ロフトワークでは「マーケティング・PR」職を随時募集しています。しかし、ディレクターなど他の職種に比べ、応募が伸び悩んでいます。世の中的には人気の職種のはず。なぜ応募がこないんだろう?もしかしたら、マーケティングという役割があること自体、知られていないのかもしれない。と考えた私は、この仕事のおもしろさを伝えるべく、チームへのインタビューを敢行することにしました。
マーケティングチームはロフトワークをどう捉えているのか?仕事のおもしろさとは?必要なスキルセットとは?などについて、メンバーに話をきいてみました。
(最後に応募要項があります。この仕事に興味を持たれたなら、ぜひコンタクトをお願いします!)

聞き手:ロフトワークPR 尾方
テキスト:吉澤 瑠美
写真:ただ(ゆかい)

新しいプロジェクトのとっかかりをつくる

── マーケティングチームは、どのような仕事をしているのですか?

実本 プロジェクトのご相談獲得がミッションであり、そのためのコミュニケーションが主な仕事です。ロフトワークが企業にとってどんな価値を出せるのか、ご理解いただけるようイベントやデジタルチャネルを使って情報発信しています。

── ロフトワークさんって受注活動するんですか?と聞かれることがあります。販促・PR的な活動はやはり必要ですか?

実本 必要です(笑)
ロフトワークは、特定のソリューションパッケージを持たず、企業の状況や特性をみながらテーラーメイドでプロジェクトをデザインしています。プロジェクトマネジメントに代表される、堅実にゴールまで導く力も評価いただくポイントですが、逆に、枠をはみ出していく創造的な、ときに破壊的なファシリテーションに期待いただくことも。得意領域や強みをきちんと伝えていくことで、新たなプロジェクトにつなげています。

岩沢 時代の変化に応じて、ロフトワークが提供していくべき(求められる)価値も変わっていきます。先進的なテーマをロフトワークなりに噛み砕き、ビジネス課題として提示するようにしていますが、そのテーマも「やっとわかってきた!」と思えたところで全く違う概念と対象を扱うことになることも少なくなくて。やりがいはありますが、大変ですね。

── どのようなチーム体制で進めているのですか?

山口 おおまかに、イベント・デジタルメディアで担当が分かれていますが、少人数のチーム*なので常に連携しながら進めています。マーケティングチームが企画から実施まで中心となって動きますが、ディレクターとも協力しています。最近は、ディレクターがプロジェクトとして取り組みたいテーマで、イベントを組むことも増えています。
* 少人数のチーム=2019年11月現在、5名体制です。

岩崎 私は、オウンドメディアに掲載する記事の制作を担当しています。「loftwork.com」では月に20件ほどの記事をアップしていますが、私はその中でプロジェクト事例やコラムを中心に、4-5件ほどを担当しています。私がつくる記事を通して、課題解決のきっかけを見つけてもらえたらと思っています。

横山 私はCRM担当として、顧客管理やイベントのご案内などを担当しています。イベントに参加いただきたい方々に確実に情報を届けるために、メールの出し方、メッセージなど工夫をしています。多くの方に参加いただけたり、そこから「ロフトワークと取り組みをしたくなった」と言われるとうれしいですね。

山口 僕は、loftwork.comのWebマスターを担当して10年になります。より多くのみなさんに記事を読んでいただき、継続的にサイト訪問していただけるように、アクセス分析やUX・UI改善を行ったり、記事を書くことも担当しています。

実本 私はマーケティング活動全体のマネジメントを担っています。計画立案と効果測定のほか、メンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう環境整備を手がけています。マーケ以外にも、OKRの全社導入や年に1度のパーティなども担当しています。

わからないこと「気づき」をデザインする

── 岩沢さんはロフトワークのイベントを広く手がけていますよね。イベントのデザインにおいて、大切にしていることは何でしょうか?

岩沢 イベントを通じた体験設計で一番大事にしているのは、「気づき」のデザインです。
というのも、社会や企業内から求められることが複雑化してきていて、今自分たちは何をすべきか、したいのかわからなくなってしまっている担当者が増えてきているように感じています。
私がイベントをデザインするときには、登壇者のトークやスライド、パネルセッション、展示や議論、ワークショップ。なんならメディア連携やリーフレット作成まで、あらゆる方法を組み合わせて「もしかしたらこれかもしれない」と参加者が自分のやりたいこと、今からやるべきことに気づくヒントをちょっとずつ置いていくように意識しています。

それから、私の仕事はどこかマッチングっぽい面もあるので、普段からの情報収集も大事な仕事です。イベント参加者やプロジェクトのクライアント、パートナーなど様々な立場の人の声を聞くことを大切にしているのはもちろん、社内メンバーとのコミュニケーションも大事にしています。例えば社内メンバーの場合は、一人ひとりがどんなことに熱中しているか、将来やってみたいのかいろんな話を聞くようにしてます。

プロジェクト化する前から、良いチームづくりを仕込む

── 社会の動きをみるとともに、内にある思いも大事にしているんですね。

岩沢 今ロフトワークがやっている仕事は、総じて息の長い仕事が多いんです。新しいビジネスの種を見つけてそれを育てて……と考えると少なくとも3年、下手したら5年、10年の付き合いになるかもしれない。これからの仕事は、いかにお互いに会社を超えたチームになれるかが大事。そういうプロジェクトになりうる種を作るには、いかにプロジェクトが始まる前からお互いのビジョンや特徴を知り合うかも大切だと思ってます。この人たちと一緒にチームをつくりたい。お互いがそう思える人と出会える場づくりが私の大事なミッションだと思っています。

── 定量目標などは持っているんでしょうか?

