素材技術と加工技術を組み合わせる協創コミュニティ「AKXY Lab」(アクシーラボ)が、5月25日(木)にオープンしました。旭化成株式会社(以下、旭化成)による本プロジェクトで、ロフトワークは、コミュニティの企画・運営を行っています。

まだ誰も見たことがない、自由なものづくりに挑める場所。

AKXY Labは、樹脂、金属、土、繊維、木材、紙など、さまざまな素材の開発や加工に携わる人々が集まり、組織の枠や既存の常識にとらわれることなく、思う存分ものづくりを楽しむために生まれたコミュニティです。

異なる知識、経験、技術、視点を持った仲間たちと共に、まだ活かされていない素材、まだ生まれていない用途、まだ着目されていない社会課題と向き合いながら、プロトタイピングを通して新しいものづくりにチャレンジしていきます。

今後、イベントやメディアを通して素材技術、加工技術、アイデアをもった様々な企業、団体、個人の参加を募る予定です。

「AKXY Lab」の特徴

■企業や組織を越えた技術者たちと出会える
AKXY Lab には、素材の開発・加工に携わるさまざまな組織からものづくりへの情熱を持った技術者たちが集まります。知識も技術も視点も価値観も異なる仲間たちが出会うことで、これまでになかった対話や発想が巻き起こる。そんな環境を生み出していきます。

■新しいサプライチェーンが生み出せる
新しい製品や領域に挑戦したい。でも、社内の視点や人材だけでは広がりに限界がある……。そんな課題を解決できるのもAKXY Lab の魅力。プロジェクトで得た人脈や知見をそのまま事業に活かしていただくことも可能です。

■テーマを共有しながら自由な発想を試せる
すべてのプロジェクトは、まだ用途が広がっていない素材や眠っている加工技術に焦点を当て、参加者の課題や想いを共有することからスタートします。そこには定められたスペックやノルマはありません。自由に考え、試し、新しい価値を生む。そんなものづくりの醍醐味が存分に味わえます。

■生み出したアイデアの実用化や製品化も可能
プロジェクトを通じて生まれたアイデアは、参加者と所属する組織のものになります。権利については参加者間での取り決め事項とし、実用化や製品化に対してAKXY Lab が制約を設けることはありません。

「AKXY Lab」への参加企業を募集中

AKXY Labでは、中小問わず製造業に関わる方々、中でもつくる情熱をもった方々、既存の組織への課題感を持つ方々に参加していただきたいと考えています。自分の技術が生かしきれていない、もっとチャレンジをしたい、仲間を増やしたい。新しい商流を作りたい。そんな方々をお待ちしています。

旭化成について

旭化成はマテリアル、住宅、ヘルスケアの3領域で事業を展開しています。これまで各事業で培った多様な技術を組み合わせ、人びとの生活に新たな機能や価値を提供し続けてきました。

社会変化に合わせ、更なる開発スピードの加速が求められている中、旭化成の保有する素材や技術の新たな可能性を引き出し、イノベーションを生み出すために、素材の加工技術はもちろん、旭化成以外の素材技術も取り入れて共創する必要があると考えます。またサーキュラーエコノミー実現に向けてはサプライチェーン全体を通して考えることも重要であると考えています。 

ロフトワーク MTRL(マテリアル)について

MTRLは、世界中の素材メーカーを中心に、素材起点のイノベーション「マテリアル・ドリブン・イノベーション」の創発を支援しています。

従来の製造業では、思いがけない発明、高度な機能の開拓こそがイノベーションを創出するとされてきました。しかしそれだけではイノベーションを実現することは困難です。ものづくりでは、モノのイノベーションではなく、“意味”のイノベーションが、企業価値の源泉になりつつあるのです。

「なぜ開発するのか」「それは私たちの生活に意味があるものなのか」。私たちは「意味づくり」のプロフェッショナルとも言えるデザイナーが活用してきた思考の道具を、ものづくりの「現場」へ配りたいと考えています。

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「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」内関連イベントに
Layout シニアディレクター宮本明里とバイスMTRLマネージャー長島絵未が登壇