企業価値を高める
ブランドコミュニケーションの手引き
セミナーシリーズ「ブランドコミュニケーション Start Guide」とは
絶えず社会が変化しニーズが多様化する時代。多くの企業にとって、中長期的な視点から顧客からの信頼や共感を得ること、自社の経済的価値・社会的価値をより広いステークホルダーに認知・理解してもらうための打ち手が必要です。そのためには、自社の「らしさ」を一貫させ、あらゆるチャネルから伝えるためのブランドコミュニケーション戦略・施策を設計することが求められています。では、企業がコミュニケーションを通して「私(企業・ブランド)」と「あなた(顧客・ステークホルダー)」の間でブランド固有の体験を生み出し、信頼関係を築いていくには、どうすればいいのでしょうか。
セミナーシリーズ「ブランドコミュニケーション START GUIDE」では、これまでロフトワークが支援・実践してきた事例をもとに、自社の価値を伝え、共感を生み出すようなブランドコミュニケーションの実践方法について、毎回異なるテーマを切り口に解説します。
本シリーズでは課題や施策別に「今すぐ役立つナレッジ」を超えて、「本質につながる考え方」を抽出して提案し、様々な解決策を紹介しています。こちらの記事では、そのようなシリーズのエッセンスをまとめてご紹介します。
課題別Index
▼Vol.1「Webサイトが資産になるかを考えるところからはじめる」
- Webサイト構築・運営で、コストをかけるべき領域がわからない
- 他社との差別化要因をどう形成していくのか、サイト設計から見直したい
▼Vol.2「戦略的なコンテンツ作りでブランド価値を育てる」
- 時代の変化・経営方針の転換に運用面から適応しなければならない
- ブランドの価値を高めるコンテンツ施策を実施する必要がある
▼Vol.3「BtoB企業がまだ見ぬ顧客に出会うための戦略とツールを考える」
- Webサイトを通じたリーチやその成果に伸び悩みを感じている
- BtoBマーケティングのコミュニケーションに、選択肢を増やしたい
- 組織のパーパスが策定されたが、社内外へうまく浸透できていない
- 情報発信を通じて、会社や事業の中長期的な価値向上につなげたい
▼Vol.5「共感の時代にナラティブで引き込むウェブサイト」
- Webサイトが情報提供にとどまり、ブランドの価値観や想いが伝わっていない
- 自社らしさ・強みをどう構造化し、共感される形で表現すればよいかわからない
▼Vol.6「自社の魅力をコンテンツ化し、発信し続ける『仕組み』をつくる」
- コンテンツ発信を始めても、ネタ不足や負荷の高さで継続できない
- 発信や運用が属人化し、組織としてブランド発信が回っていない
Vol.1
Webサイトが資産になるかを考えるところから始める
#Webサイト構築/リニューアル #ブランド価値 #プロジェクトマネジメント

ブランドコミュニケーションは、企業やブランドの資産価値を高める中長期的な活動です。一方で、その主要チャネルであるWebサイトのコミュニケーション施策は、短期的な成果のみが追及されたり、消費的なものになったりしがちです。
Vol.1では、「Webサイトを企業やプロジェクトの無形資産とするには」という問い立てのもと、長期的なブランド戦略の視点から企業の独自の価値を引き出す、Webサイトの構築/リニューアルのポイントを紐解きます。
Point
- 「見栄えのいいWebサイト」は容易に作れる時代。Webサイトから「未来の資産」をいかに形成できるか、その核となる価値が何なのかが見えていることが重要
- Webサイト制作における「コスト配分」のプロセスを、事業価値やブランドとしての発信のあり方を再定義する機会として捉える
- Webリニューアルにおいて“改善”以上に“変化”を期待するなら、それは未来の資産をつくる投資的行為。経営・事業戦略のメンバーを巻き込み、ブランド戦略から検討することが大事
Pick up
Vol.2
戦略的なコンテンツ作りでブランド価値を育てる
#マーケティング戦略 #ブランド戦略 #コンテンツ運用

ターゲットや顧客との関係を認知から「共感・共創」へと醸成していくために、コンテンツ戦略・施策を通してできることは何か?
Vol.2では、社会の価値観やニーズの多様化や経営方針の転換といった、急速な変化に柔軟に応じながら、顧客に支持されるだけでなく、社会の幅広いプレーヤーと価値共創する道筋を描くためのコンテンツ運用のアプローチについて、ロフトワークの取り組みを中心に解説しました。
Point
- 時代や社会の変化に対応できるコミュニケーションを常態化するには、Webサイトをより選択肢の広い「柔軟な容れ物」としてデザインすることが有効
- コンテンツを通じてターゲットから共感を得るには、まずは組織に眠る「価値」を拾い上げる活動や仕組みをつくること、そしてマーケ・広報担当者自身がそれを社会化する企画・編集技術を高めることが重要
- ビジョンをもとに紙のツールを作ったり、社会に開かれたオープンイベントを実施して、それらの活動をWebコンテンツとして資産化する選択肢もある
Pick up
Vol.3
まだ見ぬ顧客に出会うための戦略とツールを考える
#マルチチャネル戦略 #BtoB #営業資料 #コンセプトブック

