石垣市とロフトワークによる名産品リデザイン
USIO Design Project
Outline
環境をキープしたまま、みんなから愛され続ける場所でいられるために。石垣市とロフトワークによる名産品リデザインプロジェクト
観光地として高い人気と認知度を誇る石垣島。しかし目まぐるしく変わる近年の観光事情を背景に「本当に大切なこの環境をキープしたままで、みんなから愛され続ける場所でいられるだろうか」「石垣島らしさ、八重山らしさって何だろう」と、石垣市は次の切り口を求めていました。
そこで石垣市はロフトワークと協働し、「Roooots 名産品リデザインプロジェクト」をベースに、土産品を通して島の魅力を発信していく「USIO Design Project」を立ち上げ。プロセスを徹底的にオープンにすることで石垣島の違った一面を見せ、新たなファンの獲得を試みました。
- 支援内容
USIO Design Projectの企画・運営
特設Webサイト、Facebookページ 作成・運用
名産品リデザインコンペティション企画・開催
Process
石垣市から掲げられた「次の切り口」を見出すアクションに対する3つのテーマ。
1.外からの目線を入れたい。しかもデザインの力を最大限取り込む。
2.モノを通して島の魅力の発信したい。広く伝えていく伝道師の役割をモノに託したい。
3.地理的・歴史的にも繋がりの深い、台湾からの視点を入れたい。
これらを実現すべく、東京・石垣・台湾の3拠点から組織される「USIO Design Project」を立ち上げました。
台湾との文化交流強化を目指し、FabCafe Taipeiや台湾デザインセンターとも連携。ワークショップや、イベント、そしてFabCafe Taipeiでのスペシャルメニューの提供を通して、台湾のクリエイターへアプローチしました。結果、デザイン公募の約2割が台湾からの応募作品となりました。
また、成果物が形になる前からオープンに情報発信し、コンセプトを丁寧に伝え、プロセスそのものをコンテンツ化するなど、モノとコトを同時にデザインしていく試みにも挑戦。Facebookページ上でプロトタイプへの意見を募ったり、審査会を会場外へ配信したりすることで様々な人を巻き込むプロジェクトになりました。
石垣島内の事業者向けの説明会
FabCafeにてリデザイン対象の名産品を展示し認知を拡大
Outputs
ロゴ
USIOは、海の「潮(うしお)」のこと。異なる海流がぶつかる「潮目」は、豊かな漁場になる…というエピソードと、島の象徴である美しい海のイメージがぴったりだと思い、名付けました。デザインを中心に、「外の視点」と「島で生まれるモノ、働くヒト、育まれる知恵」がぶつかり、新しい豊かさを生みだしたい!そんな想いを込めています。
特設Webサイト、Facebookページ
名産品リデザインコンペ 開催
プロジェクトメンバーインタビュー
Impact
Design Award
名産品アイテム5点が、2016金点設計奨(Golden Pin Design Award)のパッケージデザイン部門を受賞
204名
参加クリエイター
431点
作品応募
Member
ロフトワークからのお知らせ
8/29 「アワード」手法について学ぶイベント開催
「AWRD presents イノベーションを生むのは個人か?それとも企業か?アワード型プロジェクトが”価値創造”を民主化する」
資生堂、全日空でアワード手法を組み込んだプロジェクトを推進している担当者もお招きし、アワードという手法の意義と具体的な使い方について、事例を中心にご紹介します。
詳細 => https://loftwork.com/jp/event/20180829_awrd
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