慶應義塾大学 理工学部 PROJECT

オープンキャンパスの新しい体験を届ける、リアルキャンパスツアー

Outline

オープンキャンパスを別の視点で考え直し、新しい体験を届ける

慶應義塾大学理工学部は、遠方の高校生は参加しづらい・希望者全員は参加できないなど様々な課題を抱えていたオープンキャンパスを廃止。代わりに、Webサイトを使った新たな体験提供に挑戦しました。

「慶應義塾大学の受験を考えている高校生」そして「慶應義塾が求める学生」双方にどうすればキャンパスの雰囲気や規模感をを伝えられるのか。ブレストやリサーチを経て見えてきたのは、その場で見学している体験の徹底的な再現でした。具体的な内容をプロジェクトマネージャーの松本が紹介します。

プロジェクト概要

  • 支援内容
    ・ターゲット調査
    ・トレンドリサーチ
    ・要件定義
    ・コンテンツ戦略・ストーリー作成
    ・Webサイト設計
    ・動画撮影
    ・Webサイト制作
  • 体制
    ・クライアント:慶應義塾大学 理工学部
    ・プロデュース:柏木 鉄也
    ・プロジェクトマネジメント・クリエイティブディレクション:松本 遼
    ・テクニカルディレクション:安藤 大海
    ・動画撮影・編集:壱岐 紀仁
    ・Webデザイン:原田 充
    ・コーディング:株式会社エスケイワード 村田 祐介
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Outputs

リアルキャンパスツアー

Background

オープンキャンパスが抱える課題

「高校生が実際に大学を訪れ、施設や大学生の姿を見学して大学を選ぶ基準にする。どこの大学でも行っているこのオープンキャンパスを、次からは行わないことにした」。

学部サイトのリニューアルを共に走り終えたばかりの慶應義塾大学理工学部で下された決定は、詳細を聞くまで腑に落ちないものでした。しかし実際にはオープンキャンパスには様々な課題があり、効果が疑問視されていると共に、学内への負荷も懸案となっていました。

  • 遠方の高校生は参加しづらい。
  • 参加できる人数が少なく、入学希望者に対して十分なアプローチができていない。
  • 個別の興味に対応するプログラムは組めない。
  • 告知、集客、プログラムの調整など、運営側の負荷が高い。

上記の課題を解決するものとして「何か面白いコンテンツ」を作れないか。

多数の学生とコミュニケーションが行えるWebサイトというツールを使い、キャンパスに足を運ばずして雰囲気や規模感が伝わる特別な体験を届けるために様々な方策を考えるところからプロジェクトが始まりました。

Process

プロトタイプ作成

リサーチの末、高校生のほとんどが、スマホで情報収集していること、また、Wi-Fiを使ってWebサイトを閲覧していることがわかりました。その上で、

  • 画面遷移を極力減らした一本道のコンテンツ
  • 興味を持つきっかけになる
  • 学内を巡っている、見学に近い体験

といったサイトに求められる機能を定義し、動画をスクロールでコントロールするプロトタイプを提案しました。

シナリオと動画コンテの作成

スクロールと相性が良い動画とはどんなものかをシナリオ案と含めて検討し、「動画コンテ」を作成しました。動画コンテを制作したおかげで、固定ではなく常に前に進む事が動画に求められる、テキストの説明は下から上に登場するべきである、といった細かい仕様を導き出す事ができ、アウトプットの質が高まりました。

場面が切り替わるシーンでは、視点が常に前に進む、という基本ルールを維持することで転換をスムーズにし、キャンパス内の様々な場所を実際に歩いているような閲覧体験をサポート。また、環境による情報の取得格差が起きにくいよう、動画の再生が厳しい一部の端末に対しては、連続した写真で表現するなど、様々な閲覧環境に配慮して実装を行っています。

視点が常に前に進むルールを意識して場面転換

Member

松本 遼

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

安藤 大海

株式会社ロフトワーク
テクニカルディレクター

Profile

柏木 鉄也

株式会社ロフトワーク
シニアプロデューサー

Profile

壱岐 紀仁

壱岐 紀仁

メンバーズボイス

“キャンパスツアーという体験型のイベントをいかにウェブ上に落とし込むのか考えたところ、360度撮影し、そこを移動するストリートビューのようなものができないかと考えました。そこで、スクロールで背景の動画を操作しキャンパスを巡るという、あまり国内サイトでは見ないUXの実装に挑戦し、検証期間をしっかり設け、技術的な問題を地道にクリアしていきました。特に苦労したのがOS、ブラウザ、端末で微妙に挙動が異なるところです。デバイス判定により、動画または画像のコマ送りかで切り替えるなど、環境による体験の差異が最小限になるよう、パートナーと連携しながら調整いたしました。”

テクニカルディレクター 安藤 大海

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