つづくデザインの秘密1:
株式会社良品計画「いつものもしも」から考える、つづく事業のつくり方
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いまあるビジネスを、未来も求められる価値へと編み直すには
誰もが持続可能性を模索している時代、私たちは「つづく事業・つづく組織」をつくるためのデザインをどのように実践できるでしょうか?
人口減少がすすみ、さらに社会や生活者の価値観が目まぐるしく変わっていく中、企業が従来の事業領域や市場だけで成長を続けていくことは、容易ではありません。
また、日本の大企業の約7割がESG経営に取り組んでいると言われる中、企業が社会的価値のある事業活動をする上で地域や生活者の中から時代の変化や生きたニーズをつぶさに拾い上げることは、欠かせない所作となっています。
社会の困りごとをきっかけに、既存の価値から長く続く事業を編み出す方法とは
企業がいま持っている資源や価値を、社会や地域と交わりながら捉えなおす。さらに、それらを「社会に求められつづける価値」へと編み直す。そんなデザインのアプローチを、先行事例の紐解きと手法解説を通して理解するイベントシリーズ「つづくデザインの秘密」を開催します。
第一回は、社会の「困りごと」を起点に価値創出につなげた事例として、株式会社良品計画による防災プロジェクト「いつものもしも」にフォーカス。シリーズが生まれた経緯やその事業性を紐解きながら、取り組みが長く続いている秘密を探ります。
また、「長くつづく価値創出」のヒントとして、地域や社会と交わりながら事業やサービスをつくるためのリサーチやプロトタイピングといった具体的なデザイン手法を解説します。
ケーススタディ:株式会社良品計画「いつものもしも」シリーズ
台風や地震など、災害が多い日本。日頃から個人レベルでも備蓄など震災への備えをしておく必要があるものの、なかなか習慣として浸透しないという課題があります。
株式会社良品計画は、日常的に防災に備えることの習慣化をいかに促進できるかという視点から、2008年1月に「地震ITSUMO+無印良品」展を開催しました。2011年3月から、「いつものもしも」プロジェクトとして、複数の部署が連携しながら商品やサービスの展開を始動。既存のプロダクトに新しい価値を付与することや、新たなプロダクト開発にも繋がりました。
13年間前から始まった「いつものもしも」プロジェクトは、今でもプロダクト開発をはじめ、さまざまな活動が行われています。近年では、その取り組みがオフィス・店舗を飛び出して「いつものもしもCARAVAN」という地域と連携したイベントも展開しています。
今回、本取り組みの舞台裏について、プロジェクトを担当している株式会社良品計画の石川和子さん、本田晃さんにお話を伺うほか、「いつものもしも」の今後の展開や、地域・社会との共創の可能性について伺います。
関連情報
Speaker
株式会社良品計画, ソーシャルグッド事業部 いつものもしも担当
石川 和子
防災士、靴下ソムリエ。1997年入社。関東近郊の店舗配属後、店長、ブロックマネージャーを歴任。2012年から10年間、無印良品の直角靴下や雑貨の開発を担当。 定番靴下やレギンスパンツなど手掛けた商品は多数にのぼる。2023年8月より現職。
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防災士、靴下ソムリエ。1997年入社。関東近郊の店舗配属後、店長、ブロックマネージャーを歴任。2012年から10年間、無印良品の直角靴下や雑貨の開発を担当。 定番靴下やレギンスパンツなど手掛けた商品は多数にのぼる。2023年8月より現職。株式会社良品計画, ソーシャルグッド事業部 いつものもしも担当
本田 晃
2018年に電機メーカーより入社。エレクトロニクス・アウトドア分野の商品開発を担当し、店舗勤務を経て現職に至る。防災士・防災危機管理者資格を保有。防災セットの開発に携わり、「グッドデザインベスト100」「グッドフォーカス賞」を受賞。その後も被災者の実体験を製品に反映し、ダンボールベッドや防災スリッパの開発でもグッドデザイン賞を獲得。日常生活に防災意識を組み込む「いつものもしも」活動を推進している。
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2018年に電機メーカーより入社。エレクトロニクス・アウトドア分野の商品開発を担当し、店舗勤務を経て現職に至る。防災士・防災危機管理者資格を保有。防災セットの開発に携わり、「グッドデザインベスト100」「グッドフォーカス賞」を受賞。その後も被災者の実体験を製品に反映し、ダンボールベッドや防災スリッパの開発でもグッドデザイン賞を獲得。日常生活に防災意識を組み込む「いつものもしも」活動を推進している。株式会社ロフトワーク, VU unit リーダー
伊藤 望
デザインリサーチを通じた深い生活者理解と、未来洞察による社会変化への見立てをもとに、様々なイノベーション創出や、課題解決のプロジェクトに携わる。2023年より新たなチームを立ち上げ、新規事業開発、サービスデザイン、顧客のコミュニケーションデザイン、行政のデザイン思考導入実践、企業のパーパス策定などのプロジェクトを行う。生活者へのリサーチ / インサイト把握をもとにした、サービス / 事業のデザインを得意とする。
プライベートでは人がアイデアを思いつくに至るまでのプロセスを研究をしており、それらを活かして、様々なアイデアソン、ワークショップの設計、審査員も務める。
