
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農学部卒。2013年、三井住友銀行に入行。経済産業省への出向を経て、三井住友銀行にてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を担当し、2019年には世界初の禁煙事業でのSIB組成。2019年より、フード&アグリを担当。2022年4月より現職にてGREEN×GLOBE Partners(GGP)を担当。Circular Economy and Sustainability Strategies(Cambridge Judge Business School)修了。株式会社ロフトワーク, 執行役員 兼 イノベーションメーカー
棚橋 弘季
芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。
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芝浦工業大学卒業後、マーケティングリサーチの仕事を経て、1999年頃よりWeb制作の仕事に携わるように。2004年からは株式会社ミツエーリンクスにてWeb戦略立案や人間中心設計によるコンサルティング業務に従事。2008年からは仕事の対象をWebからプロダクト/サービスへとシフトし、株式会社イードにてユーザーリサーチやインタラクションデザインに関するコンサルティングを経て、2009年株式会社コプロシステムにてクライアント企業のための新規商品/サービス開発支援業務や社内イノベーター育成のための教育プログラムの提供などを行う。2013年にロフトワーク入社。サービスデザインの領域を中心に、クライアントのビジネス活動にイノベーションを実現するための支援業務を担当する。 著書に『デザイン思考の仕事術』、『ペルソナ作って、それからどうするの?』、共著に『マーケティング2.0』。個人ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」は2005年から継続中。株式会社ロフトワーク, クリエイティブディレクター
小城 真奈
鍼灸師・ピラティスインストラクター。ダンス医療の環境作りやダンス医療健康科学発展を模索する中で、TedxKidsの運営に関わり、マイノリティ領域の個人や組織の思いから生まれた多様なアイデアや体験デザインに感銘を受ける。以来、フリーランスでヘルスケア事業と並走し、01支援やプロジェクトに関わる。多種多様な事業領域でのエコシステムの構築や、体験設計にプロジェクトマネージャーとして携わりたいと考え、2023年ロフトワークに入社。“エネルギーと伴走”することが好き。東洋学的には環境の変化に順応できる一白水星タイプらしいが、胃腸が弱い。