“らしさ”の再定義。強みを活かすためのWebリニューアル
Outline
情報設計とデザインを見直し、より”編集”が活きるサイトを目指したWebリニューアル
「WebLeaf」は、京都市内の書店売り上げ10年連続No.1(2016年時点)を誇る京都・滋賀のタウン情報誌「Leaf」を発行するリーフ・パブリケーションズ社が運営するWebメディアです。
月刊誌である「Leaf」の認知度が低い20代後半の女性をコアターゲットとしており、Webから月刊誌の認知向上を目指しています。
10年に渡り、取材・紹介してきた様々な店舗とのつながりや、独自の取材切り口を生かしつつ、Webならではのタイムリーな情報発信を可能にするために、ペルソナに応じたコンテンツ策定、情報設計の見直し、Webコンテンツの編集方針策定などを支援しました。
プロジェクト概要
- 課題
主に更新情報で構成されており、WebLeafが何をテーマに発信しているサイトなのか伝わりづらい。
バナーやリンク等の情報が乱立していてどのコンテンツの優先度が高いのか分かりづらい。
過去の情報も流れていくだけになっている。
構築時に導入したシステムの不具合により、新たなコンテンツが作りにくい状況にあった
社内のWebへの関心が低く、コンテンツ制作に関しての協力が得にくい - 目的
社内を巻き込み“WebLeafらしさ”を再定義する
コンテンツを整理してLeafの編集力を活かせる状態にする
CMSを刷新し、情報発信力を強化する - アプローチ
社内を巻き込んでワークショップを実施し、ペルソナに応じたコンテンツを策定
アクセスデータに基づく効果検証をもとに、Webコンテンツの編集方針策定
デザイン制作(PC / スマートフォン)
CMSの導入及び、テンプレート開発 - プロジェクト期間
2015年11月〜2016年4月 - 関連サービス
メディアサイト構築
CMS構築
Process
社内を巻き込み“WebLeafらしさ”を再定義する
Webに関心が低い社内をどう巻き込み、協力してもらうか。という課題に対し「WEBLeafに必要なコンテンツ」を一緒に考えるワークショップを実施しました。
ペルソナを元にワークショップで行動分析を行い、WEBLeafに求められるコンテンツは「外から見た観光地・京都」ではなく、「私たちの日常のまち・京都」の情報であることが明らかになりました。内部からはなかなか見えづらい自社の強み。Leafの場合は、「京都・滋賀に住んでいる人に向けたタウン情報誌としての長年の経験と信頼」が強みであることを再確認し、リニューアルコンセプトを策定しました。
Outputs
コンセプトを元に作成したデザイン
「京都をもっと楽しもう」という明るいエネルギーを感じる色、そして料理の写真を引き立たせる色として、キーカラーは黄色とオレンジに決定。ターゲットの27歳女性に併せて女性らしさも意識し、手書き風のイラストを要所に採用しています。
TOPページのメインビジュアルは、まず「WebLeaf」というメディア自体のイメージを創るため、入れ替わり頻度の高い特集記事のバナーなどは使わず、あえて「京都の日常の風景」というテーマに絞った画像を配置しました。
過去のコンテンツ整理とキュレーションできる仕組み作り
過去のイベント情報1年分、雑誌のバックナンバー2年分を棚卸し、ユーザー目線で新しいカテゴリ分けを行いました。
さらに、過去の特集ページの解析データを元に、アクセス数、滞在時間、直帰率等からユーザーが興味を持つ特集の傾向を洗い出し、今後のコンテンツ作成の指針を明確化しました。
過去の特集をその時々のテーマでピックアップして紹介する「編集部セレクション」を新設。一度作成したコンテンツを何度も違う角度から楽しめるように再定義しました。
その他にも編集部のコメントを入れる箇所を作るなど、今まで雑誌作りで培ってきたLeafの編集力、ライティング力を活かせる仕掛けを組み込み、よりLeafのブランドを活かせる状態を目指しました。
関連リンク
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