2017年8月、世界で10店舗目となるFabCafeが、メキシコ第3の都市モンテレイにオープンしました。

2012年3月に最初のFabCafeが東京・渋谷にオープンしてから5年。FabCafeは、2013年に台北(台湾)、2014年にバルセロナ(スペイン)、2015年にバンコク(タイ)とトゥールーズ(フランス)、2016年に飛騨(日本)とシンガポールストラスブール(フランス)、2017年に京都(日本)に続いて、今回初めてアメリカ大陸に上陸しました。

10番目のFabCafeがメキシコのモンテレイという都市にできることに不思議に思う人もいるかもしれません。
メキシコのモンテレイは日本ではあまり知られていない都市ですが、アメリカとの国境近くに位置し、工業都市と、また大きな大学を2つ抱える学術都市としての特徴があり、中南米で1人あたりのGDPでは最高額を誇ります。

ACCESS

FabCafe Monterreyの数ブロック先にはモンテレイ工科大学があり、大学生や大学関係者にをターゲットにした機材利用サービスの提供はもちろん、学外のクリエイターやアーティストと学生を交えたデジタルファブリケーションワークショップや、インターンの受け入れなど、大学と連携しながら現地のクリエイティブコミュニティの発展を目指します。
モンテレイ工科大学は現在大規模なキャンパスの改築をしており、FabCafeがある地区も大学のイノベーションエリアに指定され、外部コラボレーションの重要なエリアとして期待されています。
FabCafe Monterreyは、アレックスとディアニの兄弟がファウンダーとなって設立されました。2人の母親であるローラ・ペレス博士は、モンテレイ工科大学開発教育学部長で、教育とイノベーションに関する専門家で、彼女がFabCafe Barcelonaを訪れたことをきっかけに、FabCafe Monterrey設立の構想が生まれました。

FabCafe Monterrey ファウンダーのディアニ(左)と、アレックス(右)兄弟
モンテレイ工科大学のキャンパス

FabCafeのミッション

「Fab」という言葉には、大量生産やマーケットの論理に制約されない「FABrication(ものづくり)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められています。FabCafeは、人が集い、人が出会い、人が繋がるカフェという空間にレーザーカッターや3Dプリンター等のデジタル工作機械を設置し、 誰でもモノづくりに参加できるようにし、それによって新しいモノと人との関わりを生み出すことがFabCafeのミッションです。スペシャリティコーヒーとデジタル工作の両方を楽しめ、クリエイターが集まるクリエイティブ・コミュニティとしても世界中から注目されています。

株式会社ロフトワークと、クリエイティブディレクター・福田敏也氏がプロデュースを行い、2012年3月に渋谷に最初のFabCafeがオープンしました。世界各都市に展開するFabCafeは株式会社ロフトワークのフランチャイズ店舗ではありません。FabCafeのコンセプトに共感し、かついくつかの条件に当てはまる人やコミュニティであれば、誰でもFabCafeをオープンし自主的に運営することができます。
FabCafeから生まれるクリエイティブコラボレーションは、次世代のものづくりを変えていくと信じています。

FabCafe Monterrey概要

FabCafe Monterrey

住所: Avenida del Estado 213, Col. Tecnológico, Monterrey, Nuevo León, México
Webサイト: https://fabcafe.com/monterrey/
Facebook: https://www.facebook.com/fabcafemty/
営業時間: 9:00~19:00
機材・提供サービス: レーザーカッター、3Dプリンター 8ペソ/分〜
カフェメニュー: エスプレッソ、ドリップコーヒー、マキアート、カプチーノ、テなど

FabCafe Tokyoでは期間限定メキシカンメニューを提供

FabCafe TokyoではFabCafe Monterreyオープンを記念して、期間限定でメキシカンメニューを提供します。アメリカンスタイルのメキシコ料理テックス・メックス料理の中でも代表的な「ブリトー」「ナチョス」と、メキシコの伝統的な料理「モレ」。ぜひご賞味ください。

Next Contents

釧路市、現代に息づくアイヌの世界観を体感する短編映画
『urar suye(ウララ スエ)』を公開