『AXIS 4月号』掲載
ソニーCSL 京都研究室 家具デザインプロジェクト
2021年4月号の『AXIS』にロフトワークがプロデュースしたソニーCSL 京都研究室の家具デザインプロジェクトが紹介されました。
建築家 佐野文彦さん × ヒダクマでつくられた、量塊感のある家具
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)は国内初の支所、「京都研究室」を2020年4月に開設。そのオフィス設計と施工をロフトワーク京都チームが支援しました。内装・家具設計は、建築家の 佐野文彦 さん。家具に使われている木材は 株式会社飛騨の森でクマは踊る (以下ヒダクマ)のプロデュースで、飛騨の広葉樹を大胆に使ったオリジナルのデザインです。
今回、2021年4月1日発行『AXIS』(210号)の「&DESIGN」のコーナーにて、佐野さんがデザインした個性的な家具が掲載されました。フリージャーナリストの土田貴宏さんによって、設計の意図や木材のストーリーが紹介されています。「人類のゆたかさに貢献する」という京都研究室のテーマを受け、素材を活かした量塊感のある家具は、効率や機能性だけを追求するのではなく、特定の用途に限られない存在感のある自然物との同居によって、創造性が引出されることを目指して設計されたものです。
使われた丸太は、1年ほど土場で寝かされていた古い木が多く、そのほとんどはチップになる予定だったもの。なぜそうした木材をあえて選んだのかという意図についても、記事の中で触れられています。ぜひご覧ください。
また、ロフトワークとヒダクマも、このプロジェクトについて紹介する記事を制作しています。ぜひこちらもご覧ください。
ロフトワーク京都/FabCafe Kyotoも佐野さんによるデザイン
ソニーCSL京都研究室の家具をデザインした佐野さんは、ロフトワーク京都/FabCafe Kyotoの建屋の建築、およびオフィスの家具デザインも手掛けています。築120年の家を改築し、新旧織り交ぜた素材や開放的な設計が面白い空間です。また、3Fのオフィステーブルは、ソニーCSL京都研究所と同じく、ヒダクマと共に制作した、飛騨の紅葉樹をふんだんに使用した独創的なデザインです。ご興味のある方は、気軽にFabCafe Kyotoのスタッフにお声がけください。
ソニーCSL京都研究室 プロジェクトメンバー
クライアント
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
プロデューサー
寺井 翔茉
設計
佐野 文彦(FUMIHIKO SANO studio)
家具製作ディレクション
株式会社飛騨の森でクマは踊る
製作・協力
神岡林業協同組合、西野製材所、飛騨職人生活、木と暮らしの制作所
写真撮影
田中 陽介
ロフトワークについて
ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。
オフィス空間のあり方が企業ごとにますます多様化になっている今。ロフトワークは想いを言語化する段階からお手伝いいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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