こんにちは。PRの鈴木です。

「ロフトワークの“ロゴ”が、ひとつではなくなります!!」

ある日、突如宣言された会社のロゴ複数化宣言。
長年見慣れていたロフトワークのロゴ(三角形や紙飛行機だと思われていますが、実は頭文字のLが原型)がリニューアル!? いやいや、そのまえにロゴがひとつではないとはどういうこと……!?
発表から約半年、現在も進行中の実験プロジェクト「ロゴとワーク」から生まれた2つのアウトプットをお伝えします。

ロゴとワークとは

「ロゴとワーク」は、「ロフトワークとは何か」を表現する、10種類のロゴタイプとアートワークをクリエイターと共に毎年制作するプロジェクト。社員とクリエイターで組成された10組のチームが毎年制作し、3年間続けることで、計30種類の作品を制作。そこで生まれたロゴタイプとアートワークは、社員一人ひとりが自分の「ロフトワークのロゴ」として「選び」、業務の中で使用します。

新しいロゴをあしらった名刺が誕生!

もともと名刺を“遊び心あるコミュニケーションツール”として使う習わしがあるロフトワーク。一時期は、各自が手書きした”loftwork”のロゴが使われていた時代もあったりしましたが、今回は10種類+α、異なる名刺が誕生しました。

メンバーは各自、自分が使いたいロゴとアートワークを選び、名刺を作成。同じ会社だとは一瞬思えない、バリエーションになっています。実際にメンバーと会われた方は、ぜひ名刺を受け取ってみてください。

名刺裏側のアートワーク。10種類コンプリートすると、達成感を感じます。

ちなみに、吉田勝信・稲葉 鮎子さんのデザインによる名刺(上列右から2番目)は、ポジティブなエラーを引き起こし、それを視覚的に定着するワークショップでを通じて、自分でロゴをデザインするもの。さっそくワークショップを受けながら自分でロフトワークロゴを作ったメンバーたちの様子が下の写真です。自分の手で作り出した一点もののロゴ、愛着が生まれますね。

社員紹介のページで、選んだロゴがわかるように

社員紹介のページもプチリニューアル。

直接対面する機会も少なくなった今、「誰がどのロゴを選んだかわかって、なにか活動が始まると面白いよね」という声から、コーポレートサイトのメンバー紹介のページに、選んだロゴとアートワークが表示されるようになりました。

アートワークが、本人プロフィールの背後に入り、そして左上のグロナビのロゴも個人が選んだロゴに変わっています。

私はリモートワークで直接対面しないメンバーと話す際は、必ずPeopleページで顔と自己紹介を読んでからミーティングに入るのですが、相手が選んだアートワークを知ると話のきっかけにもなり、重宝しています。

「選ぶ」行為を通じて、組織と自分ごとが重なる

「でも、あの黄色のロゴはまだなくなっていませんよね?」「今のロゴもなくしてしまうのですか?」と社外の皆さんから聞かれることもあります。そう、現段階では、これまでのLの黄色のロゴもなくなっていません。

外から見える姿としてのロゴを”刷新”するというよりも、改めて組織としての「クリエイティビティ」を、ロゴを使って、見つめ直す“実験”というのが今回の取組です。取り組みをリードした、Creative Executiveの山田麗音に、思いと今後の企みを聞きました。

ロフトワークは多様なバックグラウンドを持つプレイヤーが多様な目的の元に集まっている組織だからこそ、1つのロゴを与えられ、それを着せられるような慣習が、必ずしも適していないのでは? という疑問から、この『ロゴとワーク』が、始まりました。ロゴ制作を担当した10組のディレクターやクリエイターが、それぞれに「Loftwork is ….」という言葉を用意し、かたちだけでなく、ロフトワークを捉える視点を与えています。

1つの組織(やブランド)でも、人によってその関係性や距離感、捉え方が異なることはどうしようもなく自然なことなので、それ自体を表現できる仕組みをデザインしたいという狙いです。

重要なことは、ロフトワークに所属する人にとって、捉え方の選択肢が設けられていること、個人がそれを選べるということ。選ぶことで名刺やプロフィールページなど自分ゴトとして表現されていくこと。そして、しっくりくるものがなければ新たに作れるということです。

10種類のロゴではまだまだ足りないので、今後も増やしていき、たくさんのロゴが同時に存在している状況が、ロフトワークのCIになっていくように続けていきたいと思います。

たくさんのロゴが同時に存在すること自体が、ロフトワークのアイデンティティとして機能していく……まだまだ実験は続いていきます。乞うご期待!

鈴木 真理子

Author鈴木 真理子(Public Relations/広報)

大学卒業後、音楽誌や女性誌など5年間の雑誌編集を経て渡英。英国イーストアングリア大学で翻訳学修士を取得後、翻訳業界を経て、2012年よりロフトワークに所属。FabCafe主催のグローバルアワード「YouFab Global Creative Awards」の立ち上げメンバーであり、2012-2018の6年間メインディレクターを務める。他にもFabCafeを中心に、多様な文化とクリエイティブが混ざり合うグローバルプロジェクトやイベントを担当。現在は、ロフトワークのコーポレートPRのほか、FabCafe TokyoのPRを担当している。最近の日課は、「スタートレック」シリーズを必ず1話見ること。

Keywords

Next Contents

昨年度滞在制作作品が多数の映画祭で入賞。
延岡発、縦型ショートムービーに特化した映像祭の第2回を開催!