ロフトワークは、南海電気鉄道株式会社が主催するクリエイターインレジデンスプログラム「Chokett(チョケット)」の企画運営を行い、3ヶ月間なんばを舞台に、街を訪れる人々も巻き込みながら活動するクリエイターを募集します。

本プログラムは、2023年11月〜2024年2月までの3ヶ月間、Chokett1期として全6組のクリエイターがなんばの街で実験活動を行いました。街なかで寝転がったり、こたつに入ったり、落語をしたりと、事務局も含め試行錯誤しながら「この場所はこんな使い方ができる!」「ここを使うにはこんなハードルがある」など、様々な街の使いこなし方の可能性が見えてきました。

今回は、なんばの街に更なる「新しい形のエンターテインメント」を生み出していくべく、なんばで活動するChokett2期のクリエイターを募集します。募集期間は、2024年4月26日(金)〜5月14日(火)までです。(活動期間:2024年6月下旬〜9月下旬までの3ヶ月間)

クリエイターインレジデンスプログラム「Chokett」について

「Chokett」は、大阪なんばの街を拠点に、自身のアイデアやクリエイティブの種を、試してみることができるプログラム。

なんばの街づくりを推進する南海電気鉄道株式会社(まちづくりグループ まち共創本部 グレーターなんば創造部)と、プロジェクトマネジメントとクリエイティブディレクションのプロフェッショナルである株式会社ロフトワークが、Chokett事務局として活動をサポートします。Chokettの精神を持って活躍するクリエイター陣のメンタリングも受けられます。

コンセプトは「ちゃんと ふざける なんかいでも」

Chokettが目指すのは「新しい形のエンターテインメント」を街のいたる所に実装し、街全体をステージに変えていくこと。

そんな新しいエンターテインメントの出発点は、Chokettというネーミングの由来にもなっている“ちょける”精神にあると考えています。関西弁で「ふざける、おどける」という意味がある“ちょける”と、かつてシンボリックに難波駅にそびえていたロケット。

それらをかけ合わせた造語「Chokett」というプログラム名に、いつでもどこでも大真面目にふざけていこうとする意志を込めています。そんなスタンスを大事に、誰もが垣根なく一緒になって面白がれる街の使いこなし方を、クリエイターと共に実験します。

募集概要

3ヶ月間、なんばで活動するクリエイターを募集いたします。

審査により選ばれたクリエイターは、なんばパークス1Fに設けている「Base(108)」で様々な活動の実験ができるほか、南海電気鉄道株式会社が所有する施設内のオープンスペースを活動場所として活用できます。

 

募集期間
2024年4月26日(金)正午〜5月14日(火) 23:59(日本時間)
審査結果発表
2024年6月10日(月)
活動期間
2024年6月下旬〜9月下旬までの3ヶ月間
2024年6月19日(水)午前〜昼過ぎ 採択クリエイターキックオフ&懇親会(場所:なんば)

参加のメリット

南海電鉄が管理する施設・エリアを中心に、街をつかいこなすためのサポートを受けることができる

街のスペースを使うためには管理者への申請が必要で、一見、自由に使えそうに見える場所でも個人では申請のハードルが高いのが現状です。南海電気鉄
道株式会社は、なんばエリアの商業施設や駅などの施設を管理運営しています。みなさんのアイデアを起点に、場所の提案をすると共に、使用のために必要な申請など調整を行います。

パブリックハックな活動や型にとらわれないクリエイションのプロたちによるメンタリング

プロのクリエイター3名によるメンタリングを実施します。本プログラムに参加するクリエイターのプロジェクトや活動に応じて、適宜アドバイスを受けられます。

メンタリングを行うクリエイター

今村 謙人

今村 謙人(カモメ・ラボ/橋ノ上ノ屋台共同店主)

新卒で入社した設計事務所を一年でクビになり、その後内装や工務店、飲食店やホテルの住み込みの仕事をし、韓国人と結婚。 1年間世界一周新婚旅行に行くなどさまざまな経験を積み、カモメ・ラボを設立。現在は大阪を拠点に、屋台での営業や屋台づくりのほか、社会実験などのプロジェクトやイベント企画など幅広く手掛ける。 新たに「屋台の学校」をスタート。編著『日本のまちで屋台が踊る』刊行。

笹尾 和宏

笹尾 和宏(NPO法人とんがるちから研究所研究員, 認定SHIKAKIST, 経営科学博士)

1981年生まれ。外で過ごすのが好きで、ゲリラ的に水辺でディナーをしたり公園でカラオケをしたりしている。市民グループ「水辺のまち再生プロジェクト」の事務局として、他団体に対して公共の場所でのイベント実施をサポート。著書に『PUBLIC HACK 私的に自由にまちを使う』(学芸出版社)、『あたらしい「路上」のつくり方─実践者に聞く屋外公共空間の活用ノウハウ』(DU BOOKS、共著)。

三宅 航太郎

三宅 航太郎(デザイナー)

現代美術作家としての活動を経て、2010年に宿とレジテンスとイベントスペースを複合させたプロジェクト「Kajico|かじこ」を3ヶ月限定で行う。ゲストハウス「たみ」(2012)、ホステル「Y Pub&Hostel」(2016)を立ち上げ運営。2023年「MAA」を設立し、文化芸術に関連する企画・運営やグラフィックデザインの制作などを行う。2022年- 山口情報芸術センター[YCAM]のアートコミュニケータープログラム 架空の学校「アルスコーレ」ディレクター。

活動可能な拠点

Base(108)なんばカーニバルモール 葵稲荷大神前 and more…

参加クリエイター決定後、活動内容に合わせて、使う場所や時間帯などを調整します。活動可能な場所をさらに広げていくために、日々実験を続けています。

使用例1:Base(108)室内を舞台として
使用例2:Base(108)前通路をワークショップ会場として

こんなクリエイターを募集します

  • Chokettをきっかけに、なんばの街で継続的に活動を行いたい人。
  • なんばに遊びに来た人たちに、これまで体験したことないなんばの魅力を体験してもらいたい人。
  • 外国人旅行客と何かを作る、新しい旅の楽しみ方を作りたい人。
  • 子どもが直感的に楽しめるノンバーバルなエンタメを生み出したい人。
  • とにかくなんばが好きな人。

参加する方にお願いすること

  • 「ちゃんと ふざける なんかいでも」のスタンスで参加すること
    まずやってみること、真面目にトライするけど遊びの要素“ちょけ”を取り入れることは、Chokett参加において最も大事なスタンス。
  • 「なんばの街で活動し、街を訪れる人を巻き込む視点を持っておくこと
    Chokettは、街の人たちと関わりながらエンタメを育んでいきたいと考えています。Chokettが提供する活動拠点であるBase(108)を中心に、なんばの街で活動し、街を訪れる人々もぜひ巻き込みながら活動してほしいと思っています。(期間中毎日滞在する必要はありません。)
  • 自身のプロジェクトに対し能動的に活動できること
    事務局がサポートを行いますが、活動の主体は参加者ご自身です。

これまでの取り組み

2023年11月から2024年2月の3ヶ月間、Chokett1期として全6組のクリエイターがなんばのまちで活動しました。

Next Contents

昨年度滞在制作作品が多数の映画祭で入賞。
延岡発、縦型ショートムービーに特化した映像祭の第2回を開催!