実践！Webリニューアルの前に押さえるべき5つのこと 登壇レポート

Point1　ミッションの明確化
リニューアル後のサイトで必要とされることは何かを考える。これによってWebサイトに必要な機能や設計が変わってくるので、この時点でブレがあると効果は期待できない。

Point2　体制/進行
意思決定プロセスをしっかりと把握、スケジュールもコストもマージンを確保し、アクシデントへの対応力を備えておく。誰の意思決定が肝になるかをリニューアルを一緒に進めるパートナー企業に伝えておくだけでスケジュールに余裕が生まれる。決裁権のある人をどのタイミングで巻き込むかも重要で、できるだけ初期段階で入ってもらうと進行しやすくなることが多い。

Point3　パートナー
ゴールによってパートナー選びも変わってくる。クオリティはもちろん、信頼できるかどうか、コストとのバランスはどうかといった観点で選定する。制作会社のWebサイトを見て、自分たちとベクトルが一緒かどうかを考えてみるとよい。自社メンバーがパートナーと合うかどうか、企業カルチャーの見極めも必要。

Point1　目指したいWebサイトとは？
リニューアル後のサイトで必要とされることは何かを考える。これによってWebサイトに必要な機能や設計が変わってくる。どの部門が主導権を握るのかによっても変わってくるが、自部署だけではなく、全体を俯瞰しながら課題などを抽出する必要がある

Point2　Webサイトの構築フェーズに求められることは何？
目的達成に必要なものを見極めるため、主に次のことについて考える。

• ターゲットデバイスは何か？
• Webサイトで実現する機能は何か？
• Webサイトの構築体制は？スケジュールは？
• 今のWebサイトをCMS移行したいだけ？
• サーバなどのインフラの要件は？

Point3　Webサイトの運用フェーズに求められることは何？
運用はCMSの選定において特に重要視される部分であり、主に次のことについて考える。必ずしもCMSだけでまかなう必要はなく、外部ソリューションと組み合わせてマーケティング基盤を構築することもできる。運用をメインに据えたCMSを選ぶなら、拡張性を確認しておくとよい。

• 誰がどのコンテンツを更新するのか？
• コンテンツのリリース業務フローは？
• 情報セキュリティに求められるレベルは？
• Webサイトの機能を拡張するかどうか？
• システム運用ポリシーはどうなっているか？

リニューアル前の運用課題
通常更新はメールや電話ベースで外部業者に委託。「簡単なテキスト修正でも今すぐ更新したいのに出来ないストレスを抱えていた。」（渡辺氏）

リニューアルの経緯
Webサイトがブランドイメージや企業イメージの構築において深く左右する時代であり、当時のものでは問題があると認識、デザインや導線設計をあらためて構築したく、リニューアルを決断。

パートナー選定のプロセス
これまでの業者と新しい候補5社でコンペを実施。社外役員を含む社内のリーダーを集め、評価シートを使って公平に評価。（瀬川氏）

リニューアル前に重要視したポイント
リピーターだけではなく、若い女性やファッション感度の高い女性にアピールするサイトづくりを重視。スマホ対応は必須要件。

リニューアルサイトでこだわった点
第一に訪問者が迷わず欲しい情報に到達できること。特に旧サイトでもクリック数の多かったページへの導線を重視。商品写真もプロに撮影を依頼し、ブランドの世界観を表現。

リニューアルの効果
リニューアル直後から「ホームページを見てお店に来た」というお客様からの声が増加。経営陣や社内外の関係者を巻き込むことに成功し、社内の関心が高まるという副次的効果もあった。みんなのホームページになったと思う」と瀬川氏。CMSを中心にインフラを整えたことで、Webサイトの表示スピードも向上している。

SITE PUBLISの運用
タイムリーな更新、PCサイトとスマホサイトの一元管理などが主なメリット。瀬川氏の、「CMS活用により運用コストを削減できた分、コンテンツにコストをかけられる。しかもトータルコストが低下した」というコメントが興味深い。

• 限られた時間でアウトプットが出せる
• 多様な意見が得られる
• ステークホルダーとの共通認識を持てる
• イノベーションのヒントが生まれる