COUNTER POINT 第3期メンバー募集中!

FabCafe Kyotoを使って活動したいプロジェクトのための3ヶ月限定レジデンスプログラム、COUNTER POINT。第3期メンバー応募の締め切りは1月15日(金)。ずっと取り組んでみたかった活動や、仕事外の時間を使ってチャレンジしてみたいネタがある方は、ぜひご応募ください。
COUNTER POINTについて:https://fabcafe.com/jp/labs/kyoto/counterpoint
応募フォーム:https://bit.ly/3kHnbww
お問合せ先:counterpoint@loftwork.com (服部、南、浦野)
※ 応募に向けての相談・壁打ちも気軽にご連絡ください。

偏愛と衝動に突き動かされたレジデンス、早くも第2期がスタート

FabCafe Kyotoで10月にスタートしたプロジェクトインレジデンス「COUNTER POINT」。第1期メンバーの活動がちょうど中間点を迎えたこのタイミングで、早くも第2期メンバーの活動がスタートしました。第1期メンバーとのコラボレーションも含め、ダイナミックな活動が繰り広げられる予定。本記事では第2期メンバーをご紹介します。気になる活動がある方は気軽にFabCafe Kyotoにお越しください。

12月11日に開催された顔合わせとプログラム説明会の様子。今回も多彩なメンバーが集まった。第2期は4プロジェクト、15名のメンバー。当日から第1期メンバーが主催するラジオ番組に出演したり、3Dプリンターで出力したり、活動がスタートしていた。

1. 学生たちが「見たこともないフリーペーパー」に挑戦する(FASTNER. × ?)

学生目線から描かれる「京都」をテーマに様々な価値を発信していくフリーマガジン制作団体、FASTNER.(ファスナー)。設立から10周年を迎え、新たな挑戦としてクラウドファンディングを実施し、見事目標金額を大幅に超えた45万円の資金調達に成功したとのこと。その資金を活用して、COUNTER POINTを活動場所とし、「今までに見たことのない学生フリーペーパーを作る」ことにチャレンジするという彼ら。

京都は日本一大学の多い街。常に新しい価値観が混じり合い、入れ替わることで更新されてきた文化がここにあります。その中心にいる学生たちが、彼らならではの視点で、京都という街をどう捉え、どう伝えるのでしょうか。

▼チームメンバー
近藤鷹冶(統括)、池西菜々子(統括)、大平幸歩(企画)、松下奈優(企画)、溝口日向(デザイナー)、竹田奈未(デザイナー)、大槻美侑(カメラマン)
Twitter: https://twitter.com/fastner_mag
Instagram: https://www.instagram.com/fastner.magazine/?hl=ja
Web: http://fastner-magazine.com/
Mail: fastner.magazine@gmail.com

2. 演劇が演劇ではなくなる瞬間はどこか。「面白さ」とは何か。(”The Students”)

「私は観客の居方(いかた)を意識して作品を作りながら、どうやったら演劇は演劇じゃなくなるのかを考えています。」というのは、メンバーの葛川さん。観客がいてはじめて存在する演劇。時に観客を多く動員するために、不本意でも「面白く」しなければいけないジレンマを抱えてきたとのこと。「面白い=お金になる」とは離れたところで、演者と観客の関係性や、「面白さ」を模索したいと、COUNTER POINTに参加してくれることになりました。

実施するのは、彼らが2020年9月に初演した演劇作品『”The Students”』をFabCafe Kyotoで再演すること。大学のゼミのような空間にオフライン・オンラインで役者が集まり議論する、という設定で、観客が能動的に作品に関わることを求める作品とのこと。時にカフェにいる人を巻き込み、即興的に演じることで、そこにどんな関係性が作られていくのでしょうか。気になる方はぜひ公演をお楽しみに。

▼チームメンバー
葛川友理(演出)、岡田眞太郎(原作・俳優)
劇団トム論:https://tomtheorytheater.wixsite.com/home

3. 「非計画的」であることが、創造的なエコシステムを作るのではないか?という実験(現代都市遍歴2020)

「台湾に店舗を持っているんですが、コロナ禍で渡航できなくなり、何もできないのに家賃を払い続けているんです。それで、とりあえず京都に移住してお店を始めることにしてみました。今町家を改造しているところです」と話すのは、リーダーの鈴木さん。その隣で、メンバーの清山さんが付け加えます。「意味わからないですよね(笑)。でも彼の生き方を見ていると、現代の都市を生きていく上で学ぶべきことがたくさん詰まっていると思うんですよ。身ひとつでも、偶然性と多様性を受け入れることで、人が繋がり、仕事が生まれていくというか。僕は彼を観察したいんですよね」

そこで今回、これまでも幅広い活動を展開してきた鈴木さんを中心に、建築やアート、デザイン、経営学などの異なる得意領域を持ったメンバーが集結。街を徘徊してその場で出会った人やモノを繋ぎ合わせ、「非計画」的で「非目的」的な場の企画・実施を繰り返し、どんな人のつながりやコンテンツが生まれていくかを実験するとのこと。また、活動に関わった人・場所・もののネットワークや広がりは、映像や位置情報、人間関係図や立体造形物という形でアーカイブされ、FabCafeの機材を用いて随時アウトプットされるそうです。一体何が行われるのか想像もつきませんが、ある意味COUNTER POINTというプログラム自体を別の形で実施しようとしているようにも見えます。3ヶ月後、彼らの周りに一体どんなエコシステムが生まれているのでしょうか。

▼ チームメンバー
鈴木宏明(プランナー)、清山陽平(リサーチ/デザイン/アーカイブ)、山田鉄馬(デザイン/モデリング/アートワーク)、川地 真史(デザインリサーチ)、稲田昂弘(分析/リサーチ)

4. 煙を吸うという文化をリフレーミングする(ART SHISHA)

「シーシャを吸いたい友達に、作った方が良いもの手に入るよ、と言ったのがきっかけでシーシャにドはまりした」という豊田さん。実は彼、以前はFabCafe Tokyoのスタッフ。今回、COUNTER POINTで彼がチャレンジするのは、シーシャ(水タバコを吸う道具)というツールをきっかけに煙を吸うという行為をリフレーミングすること。シーシャのハードウェアを作ることに限らず、タバコという文化にまとわりつくルールや社会問題をものづくりの視点からハックしていきたいそうです。お茶や薬草などの、タバコ以外のものを吸うという行為も含めて、様々な方とコラボレーションしながら、リサーチ&プロトタイプする予定とのこと。デジタル工作機械も使いこなし、YouTuberでもある彼が、どんな方法で、このテーマに向き合うのかが楽しみです!

▼ チームメンバー
豊田陽
YouTube: https://www.youtube.com/c/AKIPEN/featured

YouTuberとしても活動している豊田さん。グラフィティアートをはじめ、文房具の紹介や3Dモデリングを用いたものづくりをストリートアート好きの彼目線で紹介している。

以上、今期も好奇心と探究心に溢れる活動が集まりました。いずれのチームも、新たなコラボレーションにもオープンなメンバーばかり。彼らの活動に巻き込まれたい方も巻き込みたい方も、是非FabCafe Kyotoにお越しください。同時に、COUNTER POINTはこれからも継続してメンバーを募集します。偏愛や衝動をお持ちの方は、ぜひ次回以降の応募をお待ちしています!

ロフトワークについて

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。

株式会社ロフトワーク 広報:pr@loftwork.com

Keywords

Next Contents

釧路市、現代に息づくアイヌの世界観を体感する短編映画
『urar suye(ウララ スエ)』を公開