大学の未来 #4
大学施設はどうカオスなイノベーション・コモンズになり得るか?
ゲスト:東京科学大学(GTIE)・SHIBUYA QWS
Join 受付中
- Date
- 2026-01-29 (Thu)
- Time
- 14:00 - 16:30
- Capacity
- 会場:30名/オンライン:上限なし
- fee
- 無料
About
大学経営の「次」を見据えたイノベーション・コモンズの耕し方
大学進学率が頭打ちとなり、従来の教育モデルだけでは成長が描けない今、大学経営における「次なる展開」の模索が続いています。その鍵となるのが、外部の活力を取り込む「産官学連携」や「地域共創」のハブ機能です。
折しも、高度経済成長期に建てられた多くの大学施設が更新時期を迎えています。文部科学省もまた、老朽化対策としての建替えではなく、キャンパスを社会にひらき、イノベーションを誘発する「共創拠点(イノベーション・コモンズ)」としての再生を推奨しています。
しかし、現場の実情はどうでしょうか。
「共創拠点を作るために考えるべき視点がよくわからない」
「共創空間を実際に作ったが、思ったように学生や企業が集まらない」
「発信力も巻き込み力も発揮できるリソースが足りていない」
理想的な「ハコ」だけではなく、それを使いこなし、多様な人々を巻き込んで価値に変える組織力と実行力が伴わなければ、絵に描いた餅に終わってしまうかもしれません。現場には、そう易々とはいかない課題が山積みです。
そこで本イベントでは、この膠着状態を打破する「知恵」と「戦術」を議論するため、2人のゲストをお呼びします。
ゲスト:東京科学大学・GTIE 辻本将晴先生とSHIBUYA QWS 野村幸雄氏
ひとりは、エコシステム論の研究者であり、東京科学大学を中心に早大・東大などが連携する巨大プラットフォーム「GTIE(ジータイ)」をリードする辻本将晴先生です。もうひとりは、SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)という問いを起点に多様なアクターが集う交差点をゼロから耕した野村幸雄氏です。
お二人の実践的な取り組みから、「異質なアクター(企業・行政・市民)をどう巻き込み、どうカオスな場・関係を調停し、共存させるか」というエコシステム論を踏まえ、イノベーションを起こす戦略的な「土壌の耕し方」を検討します。
これまでSHIBUYA QWSやComoneなど、多くの「場」の立ち上げ・運営に伴走してきたロフトワークも、現場で直面したリアルな課題と、一筋縄ではいかない「空気作り」の試行錯誤を重ねてきました。辻本先生と野村氏の議論を触媒に、いかに未来ある大学を具体的な「カタチ」にしていけるのかを考えます。
社会的な要請と、現場のリアリティ。その狭間で奮闘するみなさまと、これからの大学に必要な「エコシステム」の実装方法について、本音で語り合う場にしたいと思います。
主なディスカッション・テーマ
- 「稼ぐ」への転換点:老朽化施設のリノベーションを、単なる修繕で終わらせず、大学の新たな経営資源へと転換する中長期的な視点を探ります。
- エコシステムの科学:異なる論理で動く企業や自治体を、どう大学の文脈に「巻き込む」か。辻本先生の理論と野村氏の実践に学ぶ、再現可能なカオスの設計図を検討します。
- 現場の突破力:大学の変革に不可欠な「外部性(異質な視点や熱量)」を、どう組織内部に取り込むか。一見華やかな共創の裏にある、関係性構築とコミュニティ醸成の実践知を語ります。
こんな方におすすめ
- 施設のリノベーションを機に、大学の経営力を高める「戦略的投資」への転換を目指す経営・企画部門の方
- これまでの慣例にとらわれず、外部視点を取り入れながら「未来の大学」に必要なソフト・ハード両面の設計図を描きたい企画担当者
- 多様な人が混ざり合う「カオスな場」を設計し、イノベーションを生み出す土壌を耕したい実務責任者
- 大学の技術や知財にアクセスし、共創によって事業開発のプロセスそのものを革新したい新規事業・R&D担当者
- 多様な解釈が可能な「エコシステム」を理論と実践の両面から見極めていきたいと考えている知的好奇心旺盛な方
Program
- 14:00 – 14:10
- イントロダクション
- 14:10 – 14:35
- インプットセッション1「大学エコシステムの工学的デザイン論(仮)」
東京科学大学 辻本 将晴 教授 - 14:35 – 15:00
- インプットセッション2「SCRAMBLE SOCIETYから生まれるエコシステム」
渋谷キューズ エグゼクティブディレクター 野村 幸雄 - 15:00 – 15:55
-
クロストーク「大学施設はどうカオスなイノベーション・コモンズになりえるか?」
東京科学大学 辻本 将晴 教授
渋谷キューズ エグゼクティブディレクター 野村 幸雄 様
株式会社ロフトワーク 福田 悠起
- 15:55 – 16:00
-
クロージング
- 16:00 – 16:30
-
交流会
Speaker

東京科学大学 環境・社会理工学院 教授
辻本 将晴
慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。東京大学大学院工学系研究科助手、芝浦工業大学専門職大学院工学マネジメント研究科専任講師、法政大学ビジネススクールイノベーションマネジメント研究科准教授を経て2010年4月東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科准教授。2020年4月より現職。2014年TUHH Guest Professor、2019年ETH Zurich Academic Guest (Chair of Entrepreneurship)、2025年MIT SDM (System Design and Management) Guest Professor。2024年より理事特別補佐(研究・産学連携)、イノベーションデザイン機構 機構長,Innovation Design Studio (INDEST) 施設長を兼務。Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE)プログラム代表。
詳細を見る
慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。東京大学大学院工学系研究科助手、芝浦工業大学専門職大学院工学マネジメント研究科専任講師、法政大学ビジネススクールイノベーションマネジメント研究科准教授を経て2010年4月東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科准教授。2020年4月より現職。2014年TUHH Guest Professor、2019年ETH Zurich Academic Guest (Chair of Entrepreneurship)、2025年MIT SDM (System Design and Management) Guest Professor。2024年より理事特別補佐(研究・産学連携)、イノベーションデザイン機構 機構長,Innovation Design Studio (INDEST) 施設長を兼務。Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE)プログラム代表。
渋谷スクランブルスクエア株式会社, 渋谷キューズ エグゼクティブディレクター
野村 幸雄
2001年に東急急行電鉄株式会社に入社し、財務部にてファイナンス業務を担当。2010年に株式会社東急百貨店へ出向し、同じくファイナンス業務を担当。2014年に復職し都市開発事業本部渋谷開発事業部にて渋谷スクランブルスクエアの開発を担当し、2018年に渋谷スクランブルスクエア株式会社へ出向し引き続き現プロジェクトを担当。渋谷キューズで渋谷ならではのコミュニティから新たな社会価値の創出を目指している。
詳細を見る
2001年に東急急行電鉄株式会社に入社し、財務部にてファイナンス業務を担当。2010年に株式会社東急百貨店へ出向し、同じくファイナンス業務を担当。2014年に復職し都市開発事業本部渋谷開発事業部にて渋谷スクランブルスクエアの開発を担当し、2018年に渋谷スクランブルスクエア株式会社へ出向し引き続き現プロジェクトを担当。渋谷キューズで渋谷ならではのコミュニティから新たな社会価値の創出を目指している。
株式会社ロフトワーク, プロデューサー
福田 悠起
1997年鳥取県生まれ。学生時代に過ごしたシェアハウスでの経験から、共同空間における人と人同士の、素直なコミュニケーションが生む価値と必要性を認識。見た目のデザインだけではなく、仲間・感情・社会など多角的な視点での価値創出に興味を持ち、ロフトワークに入社。
コミュニティデザインを中心に、だれもが夢中になれる居場所づくりに取り組む。趣味は国立公園めぐり。
詳細を見る
1997年鳥取県生まれ。学生時代に過ごしたシェアハウスでの経験から、共同空間における人と人同士の、素直なコミュニケーションが生む価値と必要性を認識。見た目のデザインだけではなく、仲間・感情・社会など多角的な視点での価値創出に興味を持ち、ロフトワークに入社。コミュニティデザインを中心に、だれもが夢中になれる居場所づくりに取り組む。趣味は国立公園めぐり。
Outline
- 開催日
- 2026年1月29日 14:00-16:30(開場:13:45/交流会:16:00-)
※オンライン配信は〜16:00まで - 開催方法/会場
- 会場参加:トーク+交流会
ロフトワーク渋谷オフィス10階(COOOP10)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア10F
オンライン参加:トークのみ
YouTube Live - 参加費
- 無料
- 定 員
- 会場参加:30名
オンライン参加:上限なし - 主 催
- 株式会社ロフトワーク
- ご注意
- ・申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
・会場参加お申し込みの方には、1/26(月)までに当落結果をご登録いただいたメールアドレス宛にお送りします。
・参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日Loftwork.comに掲載する場合があります
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
ACCESS
ロフトワーク渋谷
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア10階