ブランドコミュニケーションの改善方法は、Webサイト上の工夫だけとは限りません。特に「新しい顧客に出会う」ためには、これまで使ってきたWebサイト以外のツールが適切かもしれません。
Vol.3では、クラシエプロフェッショナルによるオリジナル情報誌制作の事例を起点に、ツール特性を活かした新規顧客とのコミュニケーション戦略を解説しています。
Point
- 新規顧客層を開拓するには「情緒的価値」を伝えることが重要。肌感が生まれやすい冊子のようなツールを使い、対話を重ねることが有効である
- 自ら取材を行うことは、自社の価値観を直接伝え、顧客理解につながる絶好の機会。このようなプロセスから日常業務の発信にもに磨きがかかっていく
- 商品・営業活動なども含めて、組織全体の課題を整理し、必要なコミュニケーションとツールを見定めることがブランディングの第一歩になる
Pick up
Vol.4
パーパスを伝え、企業価値を高める活動を構想する
#パーパス・ビジョン浸透 #ロジックモデル #社会価値創出

近年、多くの企業が導入を進める「パーパス」。それをブランドや企業の価値に繋げるためには、共感を呼ぶコミュニケーションへ落とし込む必要があります。
Vol.4では、中長期的な視点や一貫性が求められる、パーパス起点のブランド戦略と施策案をどう導くか、シミュレーション形式で解説しています。
Point
- パーパスの意義と役割を履き違えないこと。社会に良いことを提示する言葉ではなく、自社の固有性を明らかにし、経営を強固にしうる概念として捉える
- 言葉で発信するだけでは不十分。具体的な活動(ワークショプの実施・サービス開発など)を伴うことで初めて、ステークホルダーの共感を呼ぶことができる
- パーパスの先に「どんな未来像・社会の変化があるのか」を見据え、そこから逆算して取るべき施策と導きたい成果を明らかにする
Vol.5
共感の時代にナラティブで引き込むウェブサイト
#ウェブサイト #ナラティブ #ブランドストーリー #共感設計

情報があふれる時代において、Webサイトには「正しく伝える」だけでなく、ブランドの価値観や背景に共感してもらうためのコミュニケーションが求められています。
Vol.5では、Webサイトを“情報の置き場”から“物語を体験する場”へと捉え直し、ナラティブ(物語性)を軸にしたブランドコミュニケーションの考え方と実践を紹介しました。
Point
- ウェブサイトの役割の変遷を踏まえ、情報提供だけでなく「共感」を獲得する場として再定義し、現代のブランドコミュニケーションにおけるナラティブの重要性を整理する
- 価値観の多様化や社会的文脈を背景に、企業がどのように自らのスタンスや想いを語るべきか、その考え方の軸を学ぶ
- 事例を通して、クライアントの価値観に並走しながら物語をかたちにしていくプロジェクトデザインと、実践的なWeb制作プロセスを理解する
Vol.6
パーパスを伝え、企業価値を高める活動を構想する
#コンテンツマーケティング #情報発信 #運用設計 #ブランド戦略

ブランドの価値を伝えるには、単発の発信ではなく継続的な情報発信が欠かせません。
Vol.6では、「発信が続かない」「担当者に負荷がかかる」といった課題に対し、社内にある情報や知見を活かしながら、無理なくコンテンツを生み出し続けるための仕組みづくりをテーマに議論しました。
Point
- 自社の魅力を一過性の施策としてではなく、継続的に発信していくために、情報発信を「仕組み」として捉える視点を整理する
- 組織体制や事業フェーズに応じた広報・コンテンツ発信のあり方と、その設計プロセスを学ぶ
- コーポレートサイトを起点に、ブランドの考え方や事業の変化をどのように表現し、社内外へ伝えていくかの実践的なヒントを得る
[まとめ]
選択肢を知り、課題を整理してみることから始める
「コミュニケーション」の語源は「communicare」、ラテン語で「共有する」という意味の言葉です。ブランディングにおいても、企業と顧客との間で価値観や体験を共有し、相互理解を深めていくプロセスが鍵となります。ただし、「ブランドコミュニケーション」は、担当部署だけで完結するものではありません。事業活動や営業、経営戦略やバックオフィスなど、さまざまな部門や個人と連携しながら、組織のあらゆる活動が生み出している「価値」を拾い上げ、適切かつクリエイティブに伝えていく必要があるでしょう。
まず考えるべきは、「自分たちの課題は何か」「今、何を変えるべきか」を整理していくことではないでしょうか。そして、コミュニケーション戦略・施策の多様な選択肢を知り、自分たちの課題と照らし合わせながら、戦略や具体施策を考えていくことが重要になります。ロフトワークでは、「組織の課題に向き合うこと」「クリエイティブの力を活かすこと」の2つを重視しながら、多種多様なアプローチ・アウトプットで、ブランドコミュニケーションの支援を行なっています。
具体的なプロジェクトのご相談はもちろん、普段のモヤモヤや課題の整理、具体的な施策のアイディエーションをロフトワークメンバーと行う、個別相談会も実施中です。まずはご気軽にお問い合わせください。







