
菌の声を聞く建築、分解する都市
― 『菌の器』出版記念|分解可能性都市オープンセッション vol.1
Finished イベント終了
About
自然と共生する都市を実現する、 デザインアプローチを探る公開リサーチシリーズ、はじめます。
「自然と共生する都市生活」を目指し、「分解」を手がかりに都市や暮らしの新たな選択肢を探るプロジェクト「分解可能性都市」。その一環として、オープンリサーチシリーズ「分解可能性都市オープンセッション」を始動します。
毎回ゲストを迎え、都市や建築、まちづくりの「分解力」を高める視点や手法、共生に向けた行動やルールづくりを探り、ビジョン実現に向けた知見を共有していきます。
都市は、人間だけのもの?人間も微生物も気持ちいい 新たな「健康価値」をもつ建築・空間・都市の可能性を考える。
今回のテーマは、「人間も菌も気持ちいい、建築・空間・都市」。
ゲストには、今年4月に出版された新著『菌の器 THE BACTERIA VESSEL』の著者であり、建築家の板坂諭(いたさか さとし)さんをお招きします。
板坂さんは、大阪・関西万博のパソナグループの民間パビリオン「PASONA NATUREVERSE(ネイチャーバース)」の設計や、エルメスとの国際的なデザインプロジェクトを実践する建築家です。著書タイトルでもある「建築=菌の器」という独自の視点を提案し、菌の生成や移動と建築・都市のあり方を重ねあわせ、空間に“健康価値”を重層的にインストールできないかという、新たなアプローチを投げかけています。

著者:板坂 諭(株式会社 the design labo 代表取締役・建築家)
出版社:株式会社スピーディ
発売日 : 2025/4/13
この本は、近代建築の現場で己の思想と対話し続けてきた、ひとりの建築家が、「菌の器」である建築を、菌の生成流転と移動に重ねてイメージした結果、環境の中にも重層的に健康価値をインストールしてみたらどうだろう、という疑問からはじまった旅であり、私達の住環境の基本になるであろう価値観の変化を専門家と共に探り合い、うつしあう旅の過程の記録と記憶である。
当日は、公開インタビュー、その後参加者全員参加のオープンセッションで共にテーマを深めていく。
トーク序盤は、板坂さんに「菌の器」としての、建築、空間、都市。そこから見える健康価値という考え方。大阪万博で実践した設計アプローチなどを公開インタビュー形式で伺います。その後、FabCafe Osaka 事業責任者の小島和人も交え、FabCafe Osaka・そして大阪のまちに視点を移し、「人間も菌も気持ちいい、建築・空間・都市」を実フィールドに重ねながら深めていきます。
イベント後半には、参加者のみなさんとともに、テーマを深めていく対話形式のオープンセッションへと移っていきます。
建築やデザイン、都市計画の専門家だけでなく、暮らしや環境、食、身体に興味のある方まで、分野を問わず歓迎です。今回取り上げる書籍を読んだことない人も大歓迎です。当日書籍展示スペースも設けますので、ぜひお手にとってみてください。
ゲスト:板坂諭さんの活動がわかる参考リンクこちら
パソナの万博「アンモナイト館」、巻き貝や化石をスキャンしたらせん施設は移築前提 築約100年の"看板建築"古民家をギャラリーに再生 DESIGNART TOKYO / Fermenting Forms展
こんな方におすすめ
- 都市開発、都市デザイン、まちづくりに関わる方
- 生物多様性、自然と都市の共生などのテーマに関心ある方
- 建築や、内装設計に関わる方
Program
- 18:45-19:00
- 開場/受付
- 19:00-20:30
- 菌の声を聞く建築、分解する都市
― 『菌の器』出版記念、分解可能性都市オープンセッション- 登壇者自己紹介
- 書籍内容のご紹介
- クロストーク「わたしも、菌も、気持ちいい都市」って?
