株式会社メイテック PROJECT

“らしさ”を表現し、愛着の持てるコーポレートサイトへ

目指すべき会社の姿を発信すべく、リニューアルを決意

エンジニア派遣、研究開発・設計に40年の実績をもつ株式会社メイテックは、製造業のお客様のニーズに最適な「ひとり」を選出するベストマッチングシステムを運用し、お客様の設計・開発業務に“人”と“技術”で貢献し続けています。

“変わること”の必要性について、社内への説得から始まった同社のコーポレイトサイトリニューアル。さまざまな葛藤がありつつも厳しい納期をチームで達成できたのは、強い意思はもちろん、プロジェクトメンバー全員が当事者意識を持ち、各々の役割を全うしたことに尽きます。Webサイトの要件定義から制作までを担当したロフトワークディレクターの重松佑が、企業戦略などコンサルティング面を支援し、今回全体のプロジェクトマネジメントを担当したアンダーワークス株式会社の仁科氏、株式会社メイテックの清水氏、三宅氏、中島氏と共に、プロジェクトを振り返りました。

重松(ロフトワーク):まずはリニューアルの背景をお聞かせください。

写真左から株式会社メイテック 清水氏、三宅氏、中島氏

三宅(メイテック):前回のフルリニューアルは2006年でした。できれば1~2年単位で刷新していきたいという広報の想いはありましたが、社外の誰に何をどう伝えるべきかが悩ましく、なかなか着手できずにいました。そのうち2008年にリーマンショックが起こり、製造業のお客様と取引きしている我々メイテックも、大きな影響を受けました。それを乗り越え、会社として「目指すべき姿」を改めて明確にしようと動きだしました。その経緯を踏まえ、我々が「目指すべき姿」を社内で共有するだけではなく、社外のみなさまにもしっかり伝える必要があるのではないかと考え、今回のリニューアルプロジェクトが本格化しました。

清水(メイテック): BtoC企業のようにお客様も、商品も変わり続けるようなビジネスと違って、我々はWebサイトを変える必要性を感じにくいんです。しかし、これまで我々が実直に取り組んできたことを、戦略を持ってステークホルダーに正しく伝え、共有する。そしてそれを信頼関係構築につなげていく。これがコーポレートサイトを“変えねばならぬ理由”として社内を説得しました。

重松:サイトリニューアルを進めていくうえで、システム面の改善も重要な要件の一つでしたね。

中島(メイテック):はい。 CMSの使い勝手が悪く、更新にストレスを感じていました。思わぬミスにもつながるので、誰にでも容易かつ包括的に管理できるものに変えたいと考えていました。

始動から3ヶ月しかないプロジェクト、成功に導いた要因とは

部署横断型プロジェクトを加速させたワークシップ

重松:アンダーワークスに相談されていた中で、Webサイトリニューアルの制作パートナーにロフトワークを選んだポイントはなんですか?

中島:コミュニケーションがどれだけ取りやすいかを重視しました。どのように情報を共有するのか、CMSに関する知識が浅いので、それをフォローしていただきながら適切な提案をいただけるかどうかなど、実務担当として重視していました

写真左から株式会社ロフトワーク 重松佑、アンダーワークス株式会社 仁科 昌生氏

重松:プロジェクトの最初に、ユーザニーズを把握してサイトに必要な情報を整理するためのワークショップを実施しました。あのワークショップはいかがでしたか?

中島:ワークショップには馴染みがなかったのですが、みんなで議論をしながらの課題抽出は、こんな方法もあったのかと、とても新鮮でした。広報部だけでなく社内全体のWebに対する意識を底上げするために、部署横断型のプロジェクトにこだわりがあったので、最初のワークショップを通じて社内メンバーの意識を変えられ、プロジェクトに勢いが出たのでとても良かったと思っています。

清水:各部門からワークショップに集まったメンバーの中には、自分の意見が反映されないもどかしさもあったようですが、まずはリニューアルするために何ができるかを考え、完成してからより素敵なものにしていこうよと優先順位を話しました。複数部門を巻き込むことで、結果的にWebサイトに対する意識が高まったと思います。これからの運用を考えると、とても大事なプロセスだったと感じました。

仁科(アンダーワークス):正直なところ、最初は「この短い期間で本当にプロジェクトを成功できるのか?」と多少の不安もありました。しかし、実際にワークショップをやった1月下旬頃からのメンバー内の雰囲気、確認や意思決定のスピードを見てプロジェクトの成功を確信しました。

複数部署が参加したワークショップ

ユーザニーズ、サイトの役割や、必要/不必要なコンテンツの整理

役割・作業範囲を明確化、3社体制で無駄のないプロジェクト進行を実現

重松:3月末にリニューアルをすることは決まっており、実質制作期間は2ヶ月ほどと限られていました。何度も作業工程を見直し、間に合わせるよう試行錯誤していましたが、社内で検討する分だけスケジュールは延びる。まず手を動かしてみなければ間に合うかどうか分からない、と決意しました。

