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松田 絵里 2016.10.04

グラフィックレコーディングはまるでスポーツ!

10/2にloftwork COOOPで行われた 「スケジュール LT大会 ~Web制作現場の活用ナレッジ大集合~」に、 グラフィックレコーディング枠で参加してきました。

 

グラフィックレコーディング(グラレコ)とは、
会議やセミナーなどの内容をまとめた視覚的な議事録のことです。
グラレコに興味があったけど実は未経験。 
そんな私をリードしてくれたのが、グラレコ歴1年の小野さんです。

(▲真剣な眼差しの小野さん!かっこいい)

小野さんは株式会社マックグラフィックアーツでWEBディレクターを
しています。仕事の傍ら個人の活動として月1~2回のペースで
セミナーやイベントのグラレコをされています。
自分の知らない分野の話を聞けたり、
興味を持つきっかけになるのが面白いそうです。
そんな小野さんと一緒に書かせてもらい、沢山のTIPSを教えてもらいました!

グラレコって絵付きの議事録だから、 絵が書けてメモが取れたら
誰でもできるんじゃないかと 気軽に考えていたのですが、やってみて驚愕!!
頭と手を高速回転してアウトプットし続けないと、全く書けない。
25mのプールを息継ぎなしで泳ぐ感覚でした 笑

 

2人で仕上げていくまでに、以下の工程で進めました。 
(※登壇者が資料をもとに発表し、内容が共有されていない場合) 


・事前準備
1. どこに何を書くか構成を考える
(A1模造紙3枚で全体を構成する場合、1枚目は“タイムテーブル”くらいの粒度) 
2. 誰がどこを書くか担当を決める(書き手がぶつかったりしない様に)

・グラレコ中 
1. 発表資料の内容が多い場合はスマホで撮影して記録
(何を見せていたか覚えきれない) 
2. 話の大筋・目次をみた上で、画面のレイアウトをイメージする 
3. 話している内容を整理する(初心者は付箋に書き出すとやりやすい) 
4. 何色のペンで書くか、どんな図版を入れるかデザインを検討する

1〜4の事を同時進行で考えながら、とにかく書く!!

・グラレコ後
1. 一番何がいいたかったのか?まとめ部分を強調する 
2. 自分が発表を聞いて印象に残ったことや大事だと思った点を発表する

 

完成したのがこちら!!

(▲レイアウトを小野さんに事前にアドバイスもらい私が書いたシート)

(▲小野さんが、聴きながらサクサク書いたシート。大きい見出しと絵がわかりやすい。上半分が1番目の登壇者、下半分が3番目の登壇者。)

(▲私が書いたシート。小野さんが話している内容で大事なポイントを拾ってアドバイスをくれてどんどん書いていった。文字が多く詰まってしまう。上半分が2番目の登壇者、下半分が4番目の登壇者。 )

(▲十返さんのお話を、小野さんがまとめたシート。話す側と書く側の息もぴったり。)

小野さんのサポートのおかげで、なんとか完成しました。
(4番目の登壇者分は、最後まで書ききれずでしたが…)

オレンジの付箋は、今回のイベント参加者の感想です。 
振り返りに使ってもらうことで、書いて終わりじゃなくて良かったです。

今回体験してみて驚いたのが、小野さんのグラレコグッズです。
修正用の白いシール、これはめちゃくちゃ活躍しました。すぐに修正できるので必需品です。 
見たこともないペンの替え芯。面などの塗りがあると結構インクを消耗します。

写真を撮り忘れたのですが、
小野さんがオレンジジュースをグラレコ中飲んでいて、 喉が乾くからかな?
と思っていたら、脳のエネルギー切れを補う糖分補給のためでした。 
まるで激しいスポーツの様です。

 

一度みなさんも体験してみてはどうでしょうか!? 
この激しさを体験できるような参加者を巻き込んだ
グラレコもあると面白いかもしれません。

松田 絵里

Author松田 絵里(AWRD 編集長・キュレーター)

グラフィック・Webデザイナーを経験後、ファッションアプリのベンチャーで、サービスのディレクターや広報などを担当。2015年ロフトワークに入社。クリエイティブディレクターとして様々なプロジェクトに関わった後、クリエイティブなコンペティションやハッカソンを世の中に届けるプラットフォーム 「AWRD(アワード)」のサービスリニューアルを担当し、現在はAWRDの編集長・キュレーターとしてサービスの運営を行う。FabCafeにてメディアアートをごはんを食べながら楽しむイベント「ごはんとアート」や、コロナ禍にオンライン展示「あたらしいふつう展」を実施。あだ名は、キャロル。

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