セコム・根津孝太氏・ロフトワークが協働
セコムのセキュリティロボット「cocobo」が、2022年度グッドデザイン賞を受賞
ロフトワークが協働探索パートナーを務めた、セコム株式会社のセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」が、2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。cocoboは、商業施設やオフィスビルなどさまざまな場所に調和しながらAI・5Gなどの最先端技術を活用して警備業務を行うセキュリティロボットです。
「cocobo」は、革新的・独創的なサービス創造に向けたセコムとパートナーとの戦略的な協働プロジェクト「SECOM DESIGN FACTORY」のもと、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」をはじめとする、多くの工業製品のコンセプト企画や開発を手掛けた「znug design(ツナグ・デザイン)」の根津孝太氏やロフトワークとの協働で誕生。ロフトワークは、プロジェクト計画と策定からリサーチの設計・実行、ならびにミーティングやワークショップのファシリテーションを担当しました。
警備ロボットが現代に求められる「意味」にフォーカスし、それを再定義するための「問い」と、解決するためのデザインアイデアに至るまでディスカッションを繰り返し、「公共空間との調和」「威厳と親しみやすさ」をコンセプトに中性的で凛としたデザインを実現しました。
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審査委員による評価コメント
「公共空間との調和」「威厳と親しみやすさ」をデザインコンセプトにした佇まいは、堅牢と安心を提供しながら、いかにも警備ロボットという威圧を緩和した存在へと昇華している。ロボットが身近になった現代、警備ロボットにも自律的な環境配慮や人間との協調を促すための企業思想と開発力、運用意識の高さに評価と関心が集まった。場の多様化、保安保全需要の拡大、接触機会の低減、人手不足など、さまざまな課題解決の進化的方向性として、これからの未来にロボットとの可能性を強く発信している。
デザインチーム
■根津孝太(ねづ・こうた)
クリエイティブコミュニケーター、デザイナー。1969年東京生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科卒業。トヨタ自動車入社、愛・地球博『i-unit』コンセプト開発リーダーなどを務める。
2005年znug design設立、多くの工業製品のコンセプト企画とデザインを手掛け、ものづくり企業の創造活動の活性化にも貢献。
znug design https://www.znug.com/
■SECOM DESIGN FACTORY(セコムデザインファクトリー)
革新的・独創的なサービス創造に向けたセコムとパートナーとの戦略的な協働プロジェクトを示すブランド。広く多様な価値の中で、新たな顧客価値および社会的価値を創り出していく活動やそこから生まれた商品を表します。ロゴマークのデザインは、今までなかった新しい価値を創出する“0→1”のイメージと未来へ向かって進んでいく想いを表現しています。2021年2月、内閣府主催「第3回日本オープンイノベーション大賞」で経済産業大臣賞を受賞しました。
SECOM DESIGN FACTORY https://www.secom.co.jp/innovation/designfactory/
■株式会社ロフトワーク
すべての人のうちにある創造性を信じ、オープンコラボレーションを通じてウェブ、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニー。グローバルに展開するデジタルものづくりコミュニティ「FabCafe」、素材の新たな可能性を探求する「MTRL(マテリアル)」、オンライン公募・審査でクリエイターとの共創を促進する「AWRD(アワード)」などのコミュニティやプラットフォームを運営。さまざまな才能と共創することで、幅広いクリエイティブサービスを提供する。
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