実際に進めていくと、プロジェクト全体の監督としてアンダーワークスが設計した3社体制がうまく機能していました。決してトップダウン型ではないフラットな関係なので、3社での意思疎通も決定も迅速でした。担当する作業範囲の明確な切り分けや、様々なステークホルダーから上がってくる要望について「やる/やらない」の取捨選択がスピーディーだったおかげで我々もサイト制作に集中できました。チーム全体として同じ方向に流れる大きな川のようでした。

三宅: 3月末までに何らかのアウトプットを出すことが最優先でしたからね。重要なのは、そこまでに何ができるかでした。スケ ジュールが遅れるならやる意味がないぐらいの覚悟がありました。基本的に必達という前提で、どうしても決めきれない部分は意識的 に取捨選択をして進めていきました。

仁科(アンダーワークス):各社メンバーのモチベーションが高く、ワークショップでは活発に意見が出るし、実作業での確認や意思決定も早い。無理に全部を実現しようとせず、スケジュールが延びそうとなったら潔く決断する。プロジェクトマネジメントの立場としても、進行しやすくとてもやりがいのあるプロジェクトでした。

重松:安易にスケジュールをずらすことなく、絶対ラインを決めて全員がブレずに進み切ったことも成功要因だったと思います。とはいえ、最後の移行作業は大変でした。通常の1ヵ月ほどを費やすやり取りを、3日間でやりましたね。

中島:まるで運動会みたいでした(笑)。

ずっと前からこうだった気がするほど、しっくりくる仕上がりに

重松:完成したサイトの印象はいかがですか?

中島:旧サイトの更新時のストレスから解放され、自分たちで育てていこうという当事者意識を持てるようになったのは自分の中での一番の変化です。サイトに愛着がわいてきました。

重松:ワークショップを通じてみなさんと一緒にメイテックらしさについて考え、「人」が一番の源であるということをデザインに落とし込んだので、メイテックらしさを体現できたという感想は嬉しいです。さらに次のタイミングで、メイテックらしさを維持しつつ、さらに進化した表現をしてみたいですね。リニューアル後の成果についてはどうでしょう?

清水:メイテックらしさという意味では、ずっと前からこうだった気がするほど、しっくりくるものに仕上がりました。

仁科:効果測定を進めていますが、トップページへの誘導は以前よりうまく行っています。離脱率も低下しているので、今後はこれをいかに問い合わせにつなげるかが課題です。

重松:当面は今回やり残した宿題を片付けながら、Webサイトをより良いものにしていくことになるでしょうか。

三宅:はい。情報の出し方、コンテンツの見せ方についても考えていきたいです。改めて振り返ると、今回は限られたスケジュールではありましたが、組織を横断的に編成したプロジェクトメンバーでしっかり考えながら創り上げたこともあり、途中で経営陣からストップがかかることもなく進めることができたプロジェクトでした。

重松:みなさんの集中力と当事者意識がプロジェクトを動かしたのだと思います。逆に我々が支えられている感じさえあり、助かりました。ありがとうございました。

お客様の声

株式会社メイテック社長室 兼 広報部長
清水 園江氏

各部門からワークショップに集まったメンバーの中には、自分の意見が反映されないもどかしさもあったようですが、まずはリニューアルするために何ができるかを考え、完成してからより素敵なものにしていこうよと優先順位を話しました。複数部門を巻き込むことで、結果的にWebサイトに対する意識が高まったと思います。これからの運用を考えると、とても大事なプロセスだったと感じました。

株式会社メイテック広報部 広報課 課長
三宅 隆弘氏

情報の出し方、コンテンツの見せ方についても考えていきたいです。改めて振り返ると、今回は限られたスケジュールではありましたが、組織を横断的に編成したプロジェクトメンバーでしっかり考えながら創り上げたこともあり、途中で経営陣からストップがかかることもなく進めることができたプロジェクトでした。

株式会社メイテック広報部 広報課
中島 さやか氏

ワークショップには馴染みがなかったのですが、みんなで議論をしながらの課題抽出は、こんな方法もあったのかと、とても新鮮でした。広報部だけでなく社内全体のWebに対する意識を底上げするために、部署横断型のプロジェクトにこだわりがあったので、最初のワークショップを通じて社内メンバーの意識を変えられ、プロジェクトに勢いが出たのでとても良かったと思っています。

アンダーワークス株式会社マネージャー
仁科 昌生氏

メンバーのモチベーションが高く、ワークショップでは活発に意見が出るし、実作業での確認や意思決定も早い。無理に全部を実現しようとせず、スケジュールが延びそうとなったら潔く決断する。プロジェクトマネジメントの立場としても、進行しやすくとてもやりがいのあるプロジェクトでした。

プロジェクトメンバー

重松 佑

株式会社ロフトワーク
クリエイティブDiv. シニアディレクター

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