2018年12月にオープンしたコラボレーションを促進する新たな拠点「Panasonic Laboratory Tokyo(パナソニックラボラトリー東京、以下PLT)」が、第32回日経ニューオフィス賞を受賞しました。PLTは、6階 オフィスエリアと5階 工房エリアで構成されています。ロフトワークは、5階工房エリアを未完成のプロトタイプで未来のソリューションを見立てる場「Mitate HUB」として空間プロディースを行いました。

Panasonic Laboratory Tokyo(パナソニックラボラトリー東京)
ロフトワークが支援した「Mitate HUB」

「共創」に新たな価値をもたらす「未来を見立てる」ための空間「Mitate HUB」

PLTは2016年4月有明にオープンし、社内外とのコラボレーションを推進する共創研究施設として機能してきました。大阪、福岡にも同様の機能を擁するラボを持つパナソニックは、さらなるイノベーション創出と機能拡充を狙いPLTを浜離宮へ移転・リニューアル。オフィスエリア(6階)のコンセプト『共創と集中の両立』は予防医学者の石川善樹さん、世界一集中できるオフィス「Think Lab」を運営するJINSの井上一鷹さんの知見を活用してデザインされ、5階「Mitate HUB」の空間デザインはロフトワークが担当しました。

実際に手を動かしながら、プロトタイピングして、ワクワクするような空間に

「Mitate HUB」には各社の実験スペースが集約し、カンパニー間の連携を促すよう、共用スペースを設置。各カンパニーのラボが連携できるようオープンな空間を目指しつつ、一方でオープンにできない研究内容などもあることを踏まえ、真ん中にある共有スペースを取り囲むように各ラボを配置しています。それらがゆるやかに中心へ染み出していくようなイメージで空間を設計しています。

共用スペースは、空間の名にちなんで「見立てる」をコンセプトに、全体にスチールを配置し、櫓を組んだり、パネルを移動したり、可変性の高いフレキシブルな空間に。床には「50cm×50cm」のグリッドが引かれ、配置転換や距離の把握がしやすくなっています。また、必要なツールや資材も置かれ、共用スペースでもプロトタイピングが可能です。

共用スペースはレイアウトを自由に変えることができ、カウンターやテーブルなども形状を変えることができる(写真:Kenta Hasegawa http://o-f-p.jp/ )

共用スペースはレイアウトを自由に変えることができ、カウンターやテーブルなども形状を変えることができる(写真:Kenta Hasegawa http://o-f-p.jp/ )

共用スペースはレイアウトを自由に変えることができ、カウンターやテーブルなども形状を変えることができる(写真:Kenta Hasegawa http://o-f-p.jp/ )

共用スペースはレイアウトを自由に変えることができ、カウンターやテーブルなども形状を変えることができる(写真:Kenta Hasegawa http://o-f-p.jp/ )

共用スペースはレイアウトを自由に変えることができ、カウンターやテーブルなども形状を変えることができる(写真:Kenta Hasegawa http://o-f-p.jp/ )

「Panasonic Laboratory Tokyo(パナソニックラボラトリー東京)」の空間の詳細については
空間コンセプトやプロジェクトの狙いに迫ったイベント「PLT2.0 Open House」のレポート記事も合わせてご覧ください。

「PLT2.0 Open House」レポート

ロフトワークプロジェクトメンバー

松井 創

株式会社ロフトワーク
Layout CLO(Chief Layout Officer)

Profile

高橋 卓

高橋 卓

株式会社ロフトワーク
Layout Unit ディレクター

古市 淑乃

古市 淑乃

古市淑乃建築設計事務所
アーキテクト / Layout Unit ディレクター

空間・場づくりに関するイベントを開催!

業務効率化、働き方改革の施策のひとつとして「空間」のデザインが注目されています。デザインの力をどう空間に取り入れ、活かしていくのか。ロフトワークでは、デザイン経営の実践を考えるイベントシリーズをスタート。初回は「デザイン経営 ー場づくり編」です。

今回の「Mitate HUB」手がけたロフトワークLayout Unit CLO(Chief Layout Officer)松井 創も登壇。イベントでは、ロフトワークが特許庁やJR東日本、パナソニックなどと実践した事例を取り上げていきます。

・従来の慣習やプロセスに囚われない働き方をデザインしたい。
・オープンマインドで創造的な組織へ変革したい。
・経営者の新たなビジョンを実現する環境や文化をつくりたい。

今までの事例をもとにそれぞれのメリットや方法、目的に応じたソフト面(ルールやツール、プログラムなど)のデザインアプローチをお話します。ぜひこの機会ご活用ください。

<9/27(金)開催> デザイン経営 ー場づくり編

特許庁や聖学院大学、JR東日本などで実践した「手軽に、素早く、仮設から始める」場づくりから、パナソニックや鈴与、QWSといった「大胆に、一気に、常設をつくる」場づくりまで。それぞれのメリットやプロセス、場の目的に応じたソフト面(ルールやツール、プログラムなど)のデザインアプローチをお話します。
———————————————————-
イベント概要
———————————————————-
日 時 2019年9月27日(金)13:30-15:30
会 場 loftworkCOOOP10(渋谷)
株式会社ロフトワーク 代表取締役 林千晶、他
▷詳細/お申し込みはコチラ
———————————————————-

 

Keywords

Next Contents

釧路市、現代に息づくアイヌの世界観を体感する短編映画
『urar suye(ウララ スエ)』を公開