2025年春、ロフトワークは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティFabCafeの新拠点を、大阪・南森町にオープンいたします。国内では、東京、京都、飛騨、名古屋、富士吉田と順に誕生し、それぞれの土地で、各所の特徴的なFabCafeが営まれています。FabCafe Osakaはどんな場になっていくのでしょうか。

構想と共に、絶賛立ち上げ中の現在地をご紹介します。

都市性とローカル性が入り混じるエリアで共創を生み出す

場所は、南森町。大阪駅から地下鉄で1駅とアクセスが良い場所でありながら、日本一長い商店街として知られる天神橋筋商店街、「天満の天神さん」と親しまれる大阪天満宮、上方落語の定席の一つ、天満天神・繁昌亭などの大阪らしい文化や歴史を感じられるエリアです。

FabCafe Osakaをつくりたいと構想をし始めたのが2022年春頃。間借りの拠点で、活動を行いながらいくつかのエリアや物件をリサーチし、早2年。、南森町にある元自動車整備工場の物件に巡り合い、この場所でFabCafe Osakaを具現化していくことに決めました。

自動車を整備するための穴が空いていることが物件の特徴の一つ
天満宮や飲食店や様々な店舗が軒を連ねる天神橋筋商店街のすぐ近くに位置する

設計パートナーは、大阪を拠点に活躍する井上真彦さん(Marginalio Inc.)。これまでに大阪・東横堀川沿いにあるパブリックスペースβ本町橋の設計などを手掛けてこられています。

また、ロフトワークの仲間であるヒダクマ(拠点:岐阜県飛騨市)とタッグを組み、内装材に飛騨の森の資源を利用します。チームで対話しながら設計を進めているFabCafe Osaka。どんな空間になるのか、オープンを楽しみにしていてください。

エントランスイメージ

カフェ・イベントスペースイメージ

さまざまな活動が生まれる予定

FabCafe Osaka立ち上げメンバーは、井上さんと共に、飛騨を訪れて山に入り、どんな材をどのように空間設計に生かしていくかを検討しました

FabCafe Osaka立ち上げメンバーは、井上さんと共に、飛騨を訪れて山に入り、どんな材をどのように空間設計に生かしていくかを検討しました

水の都 大阪で、蒸留器を使って新たなカルチャーを育む

FabCafeでは、3Dプリンターやレーザーカッターといったマシンを設置し、新しい技術でものづくりをする人たちの可能性を開いてきました。今、大阪にFabCafeが誕生した時に、どんなツールが設置されているとユニークだろう?と考え、その一つとして蒸留器を設置しようと考えています。

FabCafe Osakaは、コンセプトとして「UN(アン)」を掲げています。この「UN」という言葉は、美術用語である「アンフォルム」(定まった形を持たない曖昧なもの)から着想を得て、現在はまだ価値とされていないものに目を向け、実験的に探求しながら、未来に向けて多様で豊かな社会を作り上げることを目指しています。

大阪は昔、「水の都」と呼ばれていました。大阪の水の文化を「アンフォルム」と捉え、水を扱う蒸留器という装置を通じて、多様なクリエイター、研究者、企業の方々と実験的な活動を行っていきたいと考えています。もちろん、カフェメニューとしても活用していきます。

物件から南。大川と土佐堀川を眺められる。散歩するのに気持ちのいいエリア
多様なクリエイターと共に蒸留器で実験的なプログラムを試行予定

FabCafe Osaka事業責任者よりメッセージ

ロフトワーク プロデューサー(京都ブランチ)/FabCafe Osaka事業責任者
小島 和人(ハモ)

梅田からわずかな時間で来れる都市部でありながら、大阪天満宮や天神祭など昔から続く文化が色濃く残る天満・南森町は、平安時代の大阪天満宮を中心とした文化形成から始まり、かつては大阪の水運の中心地として栄えました。この歴史文化を踏まえて現代の創造性と掛け合わせて新たな解釈を再定義することで、豊かな未来への橋渡しをしたいと考えています。
美味しかったり、かっこよかったり、かわいかったり、美しかったり。理由を語らなくても感覚的に豊かだと感じられる未来を作りたいと思います。

FabCafe Osakaを共につくる、京都ブランチメンバー

FabCafe Osakaを共につくる仲間を募集しています!

絶賛立ち上げ準備中のFabCafe Osaka。一緒に立ち上げを推進してくれる仲間を募集しています。
一緒に唯一無二の場を育てていきましょう!

FabCafe Osaka施設概要

所在地:大阪府大阪市北区天神橋2丁目2−4
敷地面積:111.74m²
稼働開始時期:2025年春(予定)
アクセス:Osaka Metro谷町線 南森町駅から徒歩3分

ACCESS

FabCafe Osaka

FabCafeについて

FabCafeは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティです。人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。

https://fabcafe.com/

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

https://loftwork.com/jp/

お問い合わせ先

  • FabCafe Osakaについて
    info_fabcafe.osaka@loftwork.com
  • 採用について
    recruit@loftwork.com

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