岡山県真庭市とロフトワークは、真庭市内の企業と都市部の企業が共にサステナブルな未来を生み出すビジネス創出を目指すプログラム「Cultivate the future maniwa」を実施しています。7月末〜9月末にかけて真庭市内と都市部、それぞれの企業を募集し、マッチングミーティングや審査を経てプログラムに参加する企業・クリエイターが5チーム決定しました。

プログラムに参加する5チームは、2023年10月から2024年2月の4ヶ月間、今年度のチャレンジテーマを解決するビジネスアイデアを創出します。2024年2月には、東京で開催予定のピッチイベントにて、創出したビジネスアイデアを投資家へプレゼンテーションし、実現に向けた資金を得ることを目指します。ピッチイベントはオンライン配信も行う予定で、アイデアを多くのビジネスパーソンに届けると同時に、実現に向けて新たな出会いが生まれる機会をつくります。

真庭市は「SDGs未来都市*」として持続可能な社会を目指し、全国に先駆けて経済・社会・環境をめぐる広範な課題に取り組んでおり、本プログラムは、スタートしてから今年で3年目を迎えます。

*真庭市は持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた優れた取組を行う都市として、2018年度に全国29都市に選定されました。

今年度の6つのチャレンジテーマ

  • NEXT 一次産業:一次産業の変革に、地方から挑戦する
  • NEXT 稼ぐ:時代に合わせた価値創造ではなく、時代を生み出す価値創造へ
  • NEXT 共有:点ではなく、面の教育を。
  • NEXT 自然資本:自然を利用して保全する、これからの自然資本主義
  • NEXT 近所:令和のご近所をアップデートする
  • NEXT 真庭:次の真庭を想像して創造する

 

>>6つのテーマ詳細

参加企業の紹介

Team1 【有限会社金田商店 × サーモメーター株式会社】

有限会社金田商店

パパママストア⇒独立系コンビニ⇒ディスカウントスーパーという流れで業態転換してきました。少子高齢化・激安チェーンストアの台頭・賃金や光熱費等の上昇により経営環境を脅かす事態の連続で、この先過酷な競争を生き抜くためにどうすれば良いのか頭を悩ませています。これからの地域密着型スーパーのあり方を一緒に考えて頂ける方を募集します。強みは生鮮品(肉・魚・野菜等)の仕入れと惣菜の製造です。

サーモメーター株式会社

うつわと道具の工藝店SMLやオンラインストアkiguuなど自社事業の企画、デザイン、PRをはじめ、さまざまなプロジェクト立案や事業開発に取り組んでいます。
自社事業で培った経験や知識をフル活用し、クライアントのビジネスをデザインの力で活性化すべく、ともに悩み、ともに学び、伴走しています。企画、編集、表現、発信、スキームづくり、5つの力を掛け合わせる愛情たっぷりのデザインと支えてくださる素敵人脈が、わたしたちの強みです。

Team2 【木工房もものたね × 株式会社飛騨の森でクマは踊る】

木工房もものたね

当社は蒜山高原近くの森の中で地元産の樹々を使ってオーダーメイド家具屋を営んでいます。地元の木を地元で使う、昔から当たり前にされていた事が今はできていません。林業の盛んな真庭市だからこそ、家具製作につかう広葉樹が手に入りました。そんな広葉樹を使ったプロダクトや木材販売、地木家具のブランド化を考えています。

株式会社飛騨の森でクマは踊る

2015年、飛騨の地域資源である広葉樹の森を活かすため、飛騨市と民間の出資によって生まれた官民共同事業体。自社有林、土場と製材所の隣に広葉樹で建てた「森の端オフィス」、木工房併設の体験型ものづくりカフェ「FabCafe Hida」を拠点に、飛騨の森とそこで生きる人たちの技術や文化を新たな視点で再発見し、世界中の人や情報と結びつけながら、新しいものや体験をつくっている。通称ヒダクマ。

Team3 【樋口木材 × FROM NIPPON】

樋口木材

真庭は林業が盛んで、特に日本有数のヒノキの産地です。私はヒノキの建築用材の生産を専門としており、その中でも美しい材にするべく乾燥や原木の選定にこだわっています。新規住宅着工数の顕著な減少や若者の木に対する関心の薄れ等から業界を取り巻く環境は厳しくなっています。美しいヒノキの新たな価値や可能性などを考えていきたいです。