岩沢 いつも何かしらイベントがあるからか、よく「楽しそう」って言われますが、数字には意外とシビアです。月一の報告会では、代表から直接、ビシバシとツッコミが入ります。

山口 未達を都度詰められるというよりは、チャレンジングな目標設定ができているか、そこからブレイクダウンし実行できているかが重要視されます。問い合わせ件数やページビューなど、マーケティングKPIをいくつか設定していますが、僕は定量分析のエキスパートとして、新しい技術や仕組みを活用した新しい指標を見つけようと目標を立てたところです。

実本 2018年から全社で「OKR」を導入しています。経営指標としてのマーケティングKPIを追いかけながら、チームとして実現したいボトムアップ目標も掲げています。
OKRを取り入れてから、取り組みの質が変わってきましたね。新しい取り組みにも、今まで以上にチャレンジするようになっていると思います。

個のスキルとチーム力で生み出す成果

── 私も、ロフトワークに参加して思いの外、目標にコミットする姿勢が強いことに驚きました。
でも、それをみんな成長の機会の一つとして、ポジティブにとらえていますよね。
改めて、このチームでの仕事のおもしろさ、やりがいを聞かせてください。

山口 10年以上この仕事をしていますが、以前はもっと個々のスキルに依った仕事の仕方をしていたと思います。いまは、少人数になった分、メンバーの連携が密になったと感じています。例えば、オウンドメディアの記事とイベントの企画が連動するようになり、チームの力でロフトワークとしての価値を生み出せるようになってきている。自分ひとりのスキルではたどり着けなかったところまで、価値を高められているのは楽しい経験です。

岩沢 私が最近おもしろいなと思うのは、立体的な編集は人の気持ちの変化に作用するということ。
ひとつひとつのイベントでいうと、企画におけることば選び、タイムラインの組み方・時間配分、会場の雰囲気づくり、たとえば飲み物をいつ、どういうものを出すかといったことが、人の気持ちを左右し、ロフトワークへの印象も変わりますよね。
また、ひとりの参加者をみても、ロフトワークに問い合わせるまでには、なんどもイベントに足を運んだり、Webメディアで記事を読み込んだり、FabCafeに休日いらっしゃる方もいます。長い時間軸の中でどのように気持ちが高まるのか、考えながら全体をデザインしています。
このような多面的で時間軸のある編集を「立体的な編集」と私はよんでいて、最近特に、興味を持って取り組んでいます。

岩崎 私も勤続10年を超えているのですが、メンバーの多様性がどんどん広がっているのがおもしろいです。事業も増えて、FabCafeMTRL、それにBioClubもある。記事をつくる上で改めてひもといていくと、こんな面白いことを考えているんだ!という発見があり、彼らの考えや活動をうまく表現できたときは気持ち良い。マーケティングは、いちばんにロフトワークの良さに気づける場所で、私はそこに楽しさを感じています。

── 最後に、マーケティングチームで働くのに必要なスキルセットなどありますか?もしあれば教えてください。

実本 私はマーケティングを担当して2年目ですが、その前まではディレクターであり、マーケティングに関してはまだビギナーです。でも、ディレクター時代に培ってきたプロジェクトマネジメントや、サービスデザインに関するスキルがとても役に立っています。
マーケティングに関する専門知識はもちろん歓迎しますが、これにこだわらず、何かしらの知識と経験があると自負される方は活躍できる場だと思います。

岩沢 例えば書く技術や、プランニング、編集の経験はとても役に立つと思います。数値分析やUXやUI、デジタルコミュニケーション領域への知見も十分活かせます。ただ、全スキルを一人が包含する必要はないです。気質でいうと、「誰かの役に立ちたい」「いいもの、いい人は知ってほしい、広めたい」「舞台裏から支えたい」という人、「知らないことを知りたい」といった好奇心高い人は向いているかもしれません。

ロフトワークでは、マーケティング・PRチームにジョインいただけるメンバー募集中です。わたしたちとロフトワークの未来を作っていきたいという方、ぜひご応募お待ちしてます!

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募集要項:マーケティング

マーケティングチームメンバー

実本 慶子

株式会社ロフトワーク
経営企画, CIO

Profile

山口 謙之介

株式会社ロフトワーク
マーケティング  リーダー

Profile

岩沢 エリ

株式会社ロフトワーク
Culture Executive/マーケティング リーダー

Profile

岩崎 諒子

株式会社ロフトワーク
マーケティング Loftwork.com編集

Profile

横山 暁子

株式会社ロフトワーク
京都ブランチ共同事業責任者

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