ロフトワークの「今」を届けるお手紙『LETTER from LOFTWORK』。昨年に続き、今年もつくりました!
ここ一年間に手がけた代表的なプロジェクトをご紹介する、ロフトワーク2017の総集編です。

アジアへの扉、ひらけゴマ!

2017年12月に「ロフトワーク香港/MTRL Hong Kong」をオープンし、アジア展開が本格化しつつあるロフトワーク。

すでにロフトワーク台湾を軌道に乗せてきたTim Wongを中心に、香港の勢いあるクリエイティブコミュニティと接続。着実に広がってきた世界各地のFabCafeネットワークをはじめ世界中のローカルコミュニティと、もっと近く、もっと深くつながる、パワフルな拠点になるはずです。

そんな大陸の風を感じながら、新たな挑戦に向かう私たちがLETTERのテーマとして選んだのは「漢字」。今回は2017年にクライアントやパートナーの皆さんと一緒に形にしてきたプロジェクトを、担当ディレクターが漢字で表現しました。

代表的なプロジェクトを漢字で表現

漢字の起源は「象形文字」。もちろん言語情報でもあるわけですが、もともとは「絵」から生まれたもの。だからこそ私たちは漢字一文字から、さまざまなイメージや物語を喚起され、連想します。

漢字一文字に込められたものは、コンセプトかもしれないし、関わった人の思いかもしれないし、プロジェクト成功までの道のりのあるシーンかもしれない。どんなプロジェクトが、どんな漢字で表現されているのか? ひとつひとつの紹介とあわせて想像を膨らませていただいても楽しいはず。

個人的なおすすめは、少し離れたところから紙面全体を眺めていただくこと。今のロフトワーク、そしてこれから私たちが向かおうとしている未来のイメージが、暗号のように(?)浮かび上がってくるかもしれません。

デザインはDODO DESIGNさん

今回、デザインをお願いしたのは堂々穣(どうどう みのる)さん率いる株式会社DODO DESIGN。JR東日本が地域の魅力を再発見・発信するコンセプトショップ「のもの」や東急百貨店の新キャラクター「東横ハチ公」など、街中でDODOさんのお仕事を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

ロフトワーク社内ではアイセイ薬局さんが発行するキレッキレの季刊フリーペーパー「ヘルス・グラフィックマガジン」が話題になっていました。上品な遊び心と、高いデザイン力が印象的。

小石川植物園を窓外に望むオフィスも素敵!

今回は制作の過程で何度もオフィスにお邪魔し、その場でディスカッションを重ね、デザインを組み替えていただきながら、ブラッシュアップしていきました。そのスピード感ある制作にも脱帽。

出来上がった紙面は「エキゾチックすぎない、現代的なアジア」をテーマにしながら、膨大な情報量が読みやすく整理され、かつ随所に遊び心が配されています。
ディレクションを担当したシニアディレクター・重松佑の解説によると……

「たとえば、あえて見切れるように配置された画像。「遊び」や「広がり」といったイメージを想起させています。試しに途切れている画像を手で隠したりしてみると、かなり落ち着いた印象に。」

「また和文・欧文ともにフォントは中ゴシックに統一。情報量が多い紙面なので、タイポグラフィは全くクセがないようなフォントを使うことでヌケ感を出しているところが見事です。」

この他にも、A2裏表の隅々までグラフィックデザインの知恵が詰まっています。ぜひ皆さんも、じっくりと紙面を眺めてみてくださいね。

ロフトワーク、18歳になりました

LETTERを毎年バレンタイン前後にお届けする理由は、2月17日がロフトワークの創立記念日だから。2000年に「クリエイティブの流通」をミッションとして創業したロフトワークは、2018年で18歳を迎えました。

現在では、おそらく創業した本人たちもまったく想像もしていなかったほど、さまざまな領域で、びっくりするほど多様なプロジェクトを手がけさせていただいています。
おかげで私たちも自分で「どんな会社なのか」説明するのになかなか骨が折れるほど。

でもロフトワークはこれからも、常に変化し続ける会社でありたい。そんな「私たち、”今” こんな会社です!」を切り取りお伝えするのが、このLETTERなのです。

一方で、私たちが大切にしていること・信じていることは、実は大きくは変わっていません。そんな思いはLETTER中面の黄色い文字のメッセージに託しています。

LETTER from LOFTWORKは、各拠点のオフィスでお渡ししているほか、送付もしています。ご希望の方はぜひContactからご連絡ください。

これからも変化をおそれず、クライアントやパートナーの皆さんと一緒に新しいことに挑戦しながら「ロフトワーク」自身を更新し続けていきたいと思っています。

LETTERを読んで「一緒に何かやってみたい!」と思った方は、ぜひお声がけくださいね。

石神 夏希

Author石神 夏希(劇作家)

1999年より劇団「ペピン結構設計」を中心に劇作家として活動。近年は横浜を拠点に国内各地の地域や海外に滞在し、都市やコミュニティを素材に演劇やアートプロジェクトを手がける。また住宅やまちづくりに関するリサーチ・企画、林千晶らと立ち上げたアートNPO「場所と物語」運営、遊休不動産を活用したクリエイティブ拠点の起業およびプログラムディレクションなど、空間や都市に関するさまざまなプロジェクトに携わる。
2016年よりロフトワークに参加。「言葉」というシンプルな道具で、物語を通じて場所を立ち上げること/場所から物語を引き出すことが得意。

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「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」内関連イベントに
Layout シニアディレクター宮本明里とバイスMTRLマネージャー長島絵未が登壇