- オープンセッション(当日の参加者の皆さんも交え、テーマを深掘りしていきます)
株式会社 the design labo 代表取締役・建築家 板坂 諭
株式会社ロフトワーク Culture Executive /マーケティングリーダー 岩沢 エリ
株式会社ロフトワーク プロデューサー / FabCafe Osaka 事業責任者 小島 和人 - 20:30-21:00
- 交流会
Outline
- 日時
- 2025年5月29日(木)19:00-21:00(受付開始 18:45)
- 開催場所
- FabCafe Osaka(大阪府大阪市北区天神橋2丁目2−4)
- 主催
- 株式会社ロフトワーク、FabCafe Osaka
- 参加費
- 1000円(ワンドリンク付)
- 定員
- 20名
ACCESS
Speaker

株式会社 the design labo , 代表取締役・建築家
板坂 諭
2012年に建築設計、プロダクトデザイン、アートなど幅広い分野で創作活動を行う株式会社the design laboを設立。同年、Mushroomlampがサンフランシスコ近代美術館に収蔵される。2014年よりエルメス「petit h」のプロダクトデザイナーに就任。2023年にイタリア・ベネチアで初の海外個展を開催。2025年大阪・関西万博のパソナパビリオンの建築デザインを担当するなど、国内外で活動の幅を広げている。
詳細を見る
2012年に建築設計、プロダクトデザイン、アートなど幅広い分野で創作活動を行う株式会社the design laboを設立。同年、Mushroomlampがサンフランシスコ近代美術館に収蔵される。2014年よりエルメス「petit h」のプロダクトデザイナーに就任。2023年にイタリア・ベネチアで初の海外個展を開催。2025年大阪・関西万博のパソナパビリオンの建築デザインを担当するなど、国内外で活動の幅を広げている。
株式会社ロフトワーク, Culture Executive/マーケティング リーダー
岩沢 エリ
東京都出身、千葉市在住。大学でコミュニケーション論を学んだ後、マーケティングリサーチ会社、不動産管理会社の新規事業・経営企画室を経て、2015年ロフトワークに入社。マーケティングチームのリーダーとして、ロフトワークのコミュニケーションデザイン・マーケティング戦略設計、チームマネジメントを担う。2022年4月からCulture Executiveを兼任し、未来探索と多様性を創造力に変えるカルチャー醸成に取り組む。最近では、「分解可能性都市」をテーマに、生産・消費に加えて分解活動が当たり前となる都市生活へシステムチェンジするためのデザインアプローチを探究している。1児の母。
詳細を見る
東京都出身、千葉市在住。大学でコミュニケーション論を学んだ後、マーケティングリサーチ会社、不動産管理会社の新規事業・経営企画室を経て、2015年ロフトワークに入社。マーケティングチームのリーダーとして、ロフトワークのコミュニケーションデザイン・マーケティング戦略設計、チームマネジメントを担う。2022年4月からCulture Executiveを兼任し、未来探索と多様性を創造力に変えるカルチャー醸成に取り組む。最近では、「分解可能性都市」をテーマに、生産・消費に加えて分解活動が当たり前となる都市生活へシステムチェンジするためのデザインアプローチを探究している。1児の母。
株式会社ロフトワーク, プロデューサー / FabCafe Osaka 事業責任者
小島 和人(ハモ)
大阪府守口市生まれ。建築、デザイン、プランニング、アートと多分野で活動を重ね、多様な視点と未来を見立てる力を培う。アーティスト名「ハモニズム」の理念は、社会状況や人々の価値観が調和した未来を仮説し、チームで実験・実行を通じて形にすることにある。大阪では、まちづくりやエリアマネジメントに注力し、地域の文化・歴史・環境を活かした持続可能な都市モデルを提案。行政・企業によるトップダウンの構想と生活者・クリエイターによるボトムアップの活動を接続している。2025年4月オープン予定のFabCafe Osakaを拠点に、大阪・天満や南森町エリアで「アンフォルム」をコンセプトに、「都市とローカルの融合」を模索し、新たな都市の未来像を描く。