FROM NIPPON

FROM NIPPONは、製品、グラフィック、新規事業創造 等の包括的なデザイン提案事業を行っています。
経済循環が生まれる事で、地域ごとに新たな『営み』を創り出し、『モノ』が循環し、それが次の新しい『社会』へ繋がっていく。
地域の理想とする未来を実現するべく、伝統・技術・文化・生活の文脈を活かして、具体的なデザインの形やあり方を提案する事業を行っております

Team4 【株式会社今本屋 × 株式会社ミーティング】

株式会社今本屋

弊社は障がいを持つ方に向けた、就労継続支援A型事業所「サラメシ本舗」を運営しております。得てして日本人がネガティブなイメージを抱きがちな「障がい(者)」という言葉と、同様に日本人にありがちな「金儲け=悪」という二つのマイナスイメージを掛け合わせをテーマに新しい事業を模索しています。

株式会社ミーティング

わたしたちMEETINGは、「物事に物語を」をテーマに、そのモノやコトが生まれた背景やあり続ける意味を追求し、本質的な価値と向き合ってブランディング戦略を実行します。クライアントのブランド力強化のために「ブランドのデザイン」「コミュニケーションのデザイン」「戦略のデザイン」という3つのアプローチを基盤に、新規事業開発やプロダクト開発、サービス開発まで横断的にプロデュースします。

Team5 【まにわ日本蜜蜂企業組合 × 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科】

まにわ日本蜜蜂企業組合

まにわ日本蜜蜂企業組合ともうします。弊組合は真庭市から指定管理を受け、「下湯原温泉ひまわり館」の管理運営を行っております。弊組合名には日本蜜蜂とありますがここ近年蜂蜜採取が思うようにいっておらず、蜂蜜以外に地産を考えジビエとペット温泉の販売にも力をいれております。ひまわり館は地域振興の拠点となることをコンセプトにさまざまな取り組みをおこなっておりますが、なかなか売上に結び付いておりません。地域にとって必要な組織、場所となるよう模索していきます。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

メディアデザイン研究科(KMD)は、イノベーションを自ら生み出し、社会に向けて価値を創出する能力を持つ「メディア・イノベータ」の育成をミッションとする神奈川県にある大学院です。中でも閑プロジェクトでは、「サービスデザイン」というデザイン方法論を基盤に、研究フィールドや対象者に「閑」のあるサービスづくりを行なっています。地域コミュニティに焦点を当ててサービスをデザインを行う学生も多く所属しています。

スケジュール

10月7日(土)〜10月8日(日)  キックオフ/アイディエーションワークショップ(真庭市)
10月9日(月)〜11月3日(金)  アイデアブラッシュアップ(オンライン)
11月4日(土)〜11月5日(日)  ビジネスモデル / ロードマップ作成ワークショップ(真庭市)
11月6日(月)〜2月14日(水)  プロトタイプ作成・オンラインメンタリング(オンライン)
2月15日(木)〜2月16日(金) 成果報告イベント・都市部企業訪問(東京)

運営体制

サポートメンバー

ビジネスメンター:藤田 圭一郎(Setouchi Startups 共同代表)
ビジネスメンター:山田 邦明(Setouchi Startups 共同代表)
地域実装メンター:中国銀行
高校生メンター:藤田 岳(Moon Japan CEO)
高校生メンター:今井 智紀(Moon Japan COO)
運営パートナー:大塚 康平(KDDI株式会社、真庭市出身)
学生サポーター:大倉 未来(成安造形大学4回生、真庭市出身)
カメラマン/ライター:酒井 悠(真庭市地域おこし協力隊)

運営

全体統括:平澤 洋輔(真庭市役所)
統括補助:杉本 祐作(真庭市役所)
メインディレクター:皆川 凌大(ロフトワーク)
ディレクター:寺田 麻里子(ロフトワーク)
サポート ディレクター:寺本 修造(ロフトワーク)
プロデューサー:二本栁 友彦(ロフトワーク)

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「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」内関連イベントに
Layout シニアディレクター宮本明里とバイスMTRLマネージャー長島絵未が登壇