世界から30人の学生が集結、飛騨の森を舞台に伝統技術とIoTなどの先端技術を組み合わせて作品制作

株式会社 飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)は、昨年に続き2回目となるデザインキャンプ「Smart Craft Studio Hida 2017」を、2017年5月28日(日)から3週間、デジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」(岐阜県・飛騨市)にて実施します。

世界を代表するデザインスクールであるパーソンズ美術大学(アメリカ)、トロント大学(カナダ)、香港大学(香港)、実践大学(台湾)と慶應SFC、ヒコ・みづのジェエリーカレッジから、デザイン・ファッション・建築・メディアアートを専攻する学生約30名と各大学の教授4名が飛騨に3週間滞在。飛騨の主要産業である林業、木工、伝統の組木技術を学ぶと同時に最先端のIoT技術などを用いてサービスやプロダクトを実作します。

6月17日(土)にはチームごとに最終発表を行い、制作された作品は、キャンプ後に世界中で展示を予定しています。

伝統と先端技術の統合で心地良い暮らしをデザイン

今年は、“アニメイティング・クラフト”、直訳すると「生命が宿ったものづくり」をテーマに掲げ、林業や木工、実践的な伝統の組木技術を学ぶと同時に、先端技術のIoTやAIを操作し、生きた感覚データから人間の性質に関わる新しい洞察を導きだします。コンセプトメイキングのプロセスでは、飛騨に暮らす様々な人々にインタビューをし、飛騨での暮らしをリサーチします。プロトタイピング(試作品づくり)フェーズでは、建築、ファッション、デザイン、メディアテクノロジーを専攻する学生ならではの視点で、人間と人工物の間に相関関係を生み出す方法を探りながら、サービスやプロダクトの実作を行います。

FabCafe Hidaには全6種類のデジタル工作機器が設置されており、短期間で素早く何度もプロトタイプを繰り返すことが可能です。当キャンプでは、これらのマシンを活用した制作が行われます。

2016年度の成果

2016年に開催した「Smart Craft Studio」で生まれた作品「Hozuki Lantern Project」は、グローバルクリエイティブアワード「YouFab Global Creative Awards2016」でファイナリストに入選しました。飛騨を訪れる人をもてなしたいと思っている高齢者と、地域の暮らしを体感したいと思っている観光客をつなげることを目的に、デジタルに不慣れな高齢者でも簡単に操作できるデバイスを編み出しました。デザインは飛騨の軒下でよく見られるホオズキを模し、素材には飛騨の和紙を使い、構造にはレーザー切断加工技術を使って飛騨の匠の伝統技である組木を利用しました。

2016年の様子は各種メディアでレポートされています。

プログラムの詳細とお問い合わせ

5月28日(日)〜6月19日(月)(プログラム詳細は別紙参照)

期間中、会場は開放されているためどなたでも見学が可能です。取材など、本プログラムについてのお問い合わせはお気軽にヒダクマまでご連絡ください。

株式会社 飛騨の森でクマは踊る(通称 :ヒダクマ)
豊富な広葉樹を所有し、組木の技術が残る稀有な地域でありながらも人口減少と伝統技術の喪失に課題を抱える飛騨市と、森林の価値を高めることで持続可能な地域の実現を目指す株式会社トビムシ、グローバルクリエイターネットワークでありカフェでもある「FabCafe」を世界中に展開するクリエイティブエージェンシー、株式会社ロフトワークの3社で設立した官民共同事業体です。

Webサイト:https://hidakuma.com/access/

FabCafe Hida
通常営業時間:10:00~17:00(水曜定休)
所在地:飛騨市古川町弍之町6番17号
Webサイト:http://fabcafe.com/hida

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