国内外メンバーを集めて作られた、海外の感覚を持つWebサイト
Outline
海外メンバーを含めたチームによって、 海外や感覚を重視したWebサイトを構築
100余年の歴史を持つ「和倉温泉 加賀屋」には近年海外からの個人旅行客が増加しており、Webサイトの多言語化は急務でした。
Webサイトリニューアルにあたり、プロジェクトチームには台湾を含め国内外の複数拠点からメンバーを招集。海外の視点を取り入れ、ターゲットである海外からの個人旅行客に伝わるWebサイトを構築しました。
繁体中国語、簡体中国語ページの文言や表現についても、ネイティブの意見を採用し伝わる表現に変えられたのはこのチームならでは。情報を絞り込み、日本的・情緒的な価値を伝えることを優先したUIも効果を発揮しています。
- 内容
多言語・グローバルサイト構築
Webリニューアルコンセプト策定
情報設計・デザイン - 期間
2014年10月〜2015年3月
Outputs
Process
台湾チーム(Tim, Judy, デザイナーのMarc)・日本チーム(東京の寺井、京都の入谷、地元金沢のデザイナー2人)が加賀屋現地に集まって「合宿」を実施。空間やサービスを肌で感じながら、その場で設計を行いました。
合宿で得られた調査内容はデザインコンセプトにも昇華。ユーザの閲覧環境に合わせ、スマートフォンでも美しい能登の自然や観光情報を楽しめるようにしたほか、海外ユーザを迷わせない1ページ完結のスクロール型デザインを意識しました。
Member
メンバーズボイス
“今回のプロジェクトで最も重視したのは、台湾チーム(Tim, Judy, デザイナーのMarc)・日本チーム(東京の寺井、京都の入谷、地元金沢のデザイナー2人)が加賀屋現地に集まって「合宿」を行い、空間やサービスを肌で感じながら、その場で設計をするという時間をもつことでした。客室の窓に大きく模造紙を貼り出して、日・英・中の3言語が飛び交う議論は、深夜まで…。狭い「日本人的な感覚」を離れ、外国人旅行者の目線に近い制作ができたと思います。”
クリエイティブディレクター / ファシリテーションエヴァンジェリスト 入谷 聡
“加賀屋プロジェクトは、Webサイトを通じてアジアの潜在顧客に向けて、日本伝統文化の奥深さを伝えるという、とても興味深いプロジェクトでした。日本の顧客にとっては、加賀屋は日本一の温泉旅館として知られていますが、一方、台湾や多くのアジアの顧客には、台北の北投区にある旅館のブランドとして知られています。 現地のでフィールドリサーチでは、台湾、香港、タイ、シンガポールからの顧客にインタビューしましたが、彼らが日本の旅行客とは全く違う認識と期待を持って七尾市にある加賀屋を訪れていることがわかりました。 一例として、アジアからきた彼らの多くは、加賀屋でリラックスする経験と合わせて、周囲のエリアのローカルな文化やお祭りも同時に楽しみたいと思っていたのです。 そこで新しいグローバルウェブサイトでは、伝統的なおもてなし、温泉、石川県の伝統料理、四季と祭り、などすべてをこの街全体で得られる”経験”として表現しています。 七尾の街全体を楽しみたいと思う海外の若い世代にとっても加賀屋のWebサイトは魅力的なハブになるでしょう。”
FabCafe Taipei / Loftwork Taiwan co-founder Tim Wong
Next Contents