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デザインリサーチを通じた深い生活者理解と、未来洞察による社会変化への見立てをもとに、様々なイノベーション創出や、課題解決のプロジェクトに携わる。2023年より新たなチームを立ち上げ、新規事業開発、サービスデザイン、顧客のコミュニケーションデザイン、行政のデザイン思考導入実践、企業のパーパス策定などのプロジェクトを行う。生活者へのリサーチ / インサイト把握をもとにした、サービス / 事業のデザインを得意とする。プライベートでは人がアイデアを思いつくに至るまでのプロセスを研究をしており、それらを活かして、様々なアイデアソン、ワークショップの設計、審査員も務める。
株式会社ロフトワーク, ゆえんユニットリーダー
二本栁 友彦
1977年大阪府岸和田生まれ。千葉大学工学部デザイン工学科卒。大学在学中から様々なアートイベントの運営に携わり、建築設計事務所勤務を経てIID世田谷ものづくり学校を運営する株式会社ものづくり学校に入社。企画ディレクション、企画室長・広報を担当。姉妹校「隠岐の島ものづくり学校」「三条ものづくり学校」の立ち上げにも関わる。2014年にロフトワークに入社。「経済産業省 JAPANブランドプロデュース支援事業 MORE THAN プロジェクト(2014-2016)」のプロデュース・ディレクションをはじめ、「SUWAデザインプロジェクト」「Hokkaido to Go」「ふるさとデザインアカデミー ichi」「Dcraft デザイン経営リーダーズゼミ」などを手がけている。官公庁や自治体のプロジェクトを中心に、場所を問わず、クリエイティブコラボレーションを軸に展開している。
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1977年大阪府岸和田生まれ。千葉大学工学部デザイン工学科卒。大学在学中から様々なアートイベントの運営に携わり、建築設計事務所勤務を経てIID世田谷ものづくり学校を運営する株式会社ものづくり学校に入社。企画ディレクション、企画室長・広報を担当。姉妹校「隠岐の島ものづくり学校」「三条ものづくり学校」の立ち上げにも関わる。2014年にロフトワークに入社。「経済産業省 JAPANブランドプロデュース支援事業 MORE THAN プロジェクト(2014-2016)」のプロデュース・ディレクションをはじめ、「SUWAデザインプロジェクト」「Hokkaido to Go」「ふるさとデザインアカデミー ichi」「Dcraft デザイン経営リーダーズゼミ」などを手がけている。官公庁や自治体のプロジェクトを中心に、場所を問わず、クリエイティブコラボレーションを軸に展開している。株式会社ロフトワーク, ゆえんユニット/プロデューサー
日髙 拓海
法政大学社会学部でコミュニティデザインを学び、品川区役所へ入庁。教育部門と防災部門にて、コミュニケーション活性化プロジェクトや防災計画策定、システムリニューアル、服のデザイン、デザインワークショップ、写真展の企画などを手がける。在職中にデザイン学校へ通い、商業空間設計を学ぶ。「地域の人や文化、コンテンツを掛け合わせて新しい価値を生み、唯一無二の地域を共につくる。」を信念にロフトワークへ入社し、地域プロジェクトを専門とする「ゆえんユニット」に参画。プライベートではスポーツ「パデル」によるコミュニティ醸成や、海外観光客向けのイベントを開催している。米国PMI®︎認定PMP®︎保有。
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法政大学社会学部でコミュニティデザインを学び、品川区役所へ入庁。教育部門と防災部門にて、コミュニケーション活性化プロジェクトや防災計画策定、システムリニューアル、服のデザイン、デザインワークショップ、写真展の企画などを手がける。在職中にデザイン学校へ通い、商業空間設計を学ぶ。「地域の人や文化、コンテンツを掛け合わせて新しい価値を生み、唯一無二の地域を共につくる。」を信念にロフトワークへ入社し、地域プロジェクトを専門とする「ゆえんユニット」に参画。プライベートではスポーツ「パデル」によるコミュニティ醸成や、海外観光客向けのイベントを開催している。米国PMI®︎認定PMP®︎保有。Program
- 10:00-10:05
- オープニングトーク
登壇者:ロフトワーク ゆえん ユニットリーダー 二本栁 友彦 - 10:05-10:35
- つづくデザインのケーススタディ:株式会社良品計画「いつものもしも」シリーズ
登壇者:株式会社良品計画, ソーシャルグッド事業部 いつものもしも担当 石川 和子さん、本田 晃さん - 10:35-10:55
- つづくデザインの手立て 1:「オフィスからまちに出る」価値探索〜検証のアプローチ
登壇者:ロフトワーク VU ユニットリーダー 伊藤 望 - 10:55-11:05
- つづくデザインの手立て 2:官民民でつくる地域産業としてのサステナブルビジネス
登壇者:ロフトワーク ゆえん プロデューサー 日髙 拓海 - 11:05-11:35
- パネルトーク:社会の困りごとから価値を生み出すには?
スピーカー:石川 和子さん × 本田 晃さん × 伊藤 望
モデレーター:日髙 拓海 - 11:35~12:00
- クロージング・交流会
Outline
- 開催日
- 2024年11月28日(金)10:00-12:00 (参加受付は、11月27日(水)15時まで)
- 参加方法
- 会場参加のみ
- 会場
- ロフトワーク渋谷オフィス10階(COOOP10)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア10F - 定 員
- 40名
- 参加費
- 無料
- 主 催
- 株式会社ロフトワーク
ACCESS
ロフトワーク渋谷オフィス10階(COOOP10)
参加受付は、11月27日(水)15時まで。